2007年10月14日付の「しんぶん赤旗」で「
立川ビラ弾圧事件 市民黙らせたい 警察と陸自思惑が一致 情報保全隊が積極関与」という報道が目についた。
報道の概略には
警察の依頼で被害届の提出を調整、ビラ投かん者の面割りに協力―。自衛隊の立川宿舎(東京都立川市)にビラを配った市民団体メンバーが逮捕された立川ビラ弾圧事件の重要な局面には、自衛隊の情報保全隊の姿がありました。本紙が十二日付で報じた同隊内部文書(陸上自衛隊東部方面情報保全隊作成)からは、弾圧事件における同隊と警察の共謀関係、同隊が市民団体に対して行った執ような監視・情報収集活動の実態が浮かび上がります。
とある。
はぁ?と思って先行記事を探すと、10/12付の「
自衛隊が警察と共謀 立川ビラ弾圧事件 2カ月前から逮捕仕組む 本紙が内部文書入手 依頼・調整、現場下見も」を受けての詳細記事らしい。
12日付の報道にでている内部文書とかは、写真を見るにOCRかスライドの打ち出しっぽい書類で、
(略)
本紙が自衛隊関係者から入手したのは、陸上自衛隊東部方面情報保全隊が作成した「立川自衛隊監視テント村構成員の逮捕」と題するA4判十七枚の文書。同文書には、情報保全隊と警視庁立川署が、市民団体メンバーを逮捕するために相談・調整を行った様子など、当事者しか知りえない情報が記されていました。
だそうな。
14日付の記事では、この情報を含めた「立川ビラ弾圧事件の経過」が説明してあり、
2003年
10月12日 市民団体メンバーが自衛隊の立川宿舎へ月1回のビラ投かんを開始
12月13日 市民団体メンバーが立川宿舎にビラ投かん
17日 警視庁立川署が陸上自衛隊立川駐屯地、東立川駐屯地に対してビラ投かん者の現行犯逮捕のため協力を依頼。ビラ投かんを目撃した際の110番通報と被害届提出を求める
19日 空自宿舎管理者が依頼文書を入居者に配布し、ビラ投かん者を目撃した際の110番通報、連絡を求める
22日 陸自、空自の宿舎管理者が、13日のビラ投かんに対し被害届を提出
24日 陸自東部方面情報保全隊立川派遣隊などの立会いのもと、立川署員8人が立川宿舎のフェンスや集中郵便受けなどを「実況見分」
26日 陸自宿舎管理者が「宿舎便り」を入居者に配布し、ビラ投かん者を目撃した際の110番通報、連絡を求める
2004年
1月17日 市民団体メンバー3人が立川宿舎にビラ投かん。自衛官3人が目撃
22日 立川署が情報保全隊立川派遣隊に、被害届の提出、実況見分の立会い、ビラ投かん者の面割りについて調整依頼
23日 陸自、空自の宿舎管理者が2度目の被害届を提出
2月22日 市民団体メンバーが立川宿舎にビラ投かん
27日 立川署が住居侵入の容疑で、市民団体の事務所やメンバー宅など6カ所を捜索。メンバー3人を逮捕
※太字部分は今回、新たに陸自東部方面情報保全隊の内部文書で明らかになったもの
だとか。
今のところ、検索してもしんぶん赤旗にしか出てない情報のようだ。
…他社による続報と、共産党の国会での追及を待ちたい。
忘れないように、メモがてらエントリーにあげておこう。誰か詳細情報キャッチしたら、エントリー書いてトラックバック下さいませ(<人頼みかよっ)。
参考;
「しんぶん赤旗」自衛隊による違憲・違法の国民監視活動を告発する
以下、純白天使の美人秘書 村野瀬玲奈女王サマから「みなさんの参考のために」とのことで、コメントで頂いた情報です。
被告の三人のうちお二人のブログ、サイト。
http://www.geocities.jp/sacchan_mangostin/
http://blog.so-net.ne.jp/hansenbira/
支援する立川市議のHPと救援会のHP
http://homepage2.nifty.com/osawa-yutaka/
http://www011.upp.so-net.ne.jp/tachikawatent/index.htm
No. 2423
Biohazard: Unit 731 in Postwar Japanese Politics of National “Forgetfulness”
http://japanfocus.org/products/details/2543読み終わりました。日本のウヨサヨニ分極化は決して悪いものではないし、日本の市民パワー侮るなかれみたいなちょっとこそばゆい論でした。
教科書選定についての認識は、公教育業界の実態とは違うように思いますし、「生命倫理」についても見方が甘いと思います。
記事にするポイントが見つからないんでご教示を
No. 2424
>Stiffmuscleさん
お疲れ様です。Conclusionだけでも長くて、しくしく泣いてました。
特に興味があるのが日本の“historical amnesia”に対する考察と、そういう動きと学会の関わりあたりなんです。。。
もしよかったらご検討下さい。
No. 2425
日本人が"historical amnesia"ってのは海外からのバイアスがかかった見方で、第二次大戦中の自国の生物兵器や生体実験については日本のほうがアメリカよりはるかに一般国民に知られていて、それは左右が分極化した戦後日本の中で、アメリカの帝国主義と闘ってきた日本の左派の尽力によるもので、日本の分極化自体が歴史の真実を明らかにする促進要因であり、歴史の暗部を隠蔽しようとする勢力(自民党や藤岡や秦などの歴史修正主義学者)に負けないくらいに一般市民の間に歴史的事実の認識が浸透していて、それは「つくる会」の教科書採択率にも如実にあわられているというような論旨だったですね。
>特に興味があるのが日本の“historical amnesia”に
>対する考察と、そういう動きと学会の関わりあたり
>なんです。。。
全訳するの無茶苦茶大変そうなので、年表みたいにまとめて、そこに重要な部分の翻訳を挟むって形で記事にできるようにトライしてみます。
戦後、日本の左翼(共産党や社会党、労働組合など)が果たした役割、それが一般市民の歴史認識の正しさにつながっている(大きな声は出さないがその思想は草の根レベルで脈々と流れている)という指摘が出るというのは非常に興味深いです。
麻生太郎のような財力はなくても、もっと自信を持っていいよ、日本の市民ガンガレ!的メッセージのような気もします。
No. 2426
>Stiffmuscleさん
どうもありがとうございます。期待しています。
林博史先生のネット上にでている文献でも、市民活動の評価は高いですよね。あるいは、もしかして、それにネットでのApemanさんやBluefoxさん達のような活動も目にとまっているのかもしれませんね。
でも、無かった史観のネトウヨ増殖とかは、目にとまってないのかな。靖国史観を警戒している論者と、楽観している論者が、アメリカにはいるのでしょうかねぇ。
No. 2432
私もこの件について、本を数冊読んだりしていろいろ考えたんですけど、この事件は、自衛隊のイラク派遣反対を黙らせるという側面は当然として、どうも公安警察の存在意義の誇示に利用されたように思います。大げさな逮捕や長期にわたる拘留などは、国民に対する脅しであると同時に、「だから予算ちょうだいよ」というメッセージだと感じます。ひどい話です。
この事件では、逆転有罪となった二審でさえ、罰金刑なのですから、警察・検察のやり方は人権侵害にも程があります。恥を知れとはこのことです。
No. 2436
>Bill McCrearyさん
>公安警察の存在意義の誇示に利用
村野瀬玲奈さんからトラックバックで過去記事を紹介していただきましたが、当初から、情報保全部隊が背後で暗躍はささやかれていた様子なんですね。
>公安警察の存在意義の誇示に利用
その論点、ビラまき事件ではない件でも聞いたことがあります、そういえば。サンプロの特集あたりで、予算・人員ちょうだいの路線のアピールで似たような事をやっていた話だったと記憶していますけど。
虚しい指摘ですが、、、公僕、なんですよねぇ、この人達。
ここって民主主義の国なんでしょうか、本当に?
No. 2449
美と知の純碧ヴィーナス☆言論の自由と歴史の尊厳を導く日本の美しきマリアンヌ☆日本の民主主義の夜明けに燦然と輝く明の明星☆>碧猫お姉さま
被告の三人のうちお二人のブログ、サイト。
http://www.geocities.jp/sacchan_mangostin/http://blog.so-net.ne.jp/hansenbira/後者には碧猫さんが紹介する新聞記事も取り上げられています。
支援する立川市議のHPと救援会のHP
http://homepage2.nifty.com/osawa-yutaka/http://www011.upp.so-net.ne.jp/tachikawatent/index.htmこれ参考になります? ググって出しただけなので続報というほどのものではないですが(^^;;;
みなさんの参考のためにも。
No. 2452
>玲奈御姉様(はぁと)
どうもありがとうございます。
ちょっと遊んでしまったので後回しになってしまいますが、後ほど、エントリーに追記させてくださいね。
No. 2455
圧力のもとでも私は真実を述べることを恐れません...が、今、機密情報扱いとしました。(^^;;;>ここって民主主義の国なんでしょうか、本当に?
日本の民主主義の成熟度はたいしたことないということを記事にしたことがありますので(記事書くのにかなり時間かかったことでもありますし)まだごらんいただいていない方はぜひどうぞ。m(__)m
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-87.html
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自衛隊の一般人監視諜報活動から言論・表現の自由への攻撃、そしてインターネット規制まで
(人気blogランキング参加中。応援クリックお願いします。)先日、下に示す私のエントリーで、元自衛官の「猫に小判」さんの勇気あるブログを紹介させていただきました。「某国」の「軍事組織」の実情を伝えるブロ
[2007/10/15 18:13]
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村野瀬玲奈の秘書課広報室
「テロリスト」という言葉の意味をもう一度確認。
(人気blogランキング参加中。)自民党の中谷元議員が、政府与党(自民党、公明党)が続けたいインド洋での外国軍(特に中近東に向かう米軍)への無料給油に反対する人たちを「テロリスト」呼ばわりですか...。あ、この方
[2007/10/17 01:02]
URL
村野瀬玲奈の秘書課広報室