第6期第1回神戸市立図書館協議会
神戸市立図書館協議会も第6期に入りました。
その第1回会議が開かれましたので、傍聴してきました。
日時:平成30年12月21日(金)15:00~17:00
場所:神戸市立中央図書館研究室
出席委員:8名
傍聴:4名
今期5名の委員が交代されました。これからの2年間、活発な議論がなされることを期待します。
委員のみなさんについては下記アドレスからご確認ください。議事録公開時に配布資料も公開されますので、ご確認いただければと思います。
神戸市立図書館協議会
委員、事務局の自己紹介。続いて委員の互選により、会長、副会長が選出
会長 湯浅俊彦氏(立命館大学日本文化情報学専攻教授)
副会長 一居明子氏(「夕やけ文庫」所属)
<報告事項>
①神戸市立図書館の事業について報告
・政令指定都市の中での神戸市の状況比較および神戸市立図書館の30年度上半期利用実績の説明
・北神図書館の整備、(仮称)新三宮図書館基本計画および(仮称)新西図書館基本計画の策定について説明。
②その他の報告
・返却ポスト再設置(灘駅、名谷駅、垂水駅)
・「KOBE電子図書館」利用状況
・読書週間行事
委員から政令指定都市の中で神戸市が思いのほか蔵書数が少ないことに関して質問がありました。
事務局は次のように回答しました。
蔵書数が多い政令指定都市は近年合併したところが多く、既存の図書館の蔵書が含まれている
資料費については職員の頑張りで予算をとることはできる(現状1.5億円、市民一人当たり121.4円)
蔵書数は流通と書庫の問題。中央図書館書庫は満杯状態、地域館には書庫がない現状では蔵書数を増やすことはできない
除籍本は市内100以上の施設に寄贈している。
県内分担収集、分担保管は総論賛成だが、各論がまとまらない状態
回答を受け委員からは以下のような意見が出されました。
資料によると合併だけが理由とは思えない
書庫の問題は大都市共通の課題
自動書庫の導入で解決するのではないか
<協議事項>
①今期のテーマについて
事務局より提案 「多様な人々の円滑な図書館利用のために」
「望ましい基準」「障がい者差別解消法」に基づいた整備の必要性と現在神戸市立図書館がおこなっていることについて説明
委員から
・多言語、多文化サービス
子どもたちだけではなく大人へのサービスが必要
様々な人たちと共に生きるにはまず知ることが重要
・認知症支援
神戸市で制定された「認知症の人にやさしいまちづくり条例」に基づき、日常生活がしやすくなるようにサポート
市を挙げて取り組んでいることに対する施策が必要
・すでに実施しているサービスについても知らないことが多い。
まず行っていることを広報すべき。
・いずれにしてもヒューマンパワーが不足
各所との連携が必要 図書館の周囲に人的財源がどれだけあるか調べてほしい
今後、テーマを絞り込んで協議していくこととなりました。
返却ポストが再設置されるのはうれしいことです。費用に見合った結果が出ていないとのことでいったん廃止されました。もともと、返却ポストの設置が短期間に貸出数に反映されるとは見込めないものだったわけで、利便性が高まっていることは確かだっただけに予算がとれなかった理由に納得できていませんでした。
今回、「人口減少対策緊急プラン」によって補正予算が通ったということですが、同じ理由で廃止されないか少し心配しています。垂水駅に設置というのも、なんだかなあとは思います。垂水区で図書館に行くのが不便な地域はたくさんあるのに、図書館が目と鼻の先にある垂水駅に設置するのは、不便さの解消にはならないような…。
資料費は職員の努力で予算をとることができるとのことですが、市民一人当たり121.4円です。 いろいろ努力してくださってこの金額を維持していることは承知しています。でも、多くはない。資料費を増やさなければと神戸市が思うほど、さまざまな場面での(行政の皆さんも含めての)図書館の利用が増えるよう、図書館でできることを猛アピールしなければ!
今期のテーマは、視覚障がい者の読書支援をしている私にとって非常に関心の高いテーマです。読書、調べものにハードルがある多くの人が、きちんと情報を得られるような図書館であってほしいと思います。
その第1回会議が開かれましたので、傍聴してきました。
日時:平成30年12月21日(金)15:00~17:00
場所:神戸市立中央図書館研究室
出席委員:8名
傍聴:4名
今期5名の委員が交代されました。これからの2年間、活発な議論がなされることを期待します。
委員のみなさんについては下記アドレスからご確認ください。議事録公開時に配布資料も公開されますので、ご確認いただければと思います。
神戸市立図書館協議会
委員、事務局の自己紹介。続いて委員の互選により、会長、副会長が選出
会長 湯浅俊彦氏(立命館大学日本文化情報学専攻教授)
副会長 一居明子氏(「夕やけ文庫」所属)
<報告事項>
①神戸市立図書館の事業について報告
・政令指定都市の中での神戸市の状況比較および神戸市立図書館の30年度上半期利用実績の説明
・北神図書館の整備、(仮称)新三宮図書館基本計画および(仮称)新西図書館基本計画の策定について説明。
②その他の報告
・返却ポスト再設置(灘駅、名谷駅、垂水駅)
・「KOBE電子図書館」利用状況
・読書週間行事
委員から政令指定都市の中で神戸市が思いのほか蔵書数が少ないことに関して質問がありました。
事務局は次のように回答しました。
蔵書数が多い政令指定都市は近年合併したところが多く、既存の図書館の蔵書が含まれている
資料費については職員の頑張りで予算をとることはできる(現状1.5億円、市民一人当たり121.4円)
蔵書数は流通と書庫の問題。中央図書館書庫は満杯状態、地域館には書庫がない現状では蔵書数を増やすことはできない
除籍本は市内100以上の施設に寄贈している。
県内分担収集、分担保管は総論賛成だが、各論がまとまらない状態
回答を受け委員からは以下のような意見が出されました。
資料によると合併だけが理由とは思えない
書庫の問題は大都市共通の課題
自動書庫の導入で解決するのではないか
<協議事項>
①今期のテーマについて
事務局より提案 「多様な人々の円滑な図書館利用のために」
「望ましい基準」「障がい者差別解消法」に基づいた整備の必要性と現在神戸市立図書館がおこなっていることについて説明
委員から
・多言語、多文化サービス
子どもたちだけではなく大人へのサービスが必要
様々な人たちと共に生きるにはまず知ることが重要
・認知症支援
神戸市で制定された「認知症の人にやさしいまちづくり条例」に基づき、日常生活がしやすくなるようにサポート
市を挙げて取り組んでいることに対する施策が必要
・すでに実施しているサービスについても知らないことが多い。
まず行っていることを広報すべき。
・いずれにしてもヒューマンパワーが不足
各所との連携が必要 図書館の周囲に人的財源がどれだけあるか調べてほしい
今後、テーマを絞り込んで協議していくこととなりました。
返却ポストが再設置されるのはうれしいことです。費用に見合った結果が出ていないとのことでいったん廃止されました。もともと、返却ポストの設置が短期間に貸出数に反映されるとは見込めないものだったわけで、利便性が高まっていることは確かだっただけに予算がとれなかった理由に納得できていませんでした。
今回、「人口減少対策緊急プラン」によって補正予算が通ったということですが、同じ理由で廃止されないか少し心配しています。垂水駅に設置というのも、なんだかなあとは思います。垂水区で図書館に行くのが不便な地域はたくさんあるのに、図書館が目と鼻の先にある垂水駅に設置するのは、不便さの解消にはならないような…。
資料費は職員の努力で予算をとることができるとのことですが、市民一人当たり121.4円です。 いろいろ努力してくださってこの金額を維持していることは承知しています。でも、多くはない。資料費を増やさなければと神戸市が思うほど、さまざまな場面での(行政の皆さんも含めての)図書館の利用が増えるよう、図書館でできることを猛アピールしなければ!
今期のテーマは、視覚障がい者の読書支援をしている私にとって非常に関心の高いテーマです。読書、調べものにハードルがある多くの人が、きちんと情報を得られるような図書館であってほしいと思います。
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