北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
Acer Swift laptop to feature 8-core Ryzen AI 7 350 “AMD Krackan” processor, faster than Ryzen 7 8845HS(VideoCardz)
Acer Swift SFG16-61 (Geekbench)

CES 2025でAMDは2つのAPUを発表すると見込まれている。1つは“Strix Halo”で、ハイエンドワークステーションに搭載される製品であり、別に単体GPUを必要としないような強力なGPUを搭載した製品が。“Strix Halo”は“Zen 5”世代のMobile製品群の中ではフラッグシップに属する製品だが、その低消費電力版も開発されていると噂されている。

そしてもう1つのAPU、こちらが今回の腫大だがそれが“Krackan Point”だ。4つの“Zen 5”と4つの“Zen 5c”で構成される8-coreのAPUである。Ryzen AI 300 seriesの下位を担うだろうAPUであるが、今回この“Krackan Point”のES品がGeekbenchに出現した。OPNは“100-000000713-40_Y”である。
 
Krackan Point (2024年12月12日)

例のごとく項目を見ていきたい。まだ製品名が認識される段階のものではないようで、CPU Nameは“AMD Eng Sample: 100-000000713-40_Y”となっている。コア数は8-core/16-threadである。“Krackan Point”は先に6-core/12-threadのものが出てきていたが、今回は8-core/16-threadで、これが“Krackan Point”のフルスペック仕様となる。その8-coreのうちわけは4-core Zen 5 + 4-core Zen 5cで、12-core (4-core Zen 5 + 8-core Zen 5c) 構成の“Strix Point”から“Zen 5c”を4-core分減らしたような構成となる。

しかし、“Krackan Point”のCCXの構成はまだわかっていない。2つの可能性があり“Strix Point”のように“Zen 5”のCCXと“Zen 5c”のCCXが別々に存在する2 CCX構成、“Phoenix 2”のように“Zen 5”と“Zen 5c”が同じCCXに同居する1 CCX構成がありうる。今回のGeekbenchのキャッシュ構成を見るとL3 16MB×1となっており、これが正しければCCXは1個―つまり“Zen 5”と“Zen 5c”が同じCCXに同居している1 CCX構成をとることになる。しかし、この手のHybrid architectureの場合、Geekbenchはキャッシュ構成をしばしば正しく取得できず、L3 cache 16MB×1という表示も2 CCX構成のうち“Zen 5”のCCXのL3 cacheのみが認識された結果、という可能性が否定しきれない。

周波数はBase 2.00GHz / Boost 5.045GHzと認識されている。ES品のため、これが最終的な周波数となるわけではないだろうが、Boost時周波数は昨今のProcessorらしく相応に高くなりそうだ。

今回はGPUに関する情報は出ていない。これまでの情報に沿えば、“Krackan Point”のGPUは最大8 CU構成である。8-coreの“Krackan Point”―Ryzen AI 7 350 (仮称) はおそらくフルスペック仕様となるはずだ。そしてこの下に先に登場した6-coreモデルがあり、前例通りであればGPUの規模も若干削減されて6 CUないしは4 CUとなるだろうか。
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コメント
この記事へのコメント
203997 
1CCXで16MBならdGPUのホストとしてはStrix Pointよりも適性が高いがどうなるだろうか
2024/12/13(Fri) 06:09 | URL | LGA774 #-[ 編集]
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