湯替え年2回の大丸別荘 前社長、遺体で見つかる 福岡の山道

老舗旅館の「二日市温泉 大丸別荘」=福岡県筑紫野市で2023年2月24日、桑原省爾撮影(画像の一部を加工しています)
老舗旅館の「二日市温泉 大丸別荘」=福岡県筑紫野市で2023年2月24日、桑原省爾撮影(画像の一部を加工しています)

 福岡県筑紫野市の老舗旅館「二日市温泉 大丸別荘」が大浴場の湯を年2回しか入れ替えず、県に虚偽の報告書を提出したとされる事件を巡り、県警は12日、公衆浴場法違反(虚偽報告)容疑で捜査していた運営会社の前社長の男性(70)が死亡したと発表した。同日朝、市内の山道で遺体が見つかった。現場の状況などから、県警は自殺とみている。

 県警によると、12日午前6時55分ごろ、筑紫野市内の山道で前社長の遺体を通行人が見つけ、110番した。駆け付けた救急隊員が、その場で死亡を確認。検視の結果、同日午前6時ごろに亡くなったとみられる。近くには前社長が使っていた車が止まっており、車内から遺書とみられる紙が見つかった。

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