羊の戦略
実際にはチベット族側からの暴力というのも発生してはいるようなのだが、中国側の枷を完全に外してしまえば、どういうことになるのかは明白である。どれだけ中国政府がいやがろうと、外部からの批判と監視の、対話に向けての圧力はかけないと危ない。といっても、相手にしてみれば、”自治区内の安全と良民の保護”という建前を前面に押し出してくるだろうな。つうか、それ以外に軍を動かす正当性なんて確保できないだろう。
少なくとも、何の大義名分も無しに好き勝手できるというわけではなくなっている、というのは救いになる。
さて実は今回の件、こっちのエントリーを思い出したりしていた。やはり軍隊なり国家なりに対しては、普段から強めの枷がかかるようにしとかないと危ない。この件に関しては、最近の日本についてもちょっと危惧している。
・騒いでいた高校生に対して、注意を聞かないからと銃口をつきつけた警官を援護する人たちが結構居る。
・反戦ビラを配ったら、逮捕されて家宅捜索までされる。しかも、それを支持する人たちがこれまた結構な数存在する。
少数派は多数派に合わせろ、合わせない奴を従わせるためには力を使ってもいい、とかいう考えかたを支持してると危ない。その力を公権力に与えちゃわない方がいい。いったん事が起きたら、自分たちが羊の側にいることは忘れないようにしとかないとね。
>自分たちが羊の側にいることは忘れないようにしとかないとね。
これですが自分達が羊の側であることを理解しているが故に上の様な行動をとっている人もそれなりにいるのかもしれません。
あたかも自分がいじめっ子にいじめられないようにするためにいじめに加わっていくかの様に。
2008.03.23 (Sun) | MKM #lwcAMlI2 | URL | Edit