フェド FED50 その1
先の大阪行きではメインにキヤノンAL-1にFD28mmF2を奢るつもりだったのだが、撮影可能日は結構な雨だったので実際に使ったのはコンパクトデジカメとサブのFED50でった。つまり、大口径の28mmF2に雨水を曝すのは惜しい気がしたのだ。アルプスで大枚5000円も出して買ったのである。まだ、FL/FDマウントのレンズもそれなりの価格帯と形成していた頃だ。
つまりFED50なら惜しくないと思ったのだが、別に安くはなかった。ネットオークションで落札価格3000円もしたのである。これが現在の評価額として如何なものか分からないのだが、3000円も出せば綺麗なペンタックスSV+タクマー55mmF1.8だってちゃんと買えるだろうから安い金額ではないだろう。
FED50を簡単に説明するとヤシカMCをソ連がケチってセレンにしたカメラである。勿論、安普請なプラスチックで出来ている。しかし、案外重さもあって電池も不要で便利でもある。割と最近のものらしくてガスト(GOST)もISOと同等である。バッチがかけているので断言できないがソビエト(CCCP)製だろう。
このガタピシしたカメラの魅力は何れモノクロが上がってきたころにコンテンツとして報告させていただきたい。既にISO400のカラーネガは通したが、ソビエト製コンパクトカメラの期待に適う写りをする。流石、インダスタル(インダスター)81の38mmF2.8である。
かなりの暗い雲天下なのにファインダー内の露出計は1/250を指していた。同じ場所でゾナー135mmF2.8をつけたヤシカFX-3は1/125と1/60を行ったり来たりしていたのだが、プリントはしっかりしているようだ。
この辺りがソビエト物の不思議な魅力なのだろう。
コンテンツもご覧頂きたい。
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コメント
うお~
いい描画ですね、好きです。
モノクロの描画もキレイですね。
目測もバッチリ、達人ですね!!
わたしは38mmクラスのゾーンフォーカス機でもピンボケを良く起こします。
メーターの指した値に???と思っても結果は上々というところが痛快でよいですね。
INDUSTARの51の210mm(大判バレルレンズ)を以前持っておりましたが、使わずに手放してしまいましたが、あれってどんな描画だったのかなぁ。
そういえば中華の大判バレルレンズの晨光180mmもどうだったんだろう。。。
今日アルプスで変なものを拾いました。
投稿: 横須賀与太郎 | 2010年8月24日 (火) 00時44分
どもども、与太郎殿。
拙僧の稚写真をご覧頂きありがとうございます。
目測カメラだと案外そこそこにピントが合っているのに、一眼レフに広角レンズをつけた場合は残念な結果になるのは不思議です。
この理屈では理解できない力学を悟った方にとってベッサL+超広角レンズの組み合わせは福音だったのでしょうか。
大判レンズも興味深いですよね。6x9のスピグラがフジヤに転がっていた時に思いを馳せたことを思い出します。
まだ、朝陽区の骨董品街に怪しさが残っていた頃の露天商で中華大判カメラ5000元(7万円くらい?)で鎮座していたのですが、あれは半値にはなったでしょうから挑戦しても良かったかと今でも悪夢を見ますね。
あそこの徳国イコフレックスも翌年には無かった(;;。
投稿: Rikkie | 2010年8月24日 (火) 14時06分
たこ焼きとビールとFED50。
なんだかシュールな絵ですねw
サッポロの星マークが別の意味に見えてしまいます(爆
最近銀ダコの味になれてしまい
久しくたべていない大阪の味が懐かしいです。
目測カメラは苦手っていう人意外と多いですよね。
以前目測のカメラを人に譲ったらピンぼけ
連発してて写らないといわれた事があります。
投稿: はし | 2010年8月24日 (火) 18時55分
どもども、はし殿。
おお、そういえばFEDも星の下のカメラでしたねえ。
このたこ焼きやは花月ですが有名らしいです。関西出身の友人から強く勧められました。満足な物でしたよ。
拙僧もコニカEFでピンボケを連発しました。ニコンFEになって感動しましたね。
目測の奥義は1.5mと5mと15mと無限遠しか使わないところにありそうです。
投稿: Rikkie | 2010年8月24日 (火) 19時35分
人も町並みも現代なのに昭和の香りが漂うような描写が素敵です。
銀塩写真もより美しくを求める芸術派と真空管オーディオのような味わいを求める趣味派、独自の表現を目指す前衛派というふうに分化して生き残っていくのでしょうかねぇ。
投稿: 猫印 | 2010年8月24日 (火) 21時36分
どもども、猫印殿。
一方で名古屋の若い連中が高額なビビターや中国のおもちゃカメラに高級フィルムを通しているのも好ましい物です。
見ている風景がそのまま写っているのでは満足いかないのでしょう。
それが人間の技が先かカメラの特性が先か評価が分かれるところですが、あっしの分からない発想でフィルムが使われるのも嬉しい現象です。
投稿: Rikkie | 2010年8月25日 (水) 16時51分