「マスコミに知られると困る」 開示文書から浮かぶJR東海の姿勢

岐阜県環境影響評価審査会地盤委員会で発言する県幹部=県庁で2024年8月27日午前9時34分、太田圭介撮影
岐阜県環境影響評価審査会地盤委員会で発言する県幹部=県庁で2024年8月27日午前9時34分、太田圭介撮影

 JR東海が岐阜県瑞浪市で進めるリニア中央新幹線トンネル掘削工事に伴う井戸などの水位低下問題は、要因とみられるトンネル内の湧水(ゆうすい)が止まらず、工事は足踏み状態だ。岐阜県や瑞浪市が毎日新聞に開示したJR東海と地元とのやりとりを記録した文書からは、トンネル工事を優先しようとするJR東海の姿勢や情報共有のあり方に、地元が強く反発した様子がうかがえる。

 問題の発端は2月20日。狭い盆地に水田が広がる瑞浪市大湫(おおくて)町で、トンネル工事現場近くに設置された観測用井戸の水位低下が確認されたことだ。だが、JR東海は5月1日までこの事実を県へ正式に報告していなかったことが判明。これに反発した県と瑞浪市の申し入れを受け、工事は即時中断を余儀なくされた経緯がある。

強気の姿勢見せていたJR東海

 工事中断に至るまでには何があったのか。

 県の開示文書によると、5月14日、JR東海の担当者と県、瑞浪市の部長が県庁で面談した。同社担当者は「工事を止めたからと言って地下水位低下が収まるわけではない」「トンネルを早く完成させ、早く復水できる環境を作る方が最善」と主張。その一方、工事を続けた場合の水位低下への影響についても言及し「拡大する可能性を否定できない」と説明した。

 県の担当者は毎日新聞の取材に、面談でのJR東海側の発言を認めた上で、「この発言を受け、…

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