中国軍の空母「遼寧」の編隊が6日の訓練中、艦載機が自衛隊機にレーダー照射した問題で、中国国営中央テレビ系メディアの「玉淵譚天」は9日、遼寧の編隊が訓練直前に現場付近にいた自衛艦に訓練実施を無線で伝えていたと報じた。当時の無線記録とされる音声の一部も公開した。
報道によると、6日の訓練は沖縄県沖の公海上で午後3時から実施。遼寧の編隊は同2時10分、「我々の編隊は計画に基づき艦載機の飛行を実施する」と無線で周辺に通報。さらに同2時28分、「我々の編隊は艦載機の飛行訓練を行う。午後3時ごろに開始し、約6時間継続する予定。空母以南を主要な区域とする」と2度目の無線通報をした。
2度の通報とも、現場付近にいた海上自衛隊の護衛艦「てるづき」から受信したとの連絡があったと「玉淵譚天」は報道。訓練開始後、自衛隊機と中国の艦載機は最短で50キロ未満の距離になったとしている。
また、この記事は、中国側も自衛隊機のレーダー信号を感知したと伝えた。
中国側は訓練直前に現場レベルでの「事前通報」があったと主張することで、自らの行動を正当化する狙いがあるとみられる。
一方、小泉進次郎防衛相は9日の記者会見で「遼寧の艦載機等の訓練海空域に関するノータム(航空情報)や航行警報が事前に通報されていたとは認識していない」と説明しており、事前通報の有無を巡っても日中の認識にずれが生じている。【北京・河津啓介】
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