【仕事最優先は悪？】人生における仕事の優先順位について考えてみた。

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「人生を豊かにしたい」

そんな漠然とした思いで、自分の生活において、どんな行動を優先すべきか？ということを常々考えてきた。

自分の中での考え方の変遷は、この３年前ほど前から遡ると以下のような形だ。

この2018年の３年前というタイミングが僕の中では、ターニングポイントだと感じている。

それ以前の僕は、仕事をすればするだけ新しい体験、経験、学びがあった。

だから、目の前の仕事を行うことに夢中だったし、人生における最優先事項は常に仕事だった。

しかしあるタイミングから、仕事をしているだけで身につくスキルや経験に限界を感じてしまった。何をやっても、新鮮味がなく、好奇心は刺激されず、経験則に頼り思考をしなくなっていった。

そんな危機感から、僕は自分の仕事とは別にビジネスの勉強をするようになった。

会社での仕事は最小限のエネルギーで押さえ、残りのエネルギーをすべてビジネススクールに通ったり、ビジネス書を読み漁ることに使った。

それはそれで、自分の知識が増えていくことに、一定のやりがいを感じていた。

しかし、大きく足りないと思っているものがあった。それが、勉強したはずの知識が、実際の現場で何も役に立っている手応えがないという問題だった。

知識を入れることで、仕事においても新しい視界が広がり、自然にキャリアもアップしていくに違いない。というのは、個人的な妄想に過ぎなかった。

自分に与えられる仕事は、本格的な勉強を始める前後で、ほとんど内容は変わらず、周囲の自分に対する評価さえも、何も変わらなかった。むしろ、一切残業をせず、定時退社を貫く姿勢に顰蹙すら買っていたと思う。

そこで、僕は少しやり方を変えた。

それは、インプット中心だった学習方法をアウトプット中心に変えていった。

その時に、始めたのがこのブログだった。

ブログを始めたことで、学んだ知識の定着や情報を整理して考える習慣が身に付いたと思う。しかし、現場の仕事においては、それも根本的な解決にはなっていなかった。

どうすればいい？非常に悩んだ。

一筋の光が見えたのは、今年2021年に入ってからだった。

ある単純なことに気づいた。これまで、自分が行ってきたインプットやアウトプットの努力。その目的は、昔のように仕事に対してやりがいを感じ、楽しい、のめり込めるものにしていきたいというものだった。

しかし、僕はあまりに外に目が向き過ぎていて、目の前の仕事と真正面から向き合うことから逃げていたように思う。もう一度、本気で仕事と向き合ったらどうだろう？と思った。

僕の中で、仕事に対する優先順位を大きく変えることにした。

これまで、学習の時間が最優先だったものを、仕事を改めてトップに持ってきた。

すると、これまで学習した知識ベースからそれを仕事の中にどう当てはめられるか？という考え方から、どうしたら目標やゴールに近づけるか？という泥臭い仕事ベースから学習した知識をどう使うか？という考え方にシフトできるようになってきた。

つまり、これまでの学習自体は決して全くのムダではなかったということを実感できたのである。ただ、優先順位と捉え方、使い方が間違っていたのだ。

仕事における充足感を１歩ステップアップできた僕はそこから、もう少し考え方を変えるようになる。

それは、仕事が学習よりも優先順位が高くあるべきなのは、自分自身も納得した。

しかし、「本当に仕事がもっとも優先すべきものなのか？」という問いだ。

仕事が生きる上で、やりがいやモチベーションを与えてくれるものであることが事実だ。

だが、もっと長い目で見た時に、仕事ができる期間や最大限のパフォーマンスが出せる年齢というのは、限られてくる。

だとすると、仕事とは別に自分が心からやりがいを持てるもの、楽しめるものを見つけておくことは、100年時代と呼ばれる長い人生において、相当重要なことだと思う。

だから、僕は仕事をすべき時間は、100%仕事にコミットするし、必要になってくる勉強もする。しかし、それ以外時間は、不必要な残業や知識の詰め込みをするのではなく、自分が生きて上で、向き合っていきたい趣味や物事を探求する時間にしていきたいと思っている。

生きる上での優先順位というのは、その時々によって変わるものだし、何が正解かはわからない。失敗だったと思っていたことが、後から振り返ると正解だったりもする。

ただ、必要なのは、自分の中で何を優先させるべきかを明確にし、とことんそれに自分の持てるリソースを注入することだと思う。

それが、最も後悔のない生き方と言えるのではないだろうか？

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