青い妖精たち。
チューリップ記事の冒頭で触れているように桜の事がよほど悔しかったのか、この浮間公園へ短期間の間に3回も足を運んだ。1回目はチューリップとネモフィラの撮影に専念。陽が西に傾き始めた頃まで撮影を続けていた。夜景を撮る予定はなかったので、それは別の日に回して公園内を歩き回った。
浮間公園は舎人公園や昭和記念公園のように広くはないため、池の淵に沿って歩けば1時間も掛からないほどコンパクトな公園である。そんな公園内にはボランティアの人達が植えてくれたと思える様々な春の花たちを愉しむ事が出来た。数年前まではこの公園の存在を全く知らなかったが、訪問看護師さんから情報を貰い、昨年の春、初めて訪れてみた。1年前の記事でも触れていると思うので詳細は省くが、春の撮影スポットとして私のレパートリーに追加するに至った。
ネモフィラと言えば「青い絨毯」と称されるように、広大な敷地に青い花が一面に敷き詰められ、まさに絨毯そのものである。こちらの公園にはそのようなネモフィラ畑がないため、壮観なお花畑を見る事は出来ないものの、風車を中心にして小さな花壇が幾つか点在しており、そこに少し控えめながら青い花びらを蝶の翼の様に広げて咲いている。その姿は可憐な乙女のようでもあり、他の花の邪魔にならぬよう出しゃばりもせず、微風に揺らいでいた。
花壇は地上から少し高い場所に設置してあり、膝を着いてカメラを構えると構図的にも丁度よい位置に来るため、地面に這いつくばって撮るような事もなく、体力的にも優しい撮影となった。レンズは花を撮る時の定番Z MC105mmではなく、敢えてタムロンの70-300mmを使用、焦点距離は150mm。望遠レンズ特有の圧縮効果により、実に柔らかく美しい前ボケ写真が撮れた。それはまるで水の中を泳ぐ「青い妖精」そのものの姿であった。
この日はチューリップも含め納得の行く(予想以上)の写真が撮れたため、ご機嫌な足取りで帰路に着いた。話題は逸れるが、5月15日は腎臓内科と消化器内科の外来日であった。腹部エコーの検査があり、肝臓・膵臓・脾臓・胆嚢の状態を調べた。肝臓も脾臓もかなり大きく肥大していたが、治療の範疇にはないようだった。前任の担当医が3月で三井を去り、東大医学部より新たな医師が赴任して来た。肝硬変について質問したところ、前任者が言っていた「心臓病とは関係のない肝硬変」はあっさりと180度変わり、心臓疾患による「うっ血肝」で肝硬変には間違いないものの、原因が特定出来ないものではないとの事だった。
気になる心不全の指標であるBNP値は1450と高めではあるものの、重いカメラを持って撮影に行けるため許容範囲である。クレアチニンは入院時3.6だったものが2.85まで改善していた。自宅に戻ってから水分をしっかり摂るようになったのが腎臓を守る結果として、数値に反映されたのだろう。だからと言ってむやみに水分を撮り過ぎると心不全を起こし病院へ逆戻りとなる。心臓、腎臓ともほど良いバランスを保つのがベストなのだが、これが結構難しく悩みどころである。