熊本地震1年

「発想の原点はベースキャンプ」 日本初「テント村」元村長・野口健さんインタビュー(上)

「日ごろからいかに震災に備えるか……テントで生き延びるのは一つの選択肢となり得る」。昨年4月下旬から5月末まで、熊本地震で被災した熊本県益城町の総合運動公園・陸上グラウンドに約600人収容のテント村を開設し、その教訓を語る登山家の野口健さん=2017年4月7日午後6時56分、中澤雄大撮影
「日ごろからいかに震災に備えるか……テントで生き延びるのは一つの選択肢となり得る」。昨年4月下旬から5月末まで、熊本地震で被災した熊本県益城町の総合運動公園・陸上グラウンドに約600人収容のテント村を開設し、その教訓を語る登山家の野口健さん=2017年4月7日午後6時56分、中澤雄大撮影

 昨年4月に発生した熊本地震から1年を迎えた。震度7の揺れを2度観測した激震の爪痕は癒えず、被災者4万7000人以上が今も県内外の仮設住宅などで避難生活を強いられている。2015年4月のネパール大地震に遭遇した世界的なアルピニスト、野口健さん(43)はヒマラヤに大量のテントを送る支援活動を展開。熊本地震でもそうした経験を生かそうと、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を駆使して協力を呼びかけて甚大な被害が出た同県益城町に日本初の「テント村」を開設、最大約600人が身を寄せた。このたび著書「震災が起きた後で死なないために 『避難所にテント村』という選択肢」(PHP新書、14日発売)をまとめた野口さんに“村長”として学んだ教訓や、この国でどこでも起こり得る震災に対する心構えを聞いた。【聞き手・中澤雄大/統合デジタル取材センター】

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