それぞれ個性的な特徴をもつ太陽系惑星達を一つ一つご紹介。
© By NASA
■冥王星
© By ESO・冥府を司る神の名を持つ太陽系の裏ボス的存在
・最近「ケルベロス」と「ステュクス」が衛星に加わって闇の勢力拡大中
・まだ一周もせずに発見から76年も経って今更惑星から降格させられる哀しい過去を持つものの、
太陽系最果ての象徴として未だに人気なロマン枠
・黄道面から大きく傾き、離心率が大きく楕円で海王星軌道に入り込むという他の惑星と比較してかなり異常な軌道
・どの惑星よりも小さく、質量は月の20%以下しかない
・唯一アメリカが発見した(元)惑星であり、プルートの名付け親はなぜか当時11歳の少女ヴェネチアちゃん
・史上初の冥王星探査機「ニュー・ホライズンズ」が2015年7月14日に冥王星に最接近予定
■海王星
・現在正式に太陽系最果ての惑星になっている、海の神の名を持つに相応しい青い惑星
・表面温度は-218℃なのに中心部は5000℃で太陽から受けている約2倍ほどの熱を自ら供給している
・海王星の風は太陽系最速の時速2000km
・超巨大台風?の大暗斑はボイジャー2号が発見してから十数年の間に消滅、未だに解明されていない
・全体が美しく深い青色なのは未知の化合物によるものと考えられている
・直径2000km以上の衛星では唯一の逆行回転公転軌道を持つ衛星トリトンは海王星に「墜落」する運命にあり、
太陽系では近年(1.6~3.6億年後)で最大のイベントになる予定
・ちなみにトリトンは温度が-235℃で太陽系の主要天体では最も低い
・さりげなく環がある
■天王星
© By loupi_nou・全宇宙を最初に統べた神々の王(ギリシア神話の主神ゼウスの祖父)とされる天空神の名を持つ凄い星
・さりげなく木星、土星に次いで3番目に大きい
・唯一ほぼ横倒しの自転軸で、天王星の極地では42年ずつ昼と夜が続く
・なので極地の方が太陽光が当たるのに何故か赤道周囲の方が温度が高い
・公転に伴って色が変化し、天王星には季節が存在すると考えられている
・27個ある衛星全てがシェイクスピアかアレキサンダー・ポープの作品中の登場人物名で命名されている
・さりげなく環がある
■土星
・最大の特徴はやっぱり一般人でもちょっといい望遠鏡買えば見える程の太陽系一巨大で美しい環
・しかも年々環の見せ方を変えるサービス付き
・あれだけデカくてはっきり見えるのに厚さは平均わずか20m程度に過ぎない
・太陽系で唯一比重が水よりも30%ほど軽く、もし巨大な水槽に入れたら浮くというのはあまりにも有名
・太陽系一極よりも赤道部分が膨らんだ扁平状になっているポッチャリさん
・土星の稲妻のエネルギーは地球の雷の1000倍に匹敵
・大白斑という巨大嵐が周期的に発生し、次の出現は2020年前後と見られている
・北極で地球2個分の謎の六角形の嵐が発生中
■木星
・ローマ神話の主神の名を持つ太陽系No.1の巨漢
・大きさ、体積、質量、衛星の数(66個)、磁力等も当然1位、木星だけで全惑星の質量の71%を占める
・なのに赤道付近の大気はわずか9時間50分30秒で一周する
・地球2~3個分もある大赤斑は超巨大な力学的エネルギーを持っているため、発見以来少なくとも350年以上維持している
・年間2 cmずつ縮んでいて、誕生時の木星は現在よりも2倍ほどの大きさがあったらしい
・中心部はとてつもない圧力により地球上では未だに再現できない金属水素が大量に存在
・極地では地球の1000倍のエネルギーのオーロラが常に発生中
・その巨大な重力により数多い彗星衝突を引き受け内惑星を保護してきた「太陽系の掃除屋」という異名をもつ
・さりげなく巨大な環があるけど最大級の望遠鏡じゃないと見れない
■火星
・「戦争」「武勇」「男性」を象徴する、主神並みに篤く崇拝された重要な神の名を持つ人類が次に目指しているフロンティア
・移住するなら火星が一番だけど直径は地球の半分、質量は1/10、重力は40%、大気圧は0.75%程しかない
・最も探査されている惑星で、過去の火星には海があったという説が主流
・太陽系最高のオリンポス山(27km)、太陽系最大のマリネリス峡谷(全長4,000km、深さ7km)がある
・火星探査機の約2/3が何らかの失敗を起こし、原因不明の失敗や謎の通信途絶をしているものも多い
・正式に認定されてないけど10600×8500kmの太陽系最大のクレーター?もある
■金星
・地球から最も近く、明るく見え、火星とは対をなす愛と美を象徴する女神の名を持つ地球の姉妹惑星
・太陽系で最も真円に近い公転軌道を持っている
・大きさ、密度、重力が最も地球と近いのでその点では移住するなら火星より適してる
・だけど大気は96.5%二酸化炭素で地球の水深900m相当の大気圧で硫酸の雨が降り注ぎ、
地表温度は500℃にまで達し、分かっている限りでは400℃を下回っていることはない地獄の環境
・自転と公転の回転の向きが逆で金星の1日はおよそ地球の117日
・自転速度を超え、4日で金星を一周するスーパーローテーションという強風は未解明で金星最大の謎の1つ
・「アシェン光」という金星の夜の部分で謎の発光現象が観測された事があるけどその有無や原因は未だ不明
・衛星はないけど「2002 VE68」という準衛星を持っている
■水星
・
まず名前から詐欺・太陽に一番近いくせに温度は金星に負けてる無能
・冥王星亡き今、太陽系最小で衛星もないただの岩石惑星
・生命が存在する可能性も微塵もなく、Wikipediaに「宇宙科学であまり主要な役割を果たしてこなかった」と書かれる始末
・太陽に近い故に探査機が到達するには高い技術的ハードルがあってめんどくさ杉
・もし着陸するとなると使うエネルギーは太陽系外へ向かうよりも多く必要というコスパの悪さ
・地上からの観測は水星軌道周期の約半分に相当する期間が太陽の光に埋もれてしまってそもそも見ることができない
それ以外の時期でも朝か夕方のごく短い時間しか観測できないサービス精神の無さ
・以前やったアンケートでも行きたい惑星ランキング最下位(笑)
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