きっかけは先日、東京駅から有楽町方面へ歩いたときに、はとバスの発着所を見つけたことでした。あら、こんなところからスタートするのね、と。それでちょっと調べてみたら、なかなかユニークなツアーがたくさんあるじゃないですか。ほとんどが日帰りで、料金もリーズナブルなので気楽に参加できそうです。
そこで、休日に相方とちょっと出かけるにはちょうどいいツアーを見つけて、参加してみたというわけです。
俺が参加したのが、「羽田・工場夜景クルーズ」というツアー。夕方の15時半くらいからスタートして、夜21時半までのお気楽なツアーじゃん!と思ったわけです。いい写真も撮れそうですしね。
ところが、これがお気楽とはほど遠いものだったわけです(笑)。
とまあ本題に入る前に、その日の朝焼けを。なにせ深夜に”U-22日本代表オリンピック2次予選”などを観戦していたものですから……。最近は4時ごろにはもう夜が明けてしまうんです。
それにしても、まるでトワイライトフィルターをかけたような空の色ですが、この写真ほとんど無加工です。ちょっと見たことがないくらいの凄い空でしたね。
機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 250
露出: 1/30 秒
絞り: 4.5
焦点距離: 40mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM
送信者 11/06/25 横浜羽田クルーズ |
そんなわけで、ツアーの話です。まずは東京駅からおなじみの黄色いはとバスに乗ってツアーはスタートしました。お客さんは20名ちょっとくらいでしょうか。思ったより多かったですね。この「羽田・工場夜景クルーズ」コースの最終日ということもあったのかもしれません。年齢層も若いカップルからシルバー世代まで、いろいろでした。
バスは東京駅から首都高に乗って、まずは川崎へ。東扇島の「川崎マリエン」の展望台へ上って、高いところから風景を見ましょう、ということでしたが、川崎マリエン自体が「ふーん」って感じの寂れた公共施設で、特にコメントも写真もありません(笑)。なんだよ、このツアーちょっとしょぼいな、というのが最初の素直な感想でした。
そこから再び高速に乗って、横浜の大桟橋へ。そこからはバスを降りて、船のクルーズになります。
ガイドさんいわく、俺たちが乗ることになる船は、数カ月前までは羽田空港D滑走路工事のための、作業員の運搬をしていた船だそうで、滑走路が完成したのでその後観光船に改造されたんだそうです。
どうやらクルーズ、という単語から想像するオシャレな船ではなさそうな感じですが……。
そうそう、言い忘れましたが、この日は朝からけっこうな風が吹いていたんです。そこでガイドさんいわく「今日は風が強いので、羽田空港沖までは行けないかもしれません。海が荒れると危険ですから。そこは船長さんの判断ひとつです」ということでした。
ふーん、まあ行っても行かなくてもどっちでもいいや、とその時は聞き流していたんですが、これが後の重要な伏線となります(笑)。
大桟橋の待合所では、簡単な説明とともに、全員に黄色いライフジャケットが渡されました。えっ、ライフジャケット!? ちょっと大げさだけど、安全のために万全を期してるんでしょう、とその場では納得。
ライフジャケットに身を固めた我々を待っていたのは、この ”Santa Barca号” でした。印象としては、梅宮&松方がカジキを釣るのに使うトローリング船、くらいの感じでした。モーターボートよりふたまわりくらい大きいかな、くらいで、漁船よりは小さいくらいです。
お、思ったより船が小さいな、と若干ビビりました(笑)。
操舵室を含むキャビンは、ちょうどマイクロバスくらいの広さ。後部のデッキにはベンチが並べてありました。俺たちはデッキのベンチに陣取って、いよいよクルーズがスタートです。
機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/320 秒
絞り: 5.0
焦点距離: 24mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM
送信者 11/06/25 横浜羽田クルーズ |
「象の鼻桟橋」から出港したサンタバルカ号。まずは平和に、すれ違う豪華客船と手を振りあったりしながら進んでいきました。日が陰りはじめた海の上は、なかなかにロマンチックです。
機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/1600 秒
絞り: 5.0
焦点距離: 51mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM
送信者 11/06/25 横浜羽田クルーズ |
大黒大橋の下をくぐります。下から見る橋はなかなかの迫力。
機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/250 秒
絞り: 7.1
焦点距離: 24mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM
送信者 11/06/25 横浜羽田クルーズ |
左右は川崎の工場地帯です。この時点では、三脚などを立てて撮影する余裕がありました。
そうそう、この日の俺はドンケのF-1xに7Dと5D2、レンズはEF24-70mmF2.8L、EF70-200mmF2.8Lに28mmと50mmの単焦点、EFS10-22mm広角を詰め込んで、ジッツォの三脚まで持ち出してほぼフル装備状態です(笑)。カメラ2台体制で撮影するのは考えてみたら初めてです。
機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/800 秒
絞り: 7.1
焦点距離: 40mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM
送信者 11/06/25 横浜羽田クルーズ |
後部キャビンの様子。ライフジャケットに身を固めた乗客の皆さんです。
機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/320 秒
絞り: 7.1
焦点距離: 24mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM
送信者 11/06/25 横浜羽田クルーズ |
けっこうな白波が立っていますが、船の速度はかなり出ていました。帰り道で船長が「いま18ノットです」と言っていたので、終始そんな感じだったんでしょう。18ノットといえば時速約33キロ、水の上ではかなりな速度です。ちょっとした波でもかなり揺れるので、船の上では最初から中腰移動、デッキでは何かにつかまっていないと立つのがちょっと怖いくらいの感じでした。
機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/250 秒
絞り: 7.1
焦点距離: 24mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM
送信者 11/06/25 横浜羽田クルーズ |
右舷には西日に照らされた工場地帯。たぶん石油関係の設備です(笑)。
機種: Canon EOS 5D Mark II
ISO: 100
露出: 1/400 秒
絞り: 7.1
焦点距離: 70mm
フラッシュを使用: いいえ
EF24-70mmF2.8L USM
送信者 11/06/25 横浜羽田クルーズ |
反対側の左舷のコンビナートを7D+望遠で。なにせ見るもの全てが目新しくて、このあたりでは夢中で写真ばかり撮っていました(笑)。
機種: Canon EOS 7D
ISO: 250
露出: 1/200 秒
絞り: 10.0
焦点距離: 135mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM
送信者 11/06/25 横浜羽田クルーズ |
横浜港へ向かう漁船とすれ違っても、当然至近距離なので思わずカメラを向けてしまいます(笑)。
これも7D+白い大砲です。
機種: Canon EOS 7D
ISO: 1000
露出: 1/320 秒
絞り: 8.0
焦点距離: 200mm
フラッシュを使用: いいえ
EF70-200mmF2.8L IS II USM
送信者 11/06/25 横浜羽田クルーズ |
そんな感じで、まずまず順調にクルーズはスタートしました。船のスピードはけっこう速かったですが(笑)。
しかし、左右両岸に工場があることで分かる通り、ここまではまだ「海」ではなく「運河」を進んでいるだけだったのです。
そしてこの後いよいよ「海」へ出るわけですが……続きます(笑)。