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第30回KOBEブッククラブご報告

12月2日(土)の第30回KOBEブッククラブのご報告です。
テーマは映画
10名の参加者が思い思いの本を持って集まりました。男性の参加者の方が多いのは初めてのことです。

映画という媒体の持つ意味までを探ろうとする人あれば、純粋に娯楽として映画を楽しんでいる人あり、原作と映画の表現の違いに視点を置く人あり。映画がテーマの読書会といっても捉え方は様々で、紹介された本も多彩です。今回は自費出版の本、非売品の本も紹介されました。

第30回KOBEブッククラブ2


第30回KOBEブッククラブ3

今回紹介された本は
ベニスに死す (トーマス・マン著  圓子修訳)集英社文庫
・異人たちとの夏(山田太一著)新潮文庫
ハリー・ポッターと賢者の石
  (J・K・ローリング著  松岡佑子訳) 静山社
フリッカー・あるいは映画の魔
  (セオドア・ローザック著  田中靖訳)文藝春秋社
ヒッチコック映画街
  (フランソワ トリュフォー 、 アルフレッド ヒッチコック 著 
    山田 宏一 、 蓮實 重彦 訳)晶文社
トラウマ映画館 (町山智浩著)集英社文庫
・ひきずる映画(村山匡一郎他著)フィルムアート社
東京映画館 キネマ旬報社
キャメラマン一代(宮川一夫著)PHP研究所
映画千夜一夜 (淀川長治、蓮実重彦、山田宏一著)中央公論社
・世の中捨てたもんじゃないよ(山田高司著)幻冬舎
淀川長治自伝(上・下) (淀川長治著)中央公論社
光村利藻 (光村利之著)非売品
パノラマの世紀 (ベルナール・コマン著  野村正人訳)筑摩書房
パノラマニア(ラルフ・ハイド著)バービカンセンター(ロンドン)
荻昌弘の映画批評真剣勝負(荻昌弘著 )近代映画社
外国映画ぼくの500本(双葉十三郎)文藝春秋社
我が映画批評の50年 (佐藤忠男著)平凡社
映画から見える世界 (上野千鶴子著) 第三書館
ぼくの青春映画物語 (大林宣彦著)集英社新書
撮影監督ってなんだ?(高間賢治著)晶文社
そして映画はつづく
  (アッバス・キアロスタミ他著  土肥悦子訳 )晶文社
映画は文学をあきらめない (宮脇俊文編)水曜社
月刊シナリオ11月号 日本シナリオ作家協会
家族と社会が壊れる時(是枝裕和、ケン・ローチ著)NHK出版
映画が生まれる場所で(是枝裕和著)文藝春秋社
映画を撮りながら考えたこと(是枝裕和著)ミシマ社
文藝別冊是枝裕和(是枝裕和著) 河出書房新社

第30回KOBEブッククラブ1

ヒッチコックの映画は全部見たという方、年間300本の映画を見るという方、映画のコラムの執筆をしているという方までいて、熱のこもったお話がつづきました。
一方で原作とシナリオとの関係や文字表現と映像表現の違いを語る人がいて、どんどん話題が広がっていきます。

「映画にとりつかれた者の悲劇」を扱った小説ってどんな感じなの? と興味を引かれました。「このミステリーがすごい」1999年海外編第一位だとのこと。そして、神戸が生んだ映画人淀川長治さんはやはりはずせませんね。
映画監督が書いた本、映画評論家が映画を論じた本、監督論に映画の原作、シナリオまで、いつもにもまして参加者の皆さんの関心の広さと高さに驚かされます。

時間通りに終われたことが不思議なくらい盛り上がった読書会でした。

紹介された本は図書館蔵書検索サイト「カーリル」の図書館ネットのページにある“読みたいリスト”に載せています。そのリストから簡単に神戸市立図書館の蔵書検索サイトに移れて蔵書状況がすぐにわかります。過去のブッククラブでの紹介本は“読んだリスト”に移動しています。こちらもワンクリックで蔵書検索ができます。初めての本、初めての作家に出会うためにもご利用ください。
(申し訳ありませんが、IDおよびログインパスワードは図書館ネット会員のみにお知らせしています)



参加者感想

・とにかく熱かった

・テーマ「映画」の切り口が作品についてやら、音楽、評論家、脚本家、カメラマン、編集者、映画製作のこれまで、シナリオなど多岐に渡り、とても楽しめた。そして、個々の熱量に圧倒されました。

・皆様の発言が凄いので、私って場違いかも、とも思いましたが楽しい時間でした。読書会を機会にもっと本に親しんで、世界を広げたいと思います。ありがとうございました。

・皆さんの熱量がすごくて圧倒されました。映画の話題から派生した色んな話しが聞けたことも有意義でした。またぜひ参加させていただけたらと思います。

・映画を愛する人たちがたくさん集まって、楽しいひと時でした。まだまだ話足りない気がします。私はアニメも好きですが、「アニメは映画か?」と最近はよく考えます。

・10人は読書会としては多すぎるかと思いましたが、皆さんにお話しいただけてよかったです。でも皆さん、話したりなかったですよね?



本日(19日)ハガキで感想が届きました! (一部抜粋しています)

・2時間が途切れることなく、10名の参加者が思いの丈を語った本当に楽しい時間でした。「ベニスに死す」、私は小説も映画も読んで観てもいましたので、もっと深く会話したかったとの思いも・・・。「ヒッチコック映画街」、やはり映画が好きでないと読めません。シナリオと実作の違いなど語れば語るほどの興趣。次回も参加したいと思います。

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