青雲寺(花見寺) 

○青雲寺(花見寺)  荒川区西日暮里3-7-15

 説明板「滝沢馬琴の筆塚と花見寺(青雲寺)」が参道の中途半端なところにあります。 門柱左に「青雲禅寺」、右に「花見寺」とあります。

DSCN4250.jpg

DSCN2975_20210507002316a3a.jpg

DSCN2976_20210507002317f8c.jpg

DSCN2977_20210507002318705.jpg

(説明板)
「あらかわの史跡・文化財
 滝沢馬琴の筆塚と花見寺(青雲寺)
 青雲寺は臨済宗の寺院で浄居山と号する。宝暦年間(一七五一~六四)、堀田相模守正亮の中興と伝える。江戸時代の中頃より「日ぐらしの里」と呼ばれ、庶民に親しまれてきたこの地は、四季折々の花を楽しむ人々で賑わった。そのため、青雲寺は修性院・妙隆寺(修性院と合併)などとともに、花見寺ともいわれていた。
 現在、谷中七福神のひとつ「恵比寿」が祀られている。境内には、滝沢馬琴の筆塚の碑(文化六年)をはじめ、硯塚の碑(寛政十年)、日暮里船繋松の碑、狂歌師安井甘露庵の碑など、江戸を代表する文人の碑が多く残っている。
  荒川区教育委員会」

DSCN2974_20210507002314ddd.jpg


<本堂>

DSCN2978_20210507002543ab5.jpg

DSCN2987_2021050700254678f.jpg

DSCN2984.jpg
    

<瘞筆冢銘(滝沢馬琴筆塚の碑)>

 「瘞筆冢銘(えいひつちょうめい)」です。
 一般的には滝沢馬琴筆塚の碑と呼ばれています。滝沢馬琴は、現在では曲亭馬琴と呼ぶのが正式です。
 「瘞」とは、土の中に埋めること。馬琴が使い古した筆を埋めた「筆塚」に建てられたのがこの石碑です。
 碑文は亀田鵬斎が書いています。 文化6(1809)年の銘で文化7年の建立です。
 元は道灌山にありましたが、明治になって塚はそのままに碑のみ移設されました。 その後、明治39(1906)年に、前田家墓地から馬琴愛用の硯などが出土し、前田育徳会尊・尊經閣文庫(目黒区駒場)に保管されています。

(標柱)
「荒川区有形文化財・歴史資料
 滝沢馬琴筆塚の碑
 戯作者滝沢馬琴(一七六七?一八四八)は精力的な著作活動をし、多量の使い古しの筆を残した。これを供養するため、文化七年(一八一○)に、青雲寺境内の山(現在の西日暮里公園付近)に築いたのが筆塚である。文化六年銘のこの碑には、建立の由来、馬琴の生い立ちや業績が記されている。額字の「えい筆冢銘」(ふでをうずめしつかのめい)は、国学・漢学・考証学者で著名な狩谷?斎筆。由来は儒学者亀田鵬斎が撰文し、筆をとった。日ぐらしの里における文化人の活動をうかがい知ることができる。明治時代に、旧加賀藩主・前田家が青雲寺境内を墓所として買い取った際に、移設された。明治三十九年(一九○六)には、前田家墓地から馬琴愛用の硯などが出土し、財団法人・前田育徳会尊經閣文庫に保管されている。」

DSCN2985_20210507003057ff5.jpg

DSCN3220.jpg

DSCN2986_20210507003100e80.jpg


<滝沢馬琴の硯塚>

 本堂の前の植え込みにあります。寛政10(1798)年建立。硯を立てた形で建てられています。
 裏面に「春の雪 跡や煙の 麦畑」の句が刻まれています。

DSCN3214_20210507003346696.jpg

DSCN3213_20210507003348d59.jpg

DSCN3214_20210507003350b9a.jpg

DSCN3222.jpg


<日莫里繋舟松之碑>

 日暮里船繋松の碑と呼ばれています。1772(安永元)年の造立と推定されるらしいです。元は道灌山にありました。

DSCN2982_202105070036059fc.jpg

DSCN3218_2021050700360748a.jpg

DSCN3219_20210507003608a7d.jpg

DSCN3224_202105070036103b1.jpg


<安井金毘羅大権現鎮座碑>

 松之碑の隣の三角形の石碑「安井金毘羅宮」と石碑「安井金毘羅大権現鎮座」の2碑があります。
 狂歌師安井甘露庵を祀っています。

DSCN2983b.jpg

DSCN3217_20210507003946968.jpg

DSCN3216_20210507003947dcf.jpg

DSCN3225.jpg

DSCN3226_2021050700395010d.jpg

 「江戸名所図会」で描かれているお堂は「こんぴら」と記されています。

higurashi4c.jpg


<狂歌師安井甘露庵歌碑>

 甘露庵は境内に住んでたことがありました。
 「雲と雪と 五分五分に見る山桜 もう一寸も 目をはなされじ」

DSCN2979_20210507004157bee.jpg

DSCN2981_20210507004159cd3.jpg

DSCN3215_20210507004200d74.jpg


<青雲寺墓地と西日暮里公園>

 青雲寺墓地のすぐ上は、西日暮里公園です。

DSCN3223_2021050700430958e.jpg


<江戸名所図会 日暮里惣図>

 青雲寺部分の拡大です。現在の西日暮里公園や第一日暮里小学校も、昔は青雲寺の境内でした。

higurashi4d.jpg

 さらに拡大すると、「力石を持ち上げている人」が見えます。
higurashichikaraishi.jpg
関連記事

テーマ : 歴史・文化にふれる旅 - ジャンル : 旅行

tag : 江戸名所図会滝沢馬琴力石

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

カウンター
プロフィール

ほっと湯Web

Author:ほっと湯Web

最新記事
月別アーカイブ
カレンダー
12 | 2025/01 | 02
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
検索フォーム
リンク
カテゴリ
タグリスト

全記事タイトル表示

全ての記事を表示する

Japanese→English
English
♥. ♠. ♣Alice
QRコード
QR