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ビーチサイドの人魚姫

俊樹

2019年9月Nikon D700で一眼レフデビュー。カメラは独学。2020年4月、Nikon D810へアップグレード。いつか写真展を開く為、日々精進。勿論、詩、小説、エッセイ、作詞は継続中。2021年夏、Nikon Z7Ⅱへと更にアップグレード。2022年10月、3回目の心臓手術に耐え抜き現在に至る。2023年8月ペースメーカー植え込み。

 昨年の秋に初めて彼岸花を撮ったが、その切っ掛けは若くして自ら死を選んだ母の想いについて記したかったから。母親の思い出は幼い頃の記憶を探っても何一つ見当たらなかったが母の後ろ姿だけは今も心の中に刻み込まれている。今回は父について…。11月5日は42歳で亡くなった父の命日だった。父(信夫)については過去の記事で何度も書いて来たが、パトカーをタクシー代わりに使って静岡から藤枝に帰った時の事が最も印象深く残...

 東京に40年ほど住んでいるがこれまで上野の不忍池に一度も訪れる事はなかった。子ども達がまだ幼い頃には上野動物園に家族4人で時々出掛ける程度だった。不忍池に特別な興味もなかったのだが、SNSに投稿された写真の中に蓮の花が多く目立っており、その清らかで神秘的な美に魅入られてしまい自分もカメラに収めたくなった。チューリップの時もそうだった様に蓮の花を私はまだ一度も撮った事がない。何処へ行けばあの美しいピンク...

 Nikon公認ニッコールクラブ静岡支部の写真展が18日大盛況の内に幕を閉じた。12~18日の開催期間中にギャラリーへ足を運んでくれた方は300人を超えた。この数字が多いか少ないかは私には分からないがクラブの諸先輩方が口を揃えて「大成功!」と語っていたので目標を達成出来たのであろう。私の友人である養護学校時代の同窓生数人、ブログを通じて知り合った方も数人が訪れれてくれ自身のブログで写真展の紹介をしてくるなどして...

 初めてスカイツリーを撮影したのは2012年8月だった。スカイツリーは同年2月に完成しているのでオープン間もない頃。友人と東京ソラマチで待ち合わせし、スカイツリーに上るつもりであったが、全国から観光客が集まっており、4時間待ちのアナウンスが…。とてもそんなに待てなかったのでソラマチの和食屋に入り食事をして帰宅。その帰り際にスカイツリーの真下からパチリと記念撮影。 その頃はカメラ等には全く興味がなく現在の...

 チューリップ記事の冒頭で触れているように桜の事がよほど悔しかったのか、この浮間公園へ短期間の間に3回も足を運んだ。1回目はチューリップとネモフィラの撮影に専念。陽が西に傾き始めた頃まで撮影を続けていた。夜景を撮る予定はなかったので、それは別の日に回して公園内を歩き回った。 浮間公園は舎人公園や昭和記念公園のように広くはないため、池の淵に沿って歩けば1時間も掛からないほどコンパクトな公園である。そ...

 桜が撮れなかったその反動と言う訳でもないのだが退院早々重いレンズを2本バッグに詰めて撮影に出掛けた。入院中、退院に向けたリハビリが今回はなく2週間殆どがベッド上で安静だったため体力・筋力がガタ落ちだった。本来であれば自宅でゆっくりトレーニングするのがベストだと判っていたが、花を撮りたいと言う衝動を抑えきれずチューリップが満開の浮間公園へと向かった。4月は全体的に天候が不順で青空の見える日が余りな...

  私が子ども時代を過ごした故郷の静岡県藤枝市は温暖な気候に恵まれている事もあり、雪は滅多に降らない。降ったとしても積もる様な事は先ずない。私の幼い記憶の何処を探しても雪の姿は見当たらない。その代わり冬になると天候に関係なく富士山に積もった雪が風に運ばれてヒラヒラと舞い落ちて来る。それを『風花』と呼んでいた。それがまるで白い天使の羽根の様に見えて風花の舞う日は嬉しくて外ではしゃいだものである。 上...

 クリスマスイベントが日本に広まり定着する切っ掛けを作ったのは銀座の明治座と言われている。クリスマス商戦を何処よりもいち早く展開し、庶民向けの豊富な商品の販売は人気も上々で大成功を収め、日本に於けるクリスマスの礎となった。  クリスマスと言えば欠かせない物がプレゼントである。サンタクロースに願い事をし、贈り物を心待ちしていた幼い記憶を誰もが皆持っていた。そんな無垢な心からやがて月日が経ちその正体を...

 昨年はコスモスの咲く時季に入院・心臓手術と大変な時期を過ごしていたため、撮影どころではなかった。退院後、何としてもコスモスを撮りたくて無茶を承知で浜離宮恩賜庭園へ行ったものの時季既に遅くまともな撮影は出来なかった。その時のリベンジと言う訳ではないが、今回かなり気合を入れて撮った積りである。都内にあるコスモス畑は浜離宮恩賜庭園くらいしか思いつかず一応行ってみたがキバナコスモスが乱雑に咲いているだけ...

 世界を明るく照らす平和の象徴でもある自由の女神像。定説ではないが、そのモデルとなっているのはアラブの女性だと言う説…。当時、スエズ運河を航行する船舶の安全を守る灯台として建てられたのが起源だとか。アメリカの独立100周年を記念してフランスから寄贈された像だと言うのは誰もが知るところであり、灯台としての役目も担っていた。 その右腕を天に向けて高く掲げその手に持つトーチで暗雲立ち籠める世界を照らし、自由...

 池井戸潤の小説が原作となっているドラマ『ハヤブサ消防団』を毎週見ていて気付いたのが第7話のロケ地として登場する『お台場』や『豊洲ぐるり公園』。この辺りは私にとっても撮影スポットとしてお気に入りの場所で、過去に何度も訪れている。昨年は日曜劇場で綾野剛が主演の『オールドルーキー』のメインロケ地として当ブログで紹介している。あの時は30分ほど降り続いたゲリラ豪雨の後で、雨上がりの幻想的な夜景にテンショ...

 鳩山会館のバラ園は中庭にあるため、撮影や鑑賞する場合は洋館の入口に設置してある券売機で入場券を購入し、それを受付の女性に渡し部屋の中を通って中庭に出る。因みに入館料は大人600円、障がい者400円となっており団体割引きもあるようだ。庭園自体はさほど広くはないが程よく手入れされた薔薇が綺羅びやかなドレスを纏って咲き誇っている。1時間もあれば全ての薔薇を鑑賞出来るが、それだけで帰路に着くのは勿体ない。 洋...

 隅田川公園で紫陽花を撮影した日、公園から両国橋方面へ30分ほど歩くと隅田川テラス沿いに小さな花壇がある。その場所にも紫陽花が咲いている事を以前から知っており、一眼レフを始める前、スマフォで初めて紫陽花を撮影した記念すべき思い出深い場所。 今回もおそらく咲いているだろうとその場所に思いを馳せ、少し祈るような気持ちで両国橋を目指した。この辺りには以前紹介した流線型の美しい両国ジャンクションがあり、絶好...

 舎人公園で撮影したネモフィラの続編。この公園は都心の高層ビル群に囲まれた公園とは大きく違い、周りには殆ど建造物がない。ここが東京?と思ってしまうほど、ローカルな感じの大きな公園である。短い期間ではあったが浮間公園と同様にライトアップされたネモフィラを見る事が出来たようだ。私がそれに気付いた時は既にライトアップは終了していたので夜のネモフィラ撮影は叶わなかったが、夕暮れ時のネモフィラ畑をカメラに収...

 亀戸天神社(通称:亀戸天神)は、一眼レフを始めて間もない頃(3年以上前)にNikonのD700 を携えて撮影に一度訪れているので、今回が2回めとなる。当時はカメラに慣れるため、形振り構わず我武者羅に撮影していたと記憶している。まったくのカメラ初心者で夜景を撮ってみても失敗の連続だった。本格的に夜景撮影を始めたのはD810にアップグレードしてからの事となる。それでも手持ちでの撮影に限界を感じ、やはり夜景は三脚必須...

 ツツジを撮る予定で新宿御苑へ再び出掛けてみたが、思い描いていたツツジに出会う事が出来ず撮影意欲を削がれそうになっていた。もう少し探して見ようと広い園内を歩いていると、視界に飛び込んで来たのが春バラ!。その薔薇たちを見て一気にテンションが上がり、ツツジの事はすっかり忘れてシャッターを切り捲った。 数年前まではバラを目の前にしてどの様に撮ったら良いのかさっぱり分からず、いつもバラの前を素通りしていた...

 自宅から徒歩で約45分の所に『浮間公園』がある。西台駅前から浮間舟渡駅行きの国際興業バスが出ているので、それに乗って行けばよいものを天邪鬼な私は敢えて徒歩を選んだ。新河岸川を渡り荒川土手沿いを東へ20分ほど行くと、水と緑に囲まれた公園が姿を現した。この公園にはシンボルとなっている風車がある。その周りを囲むようにチューリップやネモフィラが咲いている。休日ともなれば大きな池で釣りを楽しむ人や、風車の下に...

 GW真っ只中の3日、ネモフィラの撮影に出掛けた。昨年は日比谷公園で撮ったが今回は足立区にある舎人公園へ行ってみた。東京近郊でネモフィラをと思えばまず思い浮かぶのが昭和記念公園なのだが、この公園について何度か記事に纏めた事がある。とにかく広すぎて目的の場所まで徒歩でかなり時間が掛かる。向日葵を撮りに行った時、立川口から30分以上は歩いたと記憶している。帰りはクタクタに疲れ切って重い足を引き摺るように電...

 4月2日、NAKED桜の新宿御苑2023のイベントへ行った。新宿御苑は通常、障がい者は入場無料なのでそのつもりで障がい者手帳を携えて行ってみると、チケットが必要で当日券は既に完売…。ライトアップされた夜桜を目前にして引き返すのは敵前逃亡の様な気がして諦め切れず、係員に尋ねるとネットでチケットを購入申し込みして支払えばよいと教えてくれたのだが、その手続がまた面倒でスマホの小さい画面と睨めっこしつつ『チケットぴ...

桜の花びらが舞い散る午後にあの娘は逝った天使の衣を纏って空高く注射が嫌だと駄々こねて僕を随分困らせたっけ君があんまり泣くもんだから瞼を両手で押さえると「バカっ涙であたし溺れちゃうよ」と言って僕の腕にキスしたね桜は散ってもいつかまた戻って来るけれど君と過ごした日々はもう戻らない桜の花びらが舞い散る午後に涙の抱擁だけを僕に残したまままであの娘は散った閉じた瞼に最後のくちづけを※白血病のため17歳で亡くな...