【3年で90万文字】日々の書く習慣によって得られたもの。
【3年で90万文字】日々の書く習慣によって得られたもの。
「90万文字」
これまで3年間で、僕がこのブログに綴ってきた文字の総数だ。
1記事あたり2000字前後、400記事分の合計である。
改めてカウントしてみると、自画自賛ではないが、すごい数字である。
これは、一般的な文庫本の文字分量と同程度だ。
普通のサラリーマンでも、スキマ時間の積み上げによってそれだけの分量が書けたという驚きと、専業の文筆家というのは、この分量を数か月や1年というスパンでこなしていると考えると、それもまたものすごい能力だと驚き感じた。
さて、この書く習慣によって得られたものは、決して「文字数」という目に見える実績だけではない。特にビジネスにおいて、書く習慣によって磨かれたと思うスキルをいくつか実感している。今回の記事では、それについて触れてきたいと思う。
「情報整理スキル」が身に付いた
僕のブログの文章構成というのは、非常にシンプルだ。
「冒頭に主張⇒それを支える根拠や具体事例が3つ⇒最後にまとめ」
ほとんどの記事がこの構成であり、この記事も例外ではない。
これは、もはや僕の中では、「型」となっていて、普段の仕事におけるコミュニケーションにおいても、話している内容を脳内でこの「型」に当てはめて理解するというプロセスを展開しているように思う。
このプロセスによって、「どこが重要なポイントなのかを押さえる」だったり、「要素同士の関係性を理解する」といった情報整理のスキルが、ブログを始めると当初を比較して飛躍的にあがったと思う。
また、情報整理ができると、自然と長文にも違和感なく対応できるという副次的効果も徐々に得ることができてきているように感じる。
「正しく伝えるスキル」が身に付いた
ビジネスにおけるコミュニケーションの最終目的とは、「相手を動かす」ことである。
その目的に向けて、特に大切になってくるのは、テキストベースで正しく伝えるスキルだと思っている。
仕事の規模が大きくなればなるほど、関わる人間も増え、直接会える人さえも限られる。もちろん、そのような多くのステークホルダーを巻き込んでいく状況においては、身近な人だけのノリや阿吽の呼吸などは到底通じない。
しっかりと周囲を巻き込んでアクションにつなげていく為には、企画書やプレゼン資料、メールなどのテキストで、自分の意図や目的を正しく伝えることができなくてはいけない。
一方で、それらのテキストはどれだけ時間をかけて精緻に作り込んだとしても「相手にとって理解できない内容」や「誤解されてしまう内容」で伝えてしまったら、ビジネスとしての価値はゼロに等しいというシビアな側面もある。
「相手を動かす」上で大切なのは、相手の立場を踏まえ、相手にとって最も響く表現や言い回しを用いることだ。それが、「正しく伝える」ということの本質だと思っている。
実は、ここで必要な思考プロセスは、ブログと全く同じだと思っている。
どんな読者に、どんな記事をどんな表現で届けることで、より多くの人に伝わるのか?このブログ執筆のおける考え方は、そのままビジネスシーンでも転用できる思考スキルなのだと実感している。
「アイデア出しのスキル」が身に付いた
ビジネスに絶対的な正解というのは存在しない。
それ故、最も大切なのは、どれだけ多くのアイデアを出し、どれだけ多くそれを実行し挑戦するか?ということだろう。
つまり、この試行回数が多い程、ビジネスというのはうまく回っていくものなのだと思う。
そして、このサイクルを回していくファーストステップがアイデア出しだ。
以前の僕は、このアイデア出しが本当に苦手だった。誰かのアイデアを具現化することはできても、自分でアイデアを生み出すということができなかった。
しかし、それは「アイデアはゼロベースで生み出すものだ」という固定概念を持っていたからかもしれない。
書くことが習慣化していくにしたがって、ある1つの事象に対して、そこからいくつかのことを関連付けて考えるという癖が身についてきた。
そこで気づいたのは、アイデアとは「ゼロベースで生み出すもの」ではなく、「既存の知識を関連付けたり組み合わせたりしてつくりあげるもの」であるということである。
この気づきを得てからは、ブログの記事1つ1つが自分の思考の引き出しになったような感覚が生まれ、アイデアをつくり上げる速度は、飛躍的に向上したと感じている。
まとめ
「書く習慣」に終点はないと思っている。
この3年間で、習慣化を意識し様々な効能も感じているが、それもまだまだ道半ば。
- 「言いたいことは伝わっているか?」
- 「この表現が適切なのだろうか?」
- 「文章の順序で大丈夫だろうか?」
自分の文章を磨いていく為に、日々、自問を続けていくことが大切だと思う。