「3拍子ってどう揮るの?」弟が振り返る指揮者・小澤征爾さんの原点

オペラ「子どもと魔法」(ラベル作曲)を収めたアルバムでグラミー賞を受賞し、記者会見する小澤征爾さん=京都市左京区で2016年2月17日、貝塚太一撮影
オペラ「子どもと魔法」(ラベル作曲)を収めたアルバムでグラミー賞を受賞し、記者会見する小澤征爾さん=京都市左京区で2016年2月17日、貝塚太一撮影

 ウィーン国立歌劇場やボストン交響楽団などの音楽監督を務めた世界的指揮者の小澤征爾さんが2月6日、88歳で死去した。戦後のクラシック音楽界をけん引した巨星の訃報に国内外が喪失感に包まれる中、その弟でエッセイストの幹雄さん(86)が兄・征爾さんとの思い出を毎日新聞に寄稿してくれた。

ドミソを弾いて「きれいだねぇ」

 男ばかり4人兄弟の末っ子に生まれた僕は、3人の兄からたくさんの影響を受けたと思う。兄たちは皆音楽が好きで、太平洋戦争直前に中国から引き揚げてきた時、母が持ち帰ったアコーディオンを弾いて楽しんでいた。北京の教会に熱心に通って多くの賛美歌を覚えたクリスチャンの母は、息子たちに四部合唱で歌うように賛美歌を口移しに教えてくれた。ところが音程があやしく時々声が上ずる母に三男の征爾が「お母ちゃん…

この記事は有料記事です。

残り1461文字(全文1810文字)

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月
' + '
' + '

' + csvData[i][2] + '

' + '' + '
' + '
' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList; } const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item'); let dataValue = '1_hour'; Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick); }); fetchDataAndShowRanking();