忖度、改ざん、隠蔽、疑惑、辞任、撤回、失言、暴言、セクハラ…これらの単語は私が思い付いた政治家や官僚たちのキーワードであるが、他にもまだまだあるだろうし実に情けない話しである。政治家の失言や暴言は今に始まった事ではないが、失言ランキングなるものを付けるとすれば、おそらく麻生太郎氏が断然トップではないだろうか。 副総理・財務大臣と言う二つの重要ポストにあるお方が、その肩書に泥を塗るような発言...
参議院選挙2013夏の陣は、大方の予想通り自民党の圧勝で幕を閉じたが、肝心の投票率は相変わらず低く、戦後の選挙では3番目と言う有り難くない結果だった。 国民の政治離れが加速する要因の一つが「安定しない政治力」だ。その背景に見えてくるのは、各政治家たちの統治能力の低さであるが、明治以降に始まった近代政治の中では現在が最も顕著である。 ライバルが群雄割拠し追い付け追い越せと各人が切磋琢磨し、政治力を...
昨年末に誕生した第2次安倍政権だが、発足後半年余り経っても依然として高い支持率を維持したまま推移して来ている。 大胆とも言うべき「アベノミクス」経済政策を旗印に掲げ、その効果は株価上昇、円高ストップと一見、日本の経済は持ち直して来たかに見える。 先に行われた都議選は、この勢いに乗った安倍内閣の追い風を受けて、自民、公明とも立候補者が全員当選、そしてなんと常に4,5番手に隠れていた共産党が大躍進...
ブータン国王が来日してから早いもので既に一年近くが経過しようとしている。巷では選挙の話題で持ち切りであるが、景気回復の兆しは一向に見えて来ない。 さて、美形で話題のブータン国王を見た時、誰かに似ていると思った人は少なくない筈。そう、あの若かりし頃のアントニオ猪木に似ているのである。ブータン国王の顎がもう少し長ければ瓜二つだと苦笑してしまった。 まあ、そんな事はユーモアと理解して頂いて、国王の来日...
米大統領選の真っ最中に、ハリケーン「サンディ」が米東部に上陸。ニューヨークでは広範囲に渡り浸水被害に見舞われた。 このハリケーンに伴いオバマ大統領は重点地域での遊説を急遽中止し、対策に全力を注ぎつつ被害に合った地域を訪れ民衆に向かって励ましの言葉を送った。 結果的にオバマVSロムニーの大統領選は、オバマ大統領の圧勝と言う形で幕を下ろし、オバマ氏が引き続き第45代アメリカ合衆国大統領に就任する事と...
その日(25日)、巷に号外が飛び交った。「石原慎太郎東京都知事 辞職」、それは政界再編成に向けて風雲急を告げる「石原流」特有のパフォーマンスだったのだろうか。 政権末期状態にある民主党の陳腐な辞任劇、就任後一カ月も経たずして、田中法相の「外国人献金問題」発覚。更には暴力団との癒着なども含めれば「辞任止む無し」ともなるが、全く大臣としての仕事をしていなくとも「前法務大臣」と言う「肩書」が付いてしま...
たわわに実った果物や野菜、そして米など。実りの秋、収穫の秋がやって来ている。連日続いたあの猛暑が嘘のように、ここ数日は実に涼しく爽やかな秋の風が高い空を吹き抜けて行く。 そんな自然の営みを余所に、この夏を振り返って見ると、「デモ一色」だったような気がする。「原発再稼働」「脱・原発」そして「オスプレイ配置」などであるが、デモに参加した民衆の呻きにも似た叫び声は、虚構の空に虚しく消えて行った。 耳栓...
自公民による密室の談合と批判の矢面に立っていた消費税増税法案は、賛成363と言う圧倒的な数字を持って可決され、参議院に送られた。 今回の採決で最も注目を集めたのが、民主党内からの反対票、いわゆる『造反者』がどれだけ出るかだったが反対票96の内、民主党からは57人が反対に回った。 これに棄権、欠席者19を含めれば造反者は76となり、離党を示唆している小沢一郎元代表が「よし」と力強く頷いたのもこの数...