西日本の駅で最も利用者が多いJR大阪駅と、西日本の空の玄関口である関西国際空港。同じ大阪府内にある交通の要所を直通する特急列車が3月18日に初めて登場する。関空開港から29年間も残っていた弱点を解消したことで、観光やビジネスの弾みになるだけではなく、将来の可能性も広がる。巨大ターミナル・大阪駅はどのように変わろうとしているのか。
駅はすぐそこなのに
巨大なビル群の建設が進む大阪駅北側の再開発地区「うめきた2期」(グラングリーン大阪)。その西側の縁を沿うように単線の線路「東海道線支線」があり、京都駅と関空を結ぶ特急「はるか」が通過する。大阪駅と数百メートル離れている支線には駅がなく、大阪駅からはるかに乗るには天王寺駅などの停車駅に別の列車で移動して乗り換える必要があった。
この不便は29年間も続いた。こうなった謎を解くには大阪駅の構造を知る必要がある。
大阪駅には在来線の大動脈である東海道線と、大阪市内の主要駅を結ぶ大阪環状線の列車が停車する。他に福知山線や北陸線に向かう列車も発着しており、大阪駅付近の線路は複雑に入り組んでいる。
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