立葵(たちあおい)
2019/06/11 Tue
明るくてお聖さん好き立葵 /むく
(あかるくておせいさんすき たちあおい)
「6月6日に田辺聖子さん死去」の報。
享年91歳。
「…ご一緒にオセイさんにお会いしてみません?」
「オセイさんって、あの田辺聖子さんのことですか?」
「ええ、お聖さんってとっても女性らしい方よ。」
そう仰ったのはポプリ研究家で知られる熊井明子さん。
香料の業界紙に私が書いた“バラの香水の話”をお読みになった熊井さんが当時私が勤めていた会社に訪ねて下さり、次にお会いした時のことだった。
文学は門外漢で田辺聖子さんの著書をろくに読んでいなかった私はただただ恐懼し、ご辞退申し上げる他はなかったが、熊井さんはその著作に“王朝文学と香り”に関するお聖さんとの対談を加えられた。
ともあれ、私が田辺聖子さんの著書に親しむようになったのは、その時の熊井さんの一言に端を発する。
あれから35年余り。
小説『ひねくれ一茶』(吉川英治賞)は大好きな小説だが、『新源氏物語』を初めとする古典のお聖さん訳も好きで、遠かった古典がお聖さんによって身近になった。
それにも増して、カモカのおっちゃんを愛したお聖さんが大好きだ。
(合掌)。
(あかるくておせいさんすき たちあおい)
「6月6日に田辺聖子さん死去」の報。
享年91歳。
「…ご一緒にオセイさんにお会いしてみません?」
「オセイさんって、あの田辺聖子さんのことですか?」
「ええ、お聖さんってとっても女性らしい方よ。」
そう仰ったのはポプリ研究家で知られる熊井明子さん。
香料の業界紙に私が書いた“バラの香水の話”をお読みになった熊井さんが当時私が勤めていた会社に訪ねて下さり、次にお会いした時のことだった。
文学は門外漢で田辺聖子さんの著書をろくに読んでいなかった私はただただ恐懼し、ご辞退申し上げる他はなかったが、熊井さんはその著作に“王朝文学と香り”に関するお聖さんとの対談を加えられた。
ともあれ、私が田辺聖子さんの著書に親しむようになったのは、その時の熊井さんの一言に端を発する。
あれから35年余り。
小説『ひねくれ一茶』(吉川英治賞)は大好きな小説だが、『新源氏物語』を初めとする古典のお聖さん訳も好きで、遠かった古典がお聖さんによって身近になった。
それにも増して、カモカのおっちゃんを愛したお聖さんが大好きだ。
(合掌)。
(2019年6月10日 横須賀にて) ご訪問ありがとうございました。
テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
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