北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
今回のはトラブルではなく個人的メモ。

Thunderbirdの設定をそのままそっくり別のPCに引き継がせる方法である。
Google検索すればでてくるが、Thunderbirdの設定が若干新しくなって変わっている部分もあるので補足したい(と言っても誤差程度だが)。
 
まず旧環境でThunderbirdの設定を保存する。
Thunderbirdの設定は

C→ユーザー→ユーザー名→AppData→Roaming→Thunderbird→Profilesに保存されている。

Thunderbirdの設定 引き継ぎ 1 (2020年9月12日)

Profilesのフォルダの中身がこれである。8桁のランダムな英数字がつけられたフォルダが2つある。ここでは旧環境の2種類のフォルダを1234abcd.default-release5678efgh.defaultとする。環境の保存は簡単で1234abcd.default-release5678efgh.defaultをそのままコピーして然るべき場所に保存すれば良い。

続いて新環境にThunderbirdをインストールする。
インストール自体は普通に行えば良い。そして1度Thunderbirdを起動する。起動するとアカウント設定を促されるが何もせずそのまま閉じて良い。すると新環境にThunderbirdの設定フォルダが生成される。場所は旧環境と同じ C→ユーザー→ユーザー名→AppData→Roaming→Thunderbird→Profiles である。

Thunderbirdの設定 引き継ぎ 2 (2020年9月12日)

新環境のProfilesフォルダを開いたのが上記。旧環境とは異なる名前のフォルダが2種類あるはずだ。新環境の2種類のフォルダを仮に9012ijhk.default-release3456lmno.defaultとする。

まずこれらの末尾に-oldを付け9012ijhk.default-release-old3456lmno.default-oldとする。

次に旧環境のProfilesフォルダの中身である1234abcd.default-release5678efgh.defaultを新環境のProfilesフォルダにコピーする。

最後に旧環境の1234abcd.default-release5678efgh.defaultの名前を新環境のProfilesフォルダにあったフォルダの名前―それぞれ9012ijhk.default-release3456lmno.defaultに書き換える。

この状態でThunderbirdを起動すればアカウント設定やメールなど全ての旧環境の設定が引き継がれる。無事に起動出来たら9012ijhk.default-release-old3456lmno.default-oldは消去してしまっても構わない。

なおThunderbirdのVersionが古い場合は1234abcd.default-releaseがなく、5678efgh.defaultだけの場合がある。その場合は5678efgh.defaultを新環境のProfilesフォルダに2つコピーして9012ijhk.default-release3456lmno.defaultとすれば良い。

Google検索すればこの方法は出てくるので知っている方も多いだろう。今回のは冒頭でも述べたとおり個人的なメモである。
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コメント
この記事へのコメント
175058 
→AppData→Roaming→Thunderbird
をフォルダごと上書きでもできますよ
2020/09/12(Sat) 18:17 | URL | LGA774 #-[ 編集]
175060 
めんどくさい
以前はMozbackupで一発だったのに
2020/09/12(Sat) 18:47 | URL | LGA774 #-[ 編集]
175063 
プロファイルマネージャで新規プロファイル→既存のフォルダ指定でも引き継ぎ可能ですよ
2020/09/12(Sat) 19:59 | URL | LGA774 #-[ 編集]
175066 
mozbackupでもできたはず
2020/09/12(Sat) 21:37 | URL | LGA774 #-[ 編集]
175067 
portable版使えば万事解決。
2020/09/12(Sat) 21:47 | URL | LGA774 #-[ 編集]
175084 
profiles.iniの書き換えでも大丈夫だと思う。
2020/09/13(Sun) 05:58 | URL | LGA774 #-[ 編集]
175091 
世界中のThunderbirdユーザーはPCを入れ替えるとき、いつもこんな事をやっているのだろうか
2020/09/13(Sun) 09:22 | URL | LGA774 #-[ 編集]
175092 
セキュリティ上の問題とかあるだろうから、いろいろと手順が必要にはなるのだろうが、firefoxみたいに、柔軟なフォルダ設定は難しいのかな。
2020/09/13(Sun) 10:55 | URL | LGA774 #a2H6GHBU[ 編集]
175099 
Hekasoft Backup & Restoreに処理ぶん投げてる
2020/09/13(Sun) 13:03 | URL | LGA774 #-[ 編集]
175111 mozbackup
mozbackupで backup restoreでできるので古いツールですけど重宝してます。
2020/09/14(Mon) 01:27 | URL | Ryzen777 #-[ 編集]
175115 
10年ほど前にメールデータがprofileもろともぶっ壊れて以来thunderbird使わなくなったけど、未だにややこしい移行方法は変わっていないのか・・・
2020/09/14(Mon) 18:31 | URL | LGA774 #-[ 編集]
プロファイルの移行やバックアップ、復元はリリース当初から全く面倒ではないよ。

やり方は最初の方が書かれている通り。
>175058

移行元と移行先のバージョンを合わせておいて、「→AppData→Roaming→Thunderbird」を丸ごと上書きで移行できる。
その際に移行先はインストール後に一度起動させて、プロファイル等の必要なフォルダを作っておく必要あり。
但し、アカウント設定はしなくて良い。
因みに拡張機能も全て元の状態で移行が完了する。

もうお分かりだろうが、このフォルダを丸ごとコピーしておけば、バックアップになる。
そして上記の方法で丸ごと上書きすれば、復元が可能である。

特段専用の拡張機能など使用する必要はない。

折角なので書いておくと、Firefoxも同様の方法で可能である。
2020/09/15(Tue) 09:07 | URL | LGA774 #qbIq4rIg[ 編集]
175364 
まあ既に書かれている通りで、別に面倒じゃない
Profilesフォルダがあるのと同じフォルダ内にProfiles.iniというファイルがある
このProfiles.iniにProfilesフォルダ内のどのフォルダが現在有効なユーザーのフォルダかが書かれている
要するにこのProfilesフォルダとProfiles.iniを丸ごとコピーすれば全てのメール情報は移行できる

・新しいPCでいったんThunderbirdを起動してRoming内のThunderbirdフォルダ以下を作成させる
・いったんThunderbirdを終了し、元のProfilesフォルダとProfiles.iniを新しいPCのRoaming\Thunderbird内にコピーする
・Thunderbirdを起動し今までと同じく保存したメールが見られるか確認
で終了
FirefoxもRoming\Mozilla\Firefox\ProfilesとProfiles.iniになるだけで一緒
2020/09/22(Tue) 23:52 | URL | 名無しさん #-[ 編集]
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