『黄昏』8・24マチネ
@紀伊国屋ホール
なんと優しい舞台だろう
そしてちょっぴり悲しい

出演
エセル・セイヤー・・・・・・・・八千草薫
チェルシー・セイヤー・ウェイン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・朝海ひかる
ビル・レイ・・・・・・・・・・・・・・松村雄基
ビリー・レイ・・・・・・・・・・・・ 若山耀人
チャーリー・マーティン・・・・伊藤裕一
ノーマン・セイヤー・Jr・・・・ 村井國夫
(敬称略)
ある老齢の夫婦
夏になると訪れる別荘
訪れた日
夫ノーマン79歳
妻エセル 74歳
ソファの掛け布をはずし
カーペットを置く。
電話の回線を確かめ
けれど ドアについていた
網戸は・・壊れたままだ。
後で直すとノーマンは
言うけれど ・・・・。
夫婦二人の会話で幕開け
郵便配達の チャーリーも
すっかり顔なじみで
立ち寄った時には
エセルの入れた
コーヒーをご馳走になったり
する。
ここまでの会話から
二人の人となりが
浮かびあがって来る
80歳の誕生日直前
人のやさしさを持ち
けれど ちょっとへそ曲がり?
死に向かっていると
老いへの恐怖もある。
忘れがちで 自分は自分だと
確かめたくて妻に頼る
元・大学名誉教授が
この別荘でエセル相手に
軽口をたたいているが
実は引きこもりで、
近くの森にも出かけられない。
新聞の求人広告を
日がな一日読んでいるようだ。
妻エセル
ノーマンを心配して
細々と世話をやく
可愛らしい小柄な奥様
村井ノーマン大きいもんネ
肩までくらいしかない。
後ろからすっぽりと
腕に包み込まれてる。
そんな夫婦の別荘に
8年ぶりに娘のチェルシーが
帰ってくるという
一人娘のチェルシーは
家を出て8年
父親と微妙な感情のずれ
このチェルシー父親似か?(笑)
やはり大きい~
ラスト間際 ちらっと
歌声も。エセルも歌う。
恋人とその息子を連れて
しかも チェルシーは
恋人と二人旅行するので
一か月間 ビリーを預かって
欲しいと言う。
ビリーも 13才設定だけど
大きいよ(笑)
八千草エセル以外
皆大きい!(笑)
その小さなエセルが
皆を見守っている感じが
なんか いいね。
エセルに説き伏せられ
13歳のビリーと夫婦の3人暮らし
ノーマンはビリーに
本を薦め 共に釣りに興じる
近くの森にも
出かけられなかったノーマン
嬉々として湖に出かけてゆくように
なった。
人の生き様を淡々と描く
静かで温かみのある舞台
『黄昏』でした。

パンフは 1000円也
