4月2日、桜の満開を目前にして心不全のため緊急入院となった。昨年8月の退院から一年を待たずして再入院となり我ながら情けなく思う。入院は数年前から最早恒例行事になりつつある。2年前の10月、皆さんもご存知の通り三尖弁の手術が大成功を収め、心不全の要因を断ち切った筈なのにそれでもなお病魔は私に執念深く付き纏って来る。 3月初旬の循環器内科外来時では、心不全の指標となるBNP値は1300と高めではあったが、さほど息...
この東京タワーは昨年の7月に撮影したものだが、その頃と言えば徐脈性心房細動で緊急入院し、生きるか死ぬかのドタバタ劇を繰り返していた時期。つい最近の様な気もするがペースメーカー植え込みから半年が過ぎ、今はほぼ元気な毎日を送っている。正確に記すと7月22日の朝、前日に撮影した写真をRAW現像しようとパソコンの前に座った途端、いきなりの目眩、頭がクラクラし一瞬だったが気を失ったかも知れない。デスクの角に頭を...
7F循環器病棟の病室から眺めた東京の風景(スマフォで撮影)。残暑お見舞い申し上げます。「心停止」の記事では皆様から沢山のお見舞いコメントを頂きありがとうございました。本人も皆様の有り難い励ましの言葉に勇気を貰い、今後も前向きの姿勢を貫き通す覚悟が出来たようです。これからも当ブログを宜しくお願い致します。 体外式ペースメーカー装着が成功し、徐脈の危機を脱したこの日、4年ぶりの隅田川花火大会が行われた。...
体外式ペースメーカーを装着し、死の影から解放され安堵の表情を浮かべている私。 昨年10月の心臓手術から一年も経たない内に再び手術室へ入る事になるとは…。7月26日、徐脈性心房細動(不整脈)で三井記念病院へ緊急入院。前回と同じ16階の4人部屋に入るも、脈が一時的に18まで下がるなどし、看護師たちが「怖い、怖い」を連発!その為、直ぐに駆け付けられるナースステーションの前にある個室へ移動。それにしても18とは徐脈の...
ICU→HCU→そして一般病棟(心臓血管外科)に戻り身体中に繋がっていた管が全て取れ、すっきりした術後5日目の朝。思いもよらぬ5回目の入院ですっかり意気消沈するも順調に回復し、酸素も外れてリラックスの午後。 10月5日午前9時30分、心臓を止めずに切る『オフポンプ手術』が行われ、三尖弁輪形成術はほぼ予定通り無事に終了した。三尖弁自体が意外と丈夫だったため、大きく拡がってしまった弁を引っ張っても破れて破損する事...
Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO1000,SS1/40,f/6.3 Z24-200mm f/4-6.3VR日頃の感謝を込めて、残暑お見舞い申し上げます。※7月30日、六本木にある乃木神社の『つれそひ風鈴回廊』を撮影。この日、20代前半と思われるカップルの挙式に出会い、何ともおめでたい縁起の良い日となった。 さて、8月16日の循環器内科外来にて、体重増加、浮腫み、心不全の初期症状を主治医に訴えた。胸部レントゲンを見ながら「入院しましょう…」。ベッド...
6月6日、救急搬送にて再入院となった。5月28日の退院から僅か10日余りで病院へ逆戻り。長い闘病生活の中で、これほど短いサイクルでの入退院は初めての経験である。前回と同じく『うっ血性心不全』の急性憎悪であるが、今回は症状の現れた方が少し違っていた。 元凶が心臓疾患である事は言うまでもないが、退院から4日目を過ぎた頃から体重が増え始め、両足が浮腫み始めた。これはどちらかと言えば、腎機能の急激な低下によ...
5月8日撮影、肺に水がかなり溜まっている 5月18日、肺の水がかなり抜けたが右肺にまだ残っている もっと早い段階で病院を受診すべきだった。限界まで我慢に我慢を重ねた結果、回復の遅れと長期入院を招いてしまい、猛反省している。ある方から「我慢はいけません」と諭されて本当に馬鹿だったと後悔している。 5月8日、うっ血性心不全の増悪により三井記念病院の救急外来へ駆け込んだ。20代と思われる女性医師と...
NIKON Z7Ⅱ,Mモード,WB曇天,ISO64,SS/2秒(100),f/14(11) Z14-30mm f/4 S 昨年の6月下旬、撮影中に転倒し右脚に全治4ヶ月の大怪我を負った。一ヶ月間は腫れと痛みで撮影を断念し治療に専念。撮影許可が出たのは7月下旬だった。満を持して出掛けた場所が竹芝埠頭。都営大江戸線・大門駅から徒歩10分も掛からず、幾つかの撮影スポットが点在するこの場所が私は好きである。 勿論、右脚の違和感は残ったままなので、出来るだけ体重...
スマフォで撮影した動画をYou Tubeにアップするほどでもなかったので、てっとり早くmp4をGifへと変換したものが↑である。昨年11月に受けた心臓の超音波検査(心エコー)。これを見る限り重度の三尖弁逆流が起きている事が分かる。1989年4月に三井記念病院の循環器センターで僧帽弁置換術を受けてから30年の年月が流れた。人工弁はその長い年月を感じさせないほど軽快に動き全く問題なし。 然し懸念は壊れた三尖弁であ...
8月に入っても相変わらずの猛暑が続き、この暑さを喜んでいるのは喉を枯らして啼く蝉くらいのものだろうか…。私のように循環器系、特に心臓疾患を抱えている者としては、冬の寒さよりも汗をたっぷり掻く夏場の方が調子は良く有り難い。 過去の例を取ってみても夏場に入院した事は一度もない。昨年8月の入院は抜歯の為だったので入院の数には入れていない。それを考えると一年以上に渡り入院とは縁がない、つまり心不全を起こ...
4月28日で弁置換術を施してから29年目を迎えた。三井記念病院を最初に受診したのはその1年前の1988年11月なので、それを含めると30年になる。その長い闘病の期間に最も命の危機に見舞われたのは2008年6月8日の事だった。 その日は定期的な心臓血管外科の外来日で、いつも通りに午前9時頃に家を出たのだが、高砂の駅に着くまでの数分間、普段よりも息切れが激しい事に気付いた。心臓病を患っている私にとっ...
超大型台風21号の爪痕が列島各地に生々しく残るそのコースを、なぞる様に北上を続けた台風22号。それに刺激を受けた秋雨前線の影響で、台風から離れた地域でも1時間に50ミリと言う激しい雨に見舞われた。 今年は季節が一ヶ月前倒しで訪れる異常気象。6~7月にかけては連日の猛暑で熱中症の症状を訴え救急搬送される人が相次いだ。この時季、私はすこぶる調子が良く体重は61キロ台と体重計に乗るのが嬉しくなるほど心...
行方知れずだった夏が青空を引き連れて東京に戻って来た22日、バッグにいつもの入院グッズを詰め込む。短期入院だから荷物は少なめにしたかったが、心臓疾患を抱えるこの身体いつ何時、不測の事態に遭遇するか先が読めないため、それに備えてパジャマや下着は多めに用意。 黒い大きめのバッグはそれらの荷物でパンパンに膨れ上がっていた。そして背中にはバックパック。これらの荷物を持って病院までの道のりはかなり辛いもの...
出口の見えない長い長いトンネルに入り込んでしまったようなこの一ヶ月。風薫る新緑の溢れる清々しい季節だと言うのに、春と夏が同居しているようなこの時季、激しい気温差や、低気圧が近づいて来ると酸素が薄くなるため、その影響で体調不良を訴える人も多い。 5月10日、循環器・腎臓内科の外来へ。一時増えた体重は63キロ台に戻り退院時と同じになったにも関わらず、病院までの足取りは重く息切れも酷かった。長い連休明...
東京の桜開花を入院中に聞くとは思ってもみなかった。3泊4日程度の短い入院の筈だったが、3月の半分以上を病院で過ごす事になろうとは…。今回の入院は抜歯手術を受けるためであり、3月4日の歯科外来で入院の予約を取った。推定される入院期間は2~3日、外来で抜歯という方法もあったが、抱えている心臓疾患とワーファリンによる出血などのリスクを考慮して、入院による抜歯を選択した。 3月6日、9時30分までに入院...
A Happy New Year 2017 時計が午前0時に差し掛かろうとしていた。「ゆく年くる年」を見ながら除夜の鐘に耳を傾ける。その鐘の響きで凡ての煩悩が消える訳ではないが、心地良い音色に変わりはなかった。2016年の想いが鐘の音とともに溢れ出して来る。 「今年こそは入院しないぞ!」と誓った元日の陽射しは眩しく、希望の光の如くに輝いて見えた。そしてその目標は現実となり、今こうして時を跨いで新年を迎える事が出来た。...
時の流れは想像以上に早く感じるもので、今年も余すところ後1ヶ月と少し。昨年を振り返ってみると丁度今頃は心不全で三井記念病院に入院中であった。年の始めになると毎年のように抱負を語るが、今年もやはり「入院しない」だった。その抱負がもう少しで現実のものになろうとしている。 過去5年間を振り返ってみると、2012年は1月の循環器外来時、心臓が肥大していたため入院を勧められたが、愛猫タラがいたため入院を断...
約3週間の休養を経て何とか復調はしたものの、ホルター心電図の結果が余りにも散々だったため、普段それほど落ち込まない私も流石に心が折れそうになった。「こんなに不整脈の多い人は滅多にいません」とまで言われてしまい、一気に不安が押し寄せて来た。 健康な人でも1日1,000~1,500の不整脈は発生しているが、それらは病気ではなく全く異常な事ではない。私の場合は1日に約1万8千発の不整脈が発生しており、しかも原因...