バビロン5/第五十六話「バーの婚約者」
Posted: 2007.02.11 (Sun) by うちゃ in バビロン5
原題「SIC TRANSIT VIR」バー「実は一本目もまだなんです」
セントーリ本国でのミンバリ大使としての報告を終えたバーが、再びミンバリに赴任する前にバビロン5に立ち寄ることになった。そのころ、バビロン5のロンドの元には、バーの婚約者リンディスティが訪ねてきていた。突然の婚約者の出現に驚くバーだったが、彼女に対して、しだいに好意を寄せるようになる。
一方イワノバたちは、バーが偽名を使ってナーン本星からセントーリへナーン人たちを移住させていることを知る。イワノバに事情を問い質されたバーは、ナーン本星でひどい環境で暮らしているナーン人たちを、すこしでもましな条件で暮らさせるために行なったことだと答えた。
だがバーは、イワノバに呼び出されたその帰り、リンディスティと一緒にいるところをナーン人に襲われる。そのナーン人はかけつけたシェリダンや警備班によって襲撃を阻まれ、射殺されるが、復讐の誓いを口にしていた。さらに、彼の兄弟も復讐に為にバビロン5にやって来ていた。バーがナーン人の恨みを買っているのではという疑いを持ったイワノバがさらに詳しく調べたところ、バーが移住させたナーン人たちは全員死亡していた。
これはロンドの命によるものだと思ったイワノバたちによって、ロンドと共に問い詰められたバーは驚くべきことを告白する。実は書類上で死亡していたことになっていたナーン人たちは、バーの手によって全員別の星系に脱出していたのだ。女性や子供たちや地域の教育者たちを救おうとしたバーの独断だった。
事実を知って怒ったロンドに激しく叱責され、落ち込んでいたバーの前にリンディスティが現われる。詳しい事情は知らない彼女だったが、彼が落ち込んでいるのはナーン人に関係があると察した彼女は、バーを励まそうとするが、遺伝的に劣ったナーン人を処刑するのは当然であるという彼女の考えに、バーはさらにショックを受ける。実はバーを襲ってきたと思われていたナーン人の標的は彼女だった。そしてもうひとりの復讐者を独力で捕らえていた彼女は、そのナーン人をバーに殺させようとする。
バーの不祥事はロンドによってもみ消され、バーはミンバリ大使を解任された。それによってリンディスティとの結婚も延期となった。
リンディスティ、バビロン5の登場人物の中で一番怖い人です(^^; 彼女がバーを愛しているというのは本心に見えるし、おそらく本星では情愛深い人になっているのではないか。それがなんのためらいも見せずに「遺伝的に劣った相手を処刑するのは当然だし、彼らのためである」なんてことを言ってしまう。そこに悪意も憎悪も感じさせない。いやー、おっかねえ。その行動に全くためらいがないんだよな。行動の底に悪意を感じるロンドみたいな人のほうが返って怖くない。
レニアーとバーはバビロン5の登場人物の中では”いい人”の代表格として扱われてきたけど、高潔な感じのするレニアーに比べるとバーは”いい人”だけどちょっと物足りない、軽い扱いだった。しかしこのエピソードでは本当に意外な一面を見せる。偽造旅券だけならともかく、記録を偽って脱出させるなんて、ずいぶん思いきったことをやってのけているし。彼も後に皇帝になる、と予言されていて、そのときはずいぶん無理のある話に思えたけれど、このエピソードを見るとそうでもないのかもしれない。
冒頭のバーの言葉の意味は、実はセントーリ人には6本の生殖器があって、彼はまだ一本目も使っていないという告白。いきなりの婚約者の出現に焦って、どうしたらいいかイワノバに相談しに行ったときのものだ。しかし、そんなことをイワノバに相談するのもどうかと思うぞ(^^;
一方イワノバたちは、バーが偽名を使ってナーン本星からセントーリへナーン人たちを移住させていることを知る。イワノバに事情を問い質されたバーは、ナーン本星でひどい環境で暮らしているナーン人たちを、すこしでもましな条件で暮らさせるために行なったことだと答えた。
だがバーは、イワノバに呼び出されたその帰り、リンディスティと一緒にいるところをナーン人に襲われる。そのナーン人はかけつけたシェリダンや警備班によって襲撃を阻まれ、射殺されるが、復讐の誓いを口にしていた。さらに、彼の兄弟も復讐に為にバビロン5にやって来ていた。バーがナーン人の恨みを買っているのではという疑いを持ったイワノバがさらに詳しく調べたところ、バーが移住させたナーン人たちは全員死亡していた。
これはロンドの命によるものだと思ったイワノバたちによって、ロンドと共に問い詰められたバーは驚くべきことを告白する。実は書類上で死亡していたことになっていたナーン人たちは、バーの手によって全員別の星系に脱出していたのだ。女性や子供たちや地域の教育者たちを救おうとしたバーの独断だった。
事実を知って怒ったロンドに激しく叱責され、落ち込んでいたバーの前にリンディスティが現われる。詳しい事情は知らない彼女だったが、彼が落ち込んでいるのはナーン人に関係があると察した彼女は、バーを励まそうとするが、遺伝的に劣ったナーン人を処刑するのは当然であるという彼女の考えに、バーはさらにショックを受ける。実はバーを襲ってきたと思われていたナーン人の標的は彼女だった。そしてもうひとりの復讐者を独力で捕らえていた彼女は、そのナーン人をバーに殺させようとする。
バーの不祥事はロンドによってもみ消され、バーはミンバリ大使を解任された。それによってリンディスティとの結婚も延期となった。
リンディスティ、バビロン5の登場人物の中で一番怖い人です(^^; 彼女がバーを愛しているというのは本心に見えるし、おそらく本星では情愛深い人になっているのではないか。それがなんのためらいも見せずに「遺伝的に劣った相手を処刑するのは当然だし、彼らのためである」なんてことを言ってしまう。そこに悪意も憎悪も感じさせない。いやー、おっかねえ。その行動に全くためらいがないんだよな。行動の底に悪意を感じるロンドみたいな人のほうが返って怖くない。
レニアーとバーはバビロン5の登場人物の中では”いい人”の代表格として扱われてきたけど、高潔な感じのするレニアーに比べるとバーは”いい人”だけどちょっと物足りない、軽い扱いだった。しかしこのエピソードでは本当に意外な一面を見せる。偽造旅券だけならともかく、記録を偽って脱出させるなんて、ずいぶん思いきったことをやってのけているし。彼も後に皇帝になる、と予言されていて、そのときはずいぶん無理のある話に思えたけれど、このエピソードを見るとそうでもないのかもしれない。
冒頭のバーの言葉の意味は、実はセントーリ人には6本の生殖器があって、彼はまだ一本目も使っていないという告白。いきなりの婚約者の出現に焦って、どうしたらいいかイワノバに相談しに行ったときのものだ。しかし、そんなことをイワノバに相談するのもどうかと思うぞ(^^;