増刊セカニチ! 「1番 セカンド スケールズ」で何が悪い!!!
スケールズ選手の守備における失敗が話題になっている。とある訓練されたファンによると、「いつも守備で足を引っ張りチームを負けに誘う」「守れない走れないバカ害人のダメ害人」「お前なんかクビだ!」との事で。そんなことでよく新規ファンを「移転後の良いときしか知らないにわかファン」などと見下すものですよ、ええ。
まぁ、そんな御仁がどのようなポリシーで応援しようが、私にはどうすることもできませんよ。選手・監督・コーチを恰も犯罪者のように罵ろうが、好きな選手と嫌いな選手で明らかに対応を変えようが、それは個人の自由ですから。それを制限したりなどはできませんし、するつもりもございません。
ただ、私なりの主張をするって事も誰の制限も受けませんし、されても止めるつもりはございません。そして不充分なところもありながら、チームに"攻守で貢献"する大事な仲間が好き放題に罵られているのを、黙って見過ごせるほど大人の真似事も好きじゃありません。
ですので、私なりに・・・今まで小出しにしてきたモノの再掲もありますが、今のチームにおけるスケールズ選手の起用法の正当性のようなものを、私なりにアレしてみようかと。
まぁ、そんな御仁がどのようなポリシーで応援しようが、私にはどうすることもできませんよ。選手・監督・コーチを恰も犯罪者のように罵ろうが、好きな選手と嫌いな選手で明らかに対応を変えようが、それは個人の自由ですから。それを制限したりなどはできませんし、するつもりもございません。
ただ、私なりの主張をするって事も誰の制限も受けませんし、されても止めるつもりはございません。そして不充分なところもありながら、チームに"攻守で貢献"する大事な仲間が好き放題に罵られているのを、黙って見過ごせるほど大人の真似事も好きじゃありません。
ですので、私なりに・・・今まで小出しにしてきたモノの再掲もありますが、今のチームにおけるスケールズ選手の起用法の正当性のようなものを、私なりにアレしてみようかと。
まず、スケールズ選手はどうして獲得されたのか?それは皆様御存知の通り、正二塁手の田中賢介選手が骨折による負傷離脱で今季絶望となった為、緊急獲得となった訳です。つまり、離脱した賢介選手の代理な訳です。
では賢介選手はどういった選手だったか?打撃がそこそこ良くて出塁率も高い、塁に出たら走る事もできる。守備ではミスもないことはないが積極的な守備、総じて素晴らしい二塁手と言えるでしょう。そして、守備固めや代打代走を必要としない選手です。
これだけの選手が抜けた訳ですから、その穴は非常に大きく、通常なら大幅戦力ダウンか控えメンバー等の酷使でチームは失速、優勝争いからは完全に脱落したでしょう。そうなっていないと言うことは、他の選手の奮闘も当然あるでしょうけど、スケールズ選手の獲得は確実に補強になった、いい選手獲得であったとも言えます。
ただ、賢介選手の穴というのは大きい訳で、その穴を完全に埋めることは容易ではありません。既存の・・・それまで球団に所属した選手では「若手の育成」とはなっても穴埋めとはなりません。そもそも賢介選手の穴を完全に埋められる若手や中堅の選手がいたならば、此処までの問題にはならない訳です。既存の選手では穴を塞ぎきれない、そしてその選手がいままで控えていたところが手薄になります。
移籍や外国人選手獲得(これも移籍ではあるが)で補強するにしても、賢介選手のような正二塁手を完全にカバーできる選手など、少なくとも此の時期に獲得するのは容易ではありません・・・時期を問わず、ですね。ですので、既存の選手では問題の多い処をカバーできる、そしてそれ以外もそこそこできる、そういう選手で獲得可能な選手としてスケールズ選手が獲得されたのではないでしょうか?
スケールズ選手にもっとも求められたのは、1番打者としての出塁率、初回の攻撃で自軍で最初に打席に立ち、そこでどう振る舞うか、そういうところではないでしょうか?そういうところ、スケールズ選手は良くできていると思いますよ。
よく「打撃がいいのは認めるけど」などとも言われますが、確かに打撃はいいのですが、初回の先頭打者の時とそれ以外の時では、打席で心掛けているモノが違うように思うのです。兎に角塁に出るですとか、簡単に終わらないという事が"初回の先頭打者"では多く、それ以外の打席ではその場の状況にあわせながら、失敗しても強く打とうと心掛けているのではないでしょうか?
「スケールズの打順は6~7番がベスト」という声もあり、実際そういう打順で試合に出ることもあります。ですが、そういう出番では上記のようなスケールズ選手の長所がスポイルされてしまうように思います。スケールズ選手の打撃は単に「良い」というのではなく、実に1番打者・・・初回の先頭打者としての打席を全う出来る事、其処に見処があるのではないかと思うのです。
・・・とまぁ此処まで打撃、打席についてスケールズ選手の魅力を少しアレしましたが、今度は守備。なにやら「守れないダメ害人」「バカ害人を守備に就かせるな」と鼻息の荒い方も居られますが、私はそこまで下手糞だとは思いませんね。確かに賢介選手とは比べるまでもありませんし、守備だけで起用されるような選手にも劣るのは事実でしょう。ですが、全く使えない守備でもない。
「カッコつけたプレーでミスしやがって」という評価は、如何にスケールズ選手を見ていないか、或いは偏見に満ちた目で見ているか。スケールズ選手は外国人選手としては珍しく、派手目のプレーをしない、自分の能力以上のプレーを見せようとしない、よく言えば堅実、悪く言えば消極的な守備ですよ。
ただ、先日は珍しく積極的な守備をして裏目に出ましたが、普段はああいう派手な守備はしないでしょ?そういうことを見てないのか、或いは見ていても意図的に無視しているのか、彼処だけをスケールズ選手の代表的なプレーに仕立てあげて、スケールズ選手の負の印象を高めるという手段はやや無理が多いように思います。
大体が守備で失敗するのはスケールズ選手だけですか?本来の正二塁手の田中賢介選手でもそれなりに失敗しますよ。小谷野選手もそうですし、飯山選手だってやらかしますよ。名手金子誠選手も今は昔、年齢による衰えは隠せなくなっています。そうしたスケールズ選手以外の守備の失敗も「バカ」「ダメ」「クビ」と罵ってるんですか?・・・小谷野選手は罵ってるようですが、非常に的を外した感じに。
例えば金子誠選手が及ばないとか、飯山選手や健在だった頃の賢介選手の失敗は「ドンマイ、ドンマイ」、スケールズ選手や小谷野選手、ホフパワー選手の時には「クビだ!」「ふざけんな!」「ニタニタすんな!」では、それではプレーの失敗をだしにして、嫌いな選手を罵ってるだけだと思うんですけどね。
「打撃は認めてるんだから指名打者で使えよ」との声も億分の一理程はあります。ですが、スケールズ選手を指名打者として起用する事は、現状指名打者として起用している選手の出場機会を奪う事になります。
指名打者として起用される機会が多いのは、稲葉選手に二岡選手、ホフパワー選手、鵜久森選手といったところでしょう。この内二岡選手は先発の際指名打者のみ、稲葉選手とホフパワー選手は一塁手との兼務、鵜久森選手は左翼手との兼務です。指名打者にスケールズ選手が入れば、二岡選手は代打でしか使えなくなり、稲葉選手とホフパワー選手の同時起用は不可能に、鵜久森選手を起用する際には中田選手を一塁手に回すこととなり、稲葉選手とホフパワー選手は先発出場の機会を失います。
スケールズ選手の代わりに二塁手に入るのは、現状ですと今浪選手が筆頭、次いで守備能力の安定した飯山選手、そして若い杉谷選手となるのですが、彼等の誰か一人を出場させる事で、指名打者としての出場機会を失う稲葉選手、ホフパワー選手、二岡選手、鵜久森選手の誰か一人が出場するより攻撃力が上がるのか?若しくは今浪選手、飯山選手による守備の安定が、稲葉選手、ホフパワー選手、二岡選手、鵜久森選手のスタベンによる得点力減少をカバーできるのか。因みに杉谷選手であればスケールズ選手の方が守備は良いですね。
私はそういうところのバランスを考えれば、稲葉選手、ホフパワー選手、二岡選手、鵜久森選手の4人のうち2人を同時に先発させられる、スケールズ選手の二塁手起用は間違っていないと思います。
今浪選手、飯山選手、杉谷選手に触れましたが、彼等の先発二塁手起用にも障害はあります。遊撃手を長らく務めてきた金子誠選手が、故障も多くなり通年での活躍が難しくなっています。また三塁手の小谷野選手も夏前に脚を痛めており、その心配の他にも昨オフよりの腰痛もあります。ですので内野の控えが必要なのですよ。
もしも金子誠選手が先発しない時には飯山選手か今浪選手が遊撃手として先発出場します。そうなると内野手の控えは飯山選手と今浪選手のどちらか先発しない方と、先発から外れた金子誠選手、内外野兼務の上代打と代走も兼ねる杉谷選手となるわけです。
内外野も兼務の杉谷選手は、積極的に使い辛いのはおわかりでしょう?此処から更に終盤スケールズ選手への守備固めも必要となるやも知れませんし、小谷野選手だけじゃなく内野手にもしもの場合があったりしたら・・・そう考えるとギリギリな訳ですよ。鵜久森選手が先発を外れていれば外野守備に就かせられますが、それでも守備固めとは言えませんよね。あくまで控えとして「外野も守れるよ」程度でしかありません。
他にスケールズ選手の指名打者起用で押し出される選手ですと、稲葉選手は一塁手と外野(右翼)手、ホフパワー選手は「外野も守れる」との触れ込みでしたが日本での実績は一塁手のみ、二岡選手に至っては脚の状態を考えれば守備は不可能と見るのが妥当でしょう。鵜久森選手も併せまして、飯山選手と今浪選手の先発起用で手薄になった内野手の控えを充たせる顔ぶれではありません。
「スケールズは指名打者で使え」「二遊間は今浪・飯山・杉谷・まこちゃん(はぁと)で遣り繰りしろ」と仰る貴方、控え選手が手薄になるという問題はどうお考えなんでしょうかね?勿論先述の、スケールズ選手の指名打者起用で押し出される選手の得点力と、スケールズ選手の代わりに二塁手に入る選手での守備力のバランスと。
そういう点を考慮すれば、試合開始時の先発では二塁手としてギリギリでも得点力を考えてスケールズ選手を
起用、試合終盤でリードを守る展開となった処で他の内野手に問題がなければより守備の固い飯山選手や今浪選手に交替させるというのは、決して悪い起用法・・・あり得ない起用法でもないと思います。
スケールズ選手の代わりに二塁手として使えと名前が上がる選手。飯山選手は梨田監督になってから守備だけではなく打席にも大分入るようになり、ヒルマン前監督の頃よりは打撃の信頼性は上がったと思います。ですが、それでも守備固めの選手の印象は拭えず、先発起用の際には得点力が落ちるように思います。
今浪選手は二塁手や遊撃手として先発する事も多いですが、守備は及第点も打撃が粗削りです。一寸上位打線での起用には躊躇します。打撃力の向上・安定が出場機会拡大の鍵ですね。
杉谷選手はまだ若く、そして未熟です。守備ではスケールズ選手の方がまだ良いと思いますので、スケールズ選手の守備を問題視しながら、杉谷選手を二塁手に据えるのはどうかとも思います。勿論杉谷選手は此からの選手ですが、可能性としては外野手の方があるようにも思います。
結局、スケールズ選手も含めてみんな一長一短ある訳ですよ。その中で状況に応じて選手を出し入れしてるだけでして、序盤から中盤は得点力重視でスケールズ選手、終盤は状況に応じて守備固めって形になってるだけかと。
「将来を見据えて杉谷選手や今浪選手を」というのもわからなくは無いですが、そうなると今の順位は益々維持できなくなるでしょうね。それでも文句一つ言わないと、監督やコーチを侮辱も罵倒もしませんと、今年は優勝しなくても、最悪CS出場すら逃したとしても誰も責めませんと。そこまで仰るんであれば、そういう発言も多くの人に聞いてもらえると思うのですがね。でも、もしそうなら優勝とかAクラスは既に諦めてる筈ですから、「こんな起用で負けやがって!」「バカ害人のせいで負けた!」とか騒ぐのもおかしいって話になるんですけどね。
結局、自分の見たい選手、見たいプレー、見たい結果というのが決まっていて、そこから少しでも外れるのが許せないんじゃないですか?「弱くて人気のない頃からファイターズを応援してきた」って割には心が狭すぎやしませんかね?貴方所有の財産じゃないんですから、決して貴方の思い通りばかりにはいきませんよ。そういうのを受け止められないんであれば、プロ野球チームと付き合っていくのは難しいと思うんですがね?
まぁ、困難を敢えて楽しむってのもあるでしょうけど・・・好きモノですね、としかねぇ。それにしても「守備で足を引っ張りまくるバカ害人のせいでいつも負ける!!!!!」というなら、此迄どういうミスがどれ程あって、それで何失点して、そのうち何試合で決勝点となって負けたか。そういうのを出して欲しいですね。自分の思い通り以外は聞く耳持たずの姿勢で質問めいた垂れ流しをされる前にね。
【世界日本ハムなう】
さて、スケールズ選手のアレだった訳ですが、来季はどうなるモノかと。来季契約が有るかどうかも不透明ですが、日本ハムに残留したとして、そして田中賢介選手が復帰したらどうなるモノかと。そうなると守備位置を全て白紙にして組み換える、それくらいの必要があるかな?と。
個人的には賢介選手を遊撃手に転向してもらうというのもアリだと思います。賢介選手はそもそも遊撃手候補として獲得された選手ですし、数年前ですがまだ全開で活躍できた頃の金子誠選手が「賢介ならショート任せても良い」と発言しています。
賢介選手を遊撃手に回せば、次代の育成が遅れている遊撃手の繋ぎになるんじゃないかと。賢介選手は今年から3年契約ですので、もしも契約終了後に移籍したとしても再来年までは居るでしょう。若干ではありますが、次代育成の時間稼ぎになるでしょうし、移籍がなければ二塁手に再転向があっても良いでしょう。
そうすればスケールズ選手を二塁手で起用できますし、小谷野選手を一塁手として守備の負担を軽減して、今浪選手を三塁手に固定もできます。あ、多分賢介選手は遊撃手でも守備固め要らずという仮定でね。
打順の方は本職が帰ってきた以上1番打者は賢介選手に戻すでしょう。或いは平成20年の前半戦のように賢介選手を3番打者として起用という手もあります。その場合、現在3番打者を打ってる糸井選手は、平成22年のように5番打者で良いと思います。
でもまぁ、賢介選手が1番を打つのがベストでしょうから、そうならば打撃力に期待してスケールズ選手を3番打者に据えてはどうでしょうか?2ヶ月で8本塁打ですから、単純計算で6ヶ月で24本塁打、そして打率が3割なら文句なしですよ。
そういうのを考えまして、来季の予想ラインナップをば・・・
1(遊)田中賢
2(右)陽岱鋼
3(二)スケールズ
4(左)中田
5(中)糸井
6(一)小谷野
7(指)稲葉or二岡orホフパワーor鵜久森
8(捕)大野or鶴岡or今成
9(三)今浪
・・・こんな感じでどうでしょうか?もしも賢介選手が来年の開幕に間に合わなかった場合、その場合は恐らくスケールズ選手が1番打者だとは思いますが、もしそれでもスケールズ選手を3番打者に据えるとしたら?その場合は陽選手を1番打者とするでしょうが、ならば2番打者をどうするか?此処には愈々杉谷選手を推したい。
ただし、守備に不安のある内野手ではなく外野手で、中田選手を内野・・・一塁手に回し、小谷野選手は三塁手として、今浪選手は遊撃手として今季同様金子誠選手、飯山選手と併用としてはどうでしょう?ただ、此の場合は本文中で触れたように控え選手が薄くなります。其処を埋める選手として中島選手や加藤政選手の台頭を期待したいところです。
1(右)陽岱鋼
2(左)杉谷
3(二)スケールズ
4(一)中田
5(中)糸井
6(三)小谷野
7(指)稲葉or二岡orホフパワーor鵜久森
8(捕)大野or鶴岡or今成
9(遊)今浪or飯山or金子誠
まぁ、実際にスケールズ選手が残るかもわかりませんし、来年の事なんてまだまだわかりませんけどね。ただ、スケールズ選手は近年稀に見る、それこそセギノール選手以来と言って良い"当たり"外国人選手ですので、是非とも残って欲しいなぁ、と思いますね。
文字色hters/img/fighters88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 野球ブログ 北海道日本ハムファイターズへ" />
↓以下TB用リンク
では賢介選手はどういった選手だったか?打撃がそこそこ良くて出塁率も高い、塁に出たら走る事もできる。守備ではミスもないことはないが積極的な守備、総じて素晴らしい二塁手と言えるでしょう。そして、守備固めや代打代走を必要としない選手です。
これだけの選手が抜けた訳ですから、その穴は非常に大きく、通常なら大幅戦力ダウンか控えメンバー等の酷使でチームは失速、優勝争いからは完全に脱落したでしょう。そうなっていないと言うことは、他の選手の奮闘も当然あるでしょうけど、スケールズ選手の獲得は確実に補強になった、いい選手獲得であったとも言えます。
ただ、賢介選手の穴というのは大きい訳で、その穴を完全に埋めることは容易ではありません。既存の・・・それまで球団に所属した選手では「若手の育成」とはなっても穴埋めとはなりません。そもそも賢介選手の穴を完全に埋められる若手や中堅の選手がいたならば、此処までの問題にはならない訳です。既存の選手では穴を塞ぎきれない、そしてその選手がいままで控えていたところが手薄になります。
移籍や外国人選手獲得(これも移籍ではあるが)で補強するにしても、賢介選手のような正二塁手を完全にカバーできる選手など、少なくとも此の時期に獲得するのは容易ではありません・・・時期を問わず、ですね。ですので、既存の選手では問題の多い処をカバーできる、そしてそれ以外もそこそこできる、そういう選手で獲得可能な選手としてスケールズ選手が獲得されたのではないでしょうか?
スケールズ選手にもっとも求められたのは、1番打者としての出塁率、初回の攻撃で自軍で最初に打席に立ち、そこでどう振る舞うか、そういうところではないでしょうか?そういうところ、スケールズ選手は良くできていると思いますよ。
よく「打撃がいいのは認めるけど」などとも言われますが、確かに打撃はいいのですが、初回の先頭打者の時とそれ以外の時では、打席で心掛けているモノが違うように思うのです。兎に角塁に出るですとか、簡単に終わらないという事が"初回の先頭打者"では多く、それ以外の打席ではその場の状況にあわせながら、失敗しても強く打とうと心掛けているのではないでしょうか?
「スケールズの打順は6~7番がベスト」という声もあり、実際そういう打順で試合に出ることもあります。ですが、そういう出番では上記のようなスケールズ選手の長所がスポイルされてしまうように思います。スケールズ選手の打撃は単に「良い」というのではなく、実に1番打者・・・初回の先頭打者としての打席を全う出来る事、其処に見処があるのではないかと思うのです。
・・・とまぁ此処まで打撃、打席についてスケールズ選手の魅力を少しアレしましたが、今度は守備。なにやら「守れないダメ害人」「バカ害人を守備に就かせるな」と鼻息の荒い方も居られますが、私はそこまで下手糞だとは思いませんね。確かに賢介選手とは比べるまでもありませんし、守備だけで起用されるような選手にも劣るのは事実でしょう。ですが、全く使えない守備でもない。
「カッコつけたプレーでミスしやがって」という評価は、如何にスケールズ選手を見ていないか、或いは偏見に満ちた目で見ているか。スケールズ選手は外国人選手としては珍しく、派手目のプレーをしない、自分の能力以上のプレーを見せようとしない、よく言えば堅実、悪く言えば消極的な守備ですよ。
ただ、先日は珍しく積極的な守備をして裏目に出ましたが、普段はああいう派手な守備はしないでしょ?そういうことを見てないのか、或いは見ていても意図的に無視しているのか、彼処だけをスケールズ選手の代表的なプレーに仕立てあげて、スケールズ選手の負の印象を高めるという手段はやや無理が多いように思います。
大体が守備で失敗するのはスケールズ選手だけですか?本来の正二塁手の田中賢介選手でもそれなりに失敗しますよ。小谷野選手もそうですし、飯山選手だってやらかしますよ。名手金子誠選手も今は昔、年齢による衰えは隠せなくなっています。そうしたスケールズ選手以外の守備の失敗も「バカ」「ダメ」「クビ」と罵ってるんですか?・・・小谷野選手は罵ってるようですが、非常に的を外した感じに。
例えば金子誠選手が及ばないとか、飯山選手や健在だった頃の賢介選手の失敗は「ドンマイ、ドンマイ」、スケールズ選手や小谷野選手、ホフパワー選手の時には「クビだ!」「ふざけんな!」「ニタニタすんな!」では、それではプレーの失敗をだしにして、嫌いな選手を罵ってるだけだと思うんですけどね。
「打撃は認めてるんだから指名打者で使えよ」との声も億分の一理程はあります。ですが、スケールズ選手を指名打者として起用する事は、現状指名打者として起用している選手の出場機会を奪う事になります。
指名打者として起用される機会が多いのは、稲葉選手に二岡選手、ホフパワー選手、鵜久森選手といったところでしょう。この内二岡選手は先発の際指名打者のみ、稲葉選手とホフパワー選手は一塁手との兼務、鵜久森選手は左翼手との兼務です。指名打者にスケールズ選手が入れば、二岡選手は代打でしか使えなくなり、稲葉選手とホフパワー選手の同時起用は不可能に、鵜久森選手を起用する際には中田選手を一塁手に回すこととなり、稲葉選手とホフパワー選手は先発出場の機会を失います。
スケールズ選手の代わりに二塁手に入るのは、現状ですと今浪選手が筆頭、次いで守備能力の安定した飯山選手、そして若い杉谷選手となるのですが、彼等の誰か一人を出場させる事で、指名打者としての出場機会を失う稲葉選手、ホフパワー選手、二岡選手、鵜久森選手の誰か一人が出場するより攻撃力が上がるのか?若しくは今浪選手、飯山選手による守備の安定が、稲葉選手、ホフパワー選手、二岡選手、鵜久森選手のスタベンによる得点力減少をカバーできるのか。因みに杉谷選手であればスケールズ選手の方が守備は良いですね。
私はそういうところのバランスを考えれば、稲葉選手、ホフパワー選手、二岡選手、鵜久森選手の4人のうち2人を同時に先発させられる、スケールズ選手の二塁手起用は間違っていないと思います。
今浪選手、飯山選手、杉谷選手に触れましたが、彼等の先発二塁手起用にも障害はあります。遊撃手を長らく務めてきた金子誠選手が、故障も多くなり通年での活躍が難しくなっています。また三塁手の小谷野選手も夏前に脚を痛めており、その心配の他にも昨オフよりの腰痛もあります。ですので内野の控えが必要なのですよ。
もしも金子誠選手が先発しない時には飯山選手か今浪選手が遊撃手として先発出場します。そうなると内野手の控えは飯山選手と今浪選手のどちらか先発しない方と、先発から外れた金子誠選手、内外野兼務の上代打と代走も兼ねる杉谷選手となるわけです。
内外野も兼務の杉谷選手は、積極的に使い辛いのはおわかりでしょう?此処から更に終盤スケールズ選手への守備固めも必要となるやも知れませんし、小谷野選手だけじゃなく内野手にもしもの場合があったりしたら・・・そう考えるとギリギリな訳ですよ。鵜久森選手が先発を外れていれば外野守備に就かせられますが、それでも守備固めとは言えませんよね。あくまで控えとして「外野も守れるよ」程度でしかありません。
他にスケールズ選手の指名打者起用で押し出される選手ですと、稲葉選手は一塁手と外野(右翼)手、ホフパワー選手は「外野も守れる」との触れ込みでしたが日本での実績は一塁手のみ、二岡選手に至っては脚の状態を考えれば守備は不可能と見るのが妥当でしょう。鵜久森選手も併せまして、飯山選手と今浪選手の先発起用で手薄になった内野手の控えを充たせる顔ぶれではありません。
「スケールズは指名打者で使え」「二遊間は今浪・飯山・杉谷・まこちゃん(はぁと)で遣り繰りしろ」と仰る貴方、控え選手が手薄になるという問題はどうお考えなんでしょうかね?勿論先述の、スケールズ選手の指名打者起用で押し出される選手の得点力と、スケールズ選手の代わりに二塁手に入る選手での守備力のバランスと。
そういう点を考慮すれば、試合開始時の先発では二塁手としてギリギリでも得点力を考えてスケールズ選手を
起用、試合終盤でリードを守る展開となった処で他の内野手に問題がなければより守備の固い飯山選手や今浪選手に交替させるというのは、決して悪い起用法・・・あり得ない起用法でもないと思います。
スケールズ選手の代わりに二塁手として使えと名前が上がる選手。飯山選手は梨田監督になってから守備だけではなく打席にも大分入るようになり、ヒルマン前監督の頃よりは打撃の信頼性は上がったと思います。ですが、それでも守備固めの選手の印象は拭えず、先発起用の際には得点力が落ちるように思います。
今浪選手は二塁手や遊撃手として先発する事も多いですが、守備は及第点も打撃が粗削りです。一寸上位打線での起用には躊躇します。打撃力の向上・安定が出場機会拡大の鍵ですね。
杉谷選手はまだ若く、そして未熟です。守備ではスケールズ選手の方がまだ良いと思いますので、スケールズ選手の守備を問題視しながら、杉谷選手を二塁手に据えるのはどうかとも思います。勿論杉谷選手は此からの選手ですが、可能性としては外野手の方があるようにも思います。
結局、スケールズ選手も含めてみんな一長一短ある訳ですよ。その中で状況に応じて選手を出し入れしてるだけでして、序盤から中盤は得点力重視でスケールズ選手、終盤は状況に応じて守備固めって形になってるだけかと。
「将来を見据えて杉谷選手や今浪選手を」というのもわからなくは無いですが、そうなると今の順位は益々維持できなくなるでしょうね。それでも文句一つ言わないと、監督やコーチを侮辱も罵倒もしませんと、今年は優勝しなくても、最悪CS出場すら逃したとしても誰も責めませんと。そこまで仰るんであれば、そういう発言も多くの人に聞いてもらえると思うのですがね。でも、もしそうなら優勝とかAクラスは既に諦めてる筈ですから、「こんな起用で負けやがって!」「バカ害人のせいで負けた!」とか騒ぐのもおかしいって話になるんですけどね。
結局、自分の見たい選手、見たいプレー、見たい結果というのが決まっていて、そこから少しでも外れるのが許せないんじゃないですか?「弱くて人気のない頃からファイターズを応援してきた」って割には心が狭すぎやしませんかね?貴方所有の財産じゃないんですから、決して貴方の思い通りばかりにはいきませんよ。そういうのを受け止められないんであれば、プロ野球チームと付き合っていくのは難しいと思うんですがね?
まぁ、困難を敢えて楽しむってのもあるでしょうけど・・・好きモノですね、としかねぇ。それにしても「守備で足を引っ張りまくるバカ害人のせいでいつも負ける!!!!!」というなら、此迄どういうミスがどれ程あって、それで何失点して、そのうち何試合で決勝点となって負けたか。そういうのを出して欲しいですね。自分の思い通り以外は聞く耳持たずの姿勢で質問めいた垂れ流しをされる前にね。
【世界日本ハムなう】
さて、スケールズ選手のアレだった訳ですが、来季はどうなるモノかと。来季契約が有るかどうかも不透明ですが、日本ハムに残留したとして、そして田中賢介選手が復帰したらどうなるモノかと。そうなると守備位置を全て白紙にして組み換える、それくらいの必要があるかな?と。
個人的には賢介選手を遊撃手に転向してもらうというのもアリだと思います。賢介選手はそもそも遊撃手候補として獲得された選手ですし、数年前ですがまだ全開で活躍できた頃の金子誠選手が「賢介ならショート任せても良い」と発言しています。
賢介選手を遊撃手に回せば、次代の育成が遅れている遊撃手の繋ぎになるんじゃないかと。賢介選手は今年から3年契約ですので、もしも契約終了後に移籍したとしても再来年までは居るでしょう。若干ではありますが、次代育成の時間稼ぎになるでしょうし、移籍がなければ二塁手に再転向があっても良いでしょう。
そうすればスケールズ選手を二塁手で起用できますし、小谷野選手を一塁手として守備の負担を軽減して、今浪選手を三塁手に固定もできます。あ、多分賢介選手は遊撃手でも守備固め要らずという仮定でね。
打順の方は本職が帰ってきた以上1番打者は賢介選手に戻すでしょう。或いは平成20年の前半戦のように賢介選手を3番打者として起用という手もあります。その場合、現在3番打者を打ってる糸井選手は、平成22年のように5番打者で良いと思います。
でもまぁ、賢介選手が1番を打つのがベストでしょうから、そうならば打撃力に期待してスケールズ選手を3番打者に据えてはどうでしょうか?2ヶ月で8本塁打ですから、単純計算で6ヶ月で24本塁打、そして打率が3割なら文句なしですよ。
そういうのを考えまして、来季の予想ラインナップをば・・・
1(遊)田中賢
2(右)陽岱鋼
3(二)スケールズ
4(左)中田
5(中)糸井
6(一)小谷野
7(指)稲葉or二岡orホフパワーor鵜久森
8(捕)大野or鶴岡or今成
9(三)今浪
・・・こんな感じでどうでしょうか?もしも賢介選手が来年の開幕に間に合わなかった場合、その場合は恐らくスケールズ選手が1番打者だとは思いますが、もしそれでもスケールズ選手を3番打者に据えるとしたら?その場合は陽選手を1番打者とするでしょうが、ならば2番打者をどうするか?此処には愈々杉谷選手を推したい。
ただし、守備に不安のある内野手ではなく外野手で、中田選手を内野・・・一塁手に回し、小谷野選手は三塁手として、今浪選手は遊撃手として今季同様金子誠選手、飯山選手と併用としてはどうでしょう?ただ、此の場合は本文中で触れたように控え選手が薄くなります。其処を埋める選手として中島選手や加藤政選手の台頭を期待したいところです。
1(右)陽岱鋼
2(左)杉谷
3(二)スケールズ
4(一)中田
5(中)糸井
6(三)小谷野
7(指)稲葉or二岡orホフパワーor鵜久森
8(捕)大野or鶴岡or今成
9(遊)今浪or飯山or金子誠
まぁ、実際にスケールズ選手が残るかもわかりませんし、来年の事なんてまだまだわかりませんけどね。ただ、スケールズ選手は近年稀に見る、それこそセギノール選手以来と言って良い"当たり"外国人選手ですので、是非とも残って欲しいなぁ、と思いますね。
文字色hters/img/fighters88_31.gif" width="88" height="31" border="0" alt="にほんブログ村 野球ブログ 北海道日本ハムファイターズへ" />
↓以下TB用リンク
- 関連記事
-
- 増刊セカニチ! #lovefighters 幻想 (2011/09/13)
- 増刊セカニチ! マサルとユタカとオオノとタダノ(他) (2011/09/10)
- 増刊セカニチ! 「1番 セカンド スケールズ」で何が悪い!!! (2011/09/06)
- 増刊セカニチ! ダルビッシュ有のアメリカ挑戦を邪魔するモノはナニか!? (2011/09/03)
- 増刊セカニチ! 「ファイターズらしさ」ってなんだ? (2011/08/30)
テーマ : 北海道日本ハムファイターズ
ジャンル : スポーツ