仕事で成功する方法
希望の職業でうまくやっていけると思う方法を述べたいと思います。
それで大成功して大金持ちになれるかどうかはその人次第と思いますが、必要な心構えであるとは思います。
私の場合は、ほんのわずか実践しましたが、大幅な収入増や有力者との交流、セミナーや講演の実施、テレビや新聞への紹介、その他多くの結果が得られ、大変に良い思いをしました。
超一流の人物でなく、私のような平凡な人間の話の方が、多くの人の役に立つのではと思います。
私の仕事は、コンピュータソフト開発です。
別に、その方面の大学や専門学校を出た訳でもなく、企業の研修所で本格的に教育されたわけでもありません。
自宅のパソコンと、書店で売っている書籍を使って勉強しただけでした。
私以上の条件で勉強したり訓練を受けた人はいくらでもいますし、仕事においても私の数倍努力したり、私よりずっと優秀で知識もある人は多いはずですが、大半はむしろ私程度の成果も得ていないのではと思います。
私がうまくやれた理由が1つ思い当たります。
そしてそれは、おそらく、他の仕事、例えば、コピーライター、スポーツ選手、音楽家、科学者、作家、その他何でも有効と思います。
私がコンピュータソフト開発でそれなりに成功できたのは、まず時代の巡り合わせがあります。これは、今の時代は更に有利です。
昔であれば、コンピュータのプログラミングをするには、学校や企業の中にある、非常に高価(億円単位)な大型コンピュータを利用しなければならず、そのためには、コンピュータを保有する学校や企業に入り、面倒な使用手続をし、順番を待たなくてはなりませんでした。ちょっと試しにやってみるという訳にはいかなかったのです。
その後、安価なミニコンピュータ(ミニと言っても数千万円はしました)が登場し、いくらかマシにはなりましたが、個人ではどうにもなりませんでした。あのビル・ゲイツは、高校生の時、このミニコンピュータを利用する機会を得て、コンピュータの面白さを知ったということだったと思います。
1974年に、アメリカのMITSという会社がアルテアというマイクロコンピュータを開発し、400~500ドルで発売しました。史上初のパソコンと言えると思います。しかし、これで何が出来るかというと、36個のLED(発行ダイオード)のいくつかを発光させることができるだけでした。プログラミングはマシン語(8080マシン語)という、数字だけ(しかも2進法)で行う難しい方法でしなければなりませんでした。しかし、全米から注文が殺到しました。多くの人が、個人で自由に使えるコンピュータを求めていたのです。
ビル・ゲイツは友人のポール・アレンと、このアルテア用のBASIC言語を開発し、その販売のためにマイクロソフト社を設立したのでした。
ビル・ゲイツは、ビジネスの目的について、一貫したポリシーを持っていました。それは、「誰でも使えるコンピュータを作る」でした。自分のおばあちゃんでも使えるものにしたいとよく言ってました。そのためには、使いやすいことはもちろん、安価でないといけません。マイクロソフト社はコンピュータメーカーではなく、ソフトメーカーですが、実はパソコンのハードウェア設計にも深く関り、安価で使いやすいコンピュータの夢を実現させていきました。
ビル・ゲイツのポリシーは、コンピュータユーザーのためであると共に、誰でもソフト開発者になれる機会をもたらしました。昔のパソコンは現在よりはやや高価でしたが、学生でもアルバイトをすれば買える程度でした。それで、多くの若者がソフト開発の技術を身に付け、ある者は趣味として、ある者は職業としてそれを行うようになりました。
こういった経緯から、私はビル・ゲイツには大変に感謝しています。
彼のような人が、パソコンの普及に強力に関わっていなければ、パソコンはかなり違ったものになっていたかもしれません。
また、ビル・ゲイツは、自分達が最初に開発したBASIC言語に愛着を持ち、他の優れたプログラミング言語がパソコンで使えるようになっても、主力言語としてBASICを採用し続けました。BASICは易しく、ビジネス目的に適っており、私がソフト開発者になるのに非常に都合が良かったのでした。BASICはパソコンソフトの開発では常に最も多く使われることとなりました。
私は、ゲイツがBASICを守り続けたことにも感謝しているわけです。
さて、BASICに関して、他にも感謝すべき人達がいました。
それは、ダートマス大学の数学教授であった、ジョン・ケメニーとトーマス・カーツです。
2人は、文系の学生にコンピュータプログラミングを理解させるため、科学技術計算用のFORTRAN言語を基にしたBASIC言語を開発したのでした。1964年のことです。
そして、2人はBASICをパブリック・ドメインと言う、著作権を放棄したプロダクト(製作物)として公開しました。ビル・ゲイツは、そのおかげで、無償でこのBASICを利用してパソコン用BASICを開発できたのでした。
(オープンソースとパブリックドメインは正確に言うと違うものですが、似たようなものと考えても良いと思います)
ジョン・ケメニーとトーマス・カーツがこういったことをしていなければ、やはり私はソフト開発者になっていなかったと思います。
よって、この2人にも大変に深く感謝しています。
私のようなのは低レベルなのですが、いかなる分野でも、成功している人は、その職業における偉大な先達に感謝し、敬意を払っているものであると思います。
当然、その職業の歴史にも興味があり、ある程度は詳しいはずです。
例えば、歌手になりたいという人で、現在の歌手が活躍できる状況を切り開いた過去の歌手やその他の貢献者達、自分が取り入れたい技法の開発者などについて知らないなら、成功の望みはまずないと思います。
アイザック・ニュートンは、自分の成功について、「フックの法則」で知られる同時代の英国の物理学者ロバート・フックに「私は過去の巨人達の肩に乗れただけ」と手紙で伝えたと言われます。
また、アルバート・アインシュタインも、このニュートンはじめ、過去の偉大な科学者達に感謝をしていました。
※尚、このニュートンの「巨人達の肩」の話は、ライバルであり、仲が良くなかったフックが小男であったことをからかったものだと言われることもありますが、ニュートンがデカルトなどの先達に感謝していたことは間違いないと思います。
心理学者のアブラハム・マズローは、ジグムント・フロイトを快く思っていない一面も確かにあったと思われますが、マズローは彼の代表的著作である「完全なる人間」の中で、「精神の研究は全てフロイトから始まっており、自分は決してフロイトを否定しておらず、それどころか、自分の仕事の全てはフロイトの深い意味の探求であった」と述べています。
私の一番最初の仕事はセールスマンでしたが、性格的には全く向いていなかったにも関わらず、ポール・マイヤーや夏目志郎さん、奥城良治さんら有名なセールスマンの本を読み、彼らには感謝していたので、セールスコンテストに優勝したり、定着率10パーセント未満の完全歩合制の中でやっていけました。
大きな世界で言えば、現在の日本人大リーガーは皆、野茂英雄さんに感謝しているはずです。
このように、先駆者や先達に感謝することが、その仕事をする上で必要な心構えであると思います。
セールスに勇気がわく本 夏目志郎さんの本。 セールスマンは、今でも比較的就き易い職業ですが、その厳しさは経験しないと分かりません。挫けそうになる心を支えてくれたり、うまくやっていくノウハウを得られる本だと思います。 また、大変にロマンを感じる本でもありました。 | |
強豪セールスの秘密―日産16年連続トップの極意はこれだ 奥城良治さんの本。 現在では時代錯誤と言われかねませんが、あらゆる仕事に通用する心構えを教えてくれる名著中の名著です。 激しく生きる男のロマンにも溢れています。 |
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Comments
この話題はとても興味深いですね。
私もなんとなく納得できますが、
どうしてそう言えるのでしょうか?
もっと詳しいお話をお伺いしたいです。
Posted by: ひまわり | 2010.01.10 08:04 PM
書いてる内容は知的興奮するがユーモラスが足りない、自我が足りないため、すべて読む気になりません。もっとエゴを出した記事が見てみたい、簡単ないいまわしの記事とかも。
Posted by: ともっぴ | 2010.01.11 04:49 AM
★ひまわりさん
一生、納得できない人も多いかもしれません。
そんな人は、仕事で良い思いをすることはないと思います。
仕事に関しても、いろいろ書きましたし、これからも書くでしょう。
ただ、理解には経験も必要です。
★ともっぴさん
あなたは自我がとても強いようですね。
Posted by: Kay | 2010.01.11 08:37 AM
理解はできませんが、
なんとなく真実っぽいので、信じることにします。
Posted by: ひまわり | 2010.01.11 04:59 PM