旧優生保護法(1948~96年)末期の80年代後半、青森県の優生保護審査会の委員を務めた元弘前大学医学部教授の男性(85)=精神科医=が「障害の遺伝は見極められないと分かっていた」と語り、性的な関心が目立つかどうかで手術が決定されていたと証言した。同法に疑問を抱いていたが、「悪法だとしても書類に不備がなければ認めるしかなかった」と反対意見は述べなかったという。【岩崎歩、上東麻子】
当時は強制手術に対する社会的批判が広がり、ほとんどの都道府県で手術が実施されていなかった。男性の証言は、そうした中でも人権侵害の歯止めになっていなかった審査会の実態を裏付ける。
この記事は有料記事です。
残り762文字(全文1043文字)
【時系列で見る】
関連記事
あわせて読みたい
' +
'
' +
'' + csvData[i][2] + '
' + '' +
'' + listDate + '' +
'
' +
'