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デジライカからニコンへ

結果から言いますと、ワタシとライカMモノクロームとの蜜月は、2ヶ月で終わりました。
ライカはいまでも大好きですし、M2とM5の2台のフィルムライカは引き続き愛用していこうと思っておりますが、MモノクロームCCDを、仕事用機材を売り払って手に入れたのはやはりミステイクと言わざるを得ないという結論になりまして……(汗)

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Fujifilm X100V
ƒ/11.0 23.0mm 2.5 ISO160



デジタルライカを使いたい、という欲と、かつて衝撃を受けたMモノクロームCCDの画質を手に入れたいという欲をしゃにむに満たした形でしたが、計算外だったのは、MモノクロームCCDが登場してからの7年という年月です。
確かにCCDセンサーの”味”は捨てがたいものがありましたが、7年落ちの基本的な画質やカメラとしての性能は、「これ1台」のメインカメラにするには無理がある、ということです。当たり前だろ!と総突っ込みを入れられそうですが、「ライカ熱」にうかされた状態では正常な判断ができないのですよ……。それに、所有して使ってみなきゃわからない、というのは永遠の真理でもありますからね。

そして、決定的にワタシのMモノクロームCCD熱にダメを出したのは、X100Vの画質でした。MモノクロームCCDとX100Vの2台持ちでスナップすると、基本的なモノクロスナップの画質でX100Vの方が上なのですよ。ただでさえAFとレスポンスでX100Vの方が圧倒的に打率が良いのに、画質まで負けてしまってはさすがのライカといえども存在価値を見いだすのは難しい、ということになってしまったのです。

やはりMモノクロームCCDは、ワタシのようにギリギリで手に入れるものではなく、懐具合に余裕のあるライカ使いが2台目、3台目のライカとして手に入れてこそ、その”味”を楽しめるものなんですね。実際に使ってみてよくわかりました。
もちろんこれでライカがキライになったわけではなく、ワタシもいつかそんなライカ使いになれたらいいなと思いますが、今じゃない、ということです。

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Fujifilm X100V
ƒ/11.0 23.0mm 1/8 ISO2000




ところで、フィルムライカもデジタルのMMもそうですが、使ってみて衝撃的だったのは、光学ファインダーでした。どちらもレンジファインダーで、光学ファインダーを通してフォーカスを合わせる気持ち良さは、ずっと富士フイルムのEVF(Pro2やX100シリーズのハイブリッドEVFもありましたが)に慣れていた身として結構なカルチャーショックでした。光学ファインダーの気持ちよさが、ライカにハマっていった大きな原因のひとつだったのです。
というわけで、デジライカを手放して次のメインカメラを決めるにあたり、やはり譲れないのはファインダー、光学ファインダーを使いたいという欲求だったのです。

となると、2016年にCanon 1DXを手放して以来の、一眼レフに戻るしかないわけですよね。
このところずっと、ミラーレスデジカメやレンジファインダーのライカを触っていて、反動として重くて大きくてガチャガチャうるさい一眼レフが懐かしくなってきた、というのもあります。ここでひと回りして、一眼レフに回帰してみよう、とそんな気分になったのです。

となると、Canonに戻るのか、PENTAXを再び使うのか、それともいままで縁のなかったNikonに行くのか……!?
選択としてはこの3つしかありません。(ライカSがあるじゃん!とかそういうツッコミはなしです)
しかし、せっかく新たな気持ちで一眼レフに回帰するんですからね。ここは新しい挑戦をしたいじゃないですか。
そういうわけで、こうなりました。

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Fujifilm X100V
ƒ/2.0 23.0 mm 1/8 ISO160



はい、Nikon D850 です。
最初はD810あたりの型落ちでいいか、と思っていたんですが、発売後3年経ったD850の中古良品が25万くらいまで値下がりしてたもので、これなら、と決めてしまいました。
なんと高画素フルサイズでございます。たぶんこの1台でどんな仕事でもこなせるであろう、万能機でもありますね。
そう考えると、ライカMMとは真逆のデジタルカメラってことですねえ……。


Nikon
iPhone11Pro Max


今回、デジライカを売却してフィルムライカは残すとして、レンズは沈胴ズミクロン50mmとLズマロン35mmの2本のオールドレンズがあれば十分、ということで残りは全て売却することにしました。
するとなんと、その代金で等価交換したところ、これだけのNikonのレンズが買えてしまったのでした(笑)。
その内訳は

Ai Nikkor 35mmF2D
AF-S NIKKOR 50mmF1.4G
AF-S Micro NIKKOR 60mmF2.8G ED
Ai AF Zoom-NIkkor 24-85mm F2.8-4 D IF
AF-S NIKKOR 70-200mmF2.8 ED VR II
AF-S NIKKOR 200-500mm F5.6E ED VR


焦点距離24mmから500mmまで、単焦点3本(35mm、50mm、60mmマクロ)、ズーム3本(標準ズーム、望遠ズーム、超望遠ズーム)の計レンズ6本、ワタシとしてはほぼ完全なラインナップを最初からまとめ買いです。
こんなの初めての経験ですよ(笑)。
ライカ恐るべし、と言うべきでしょうか。
おかげでとりあえずどんな仕事が来ても安心です(笑)。

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Fujifilm X100V
ƒ/2.0 33.0 mm 1/4 ISO160




というわけで、4月からのワタシは仕事とネイチャー用としてニコンフルセットと、スナップ用として富士フイルムX-Pro2とX100V、そしてフィルムカメラとしてライカM2とM5、というラインナップでやっていくことになりました。
我ながら思いますが、これってけっこう理想的な顔ぶれです。
これで春から心機一転、やっていこう!と思ったわけですが……(汗)

早く通常の社会生活が戻ってほしいものです。それまでは、家で我慢、ですね。






ライカMM、そして

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Fujifilm X-Pro2
XF35mmF1.4 R
ƒ/3.6 35.0 mm 1/125 ISO2500


なんといつの間にか年をまたいでしまいました(笑)
いまさらお年始のご挨拶もないので割愛させていただきますが、11月にライカM2を買って以来、年末年始はフィルムカメラ三昧なワタクシでございました。
”ライカは増殖する”なんて言葉もありますが、安いオールドレンズを見つけてはレンズも2本、3本と増えてゆきました。
オールドライカの世界は、安くあげようと思うと何とかなるのがいいところです。中望遠レンズやLマウント(スクリューマウント)時代のレンズはびっくりするほど安かったりして、つい増えてゆくのでした。

最初のレンズ沈胴ズミクロン5cmF2(当時のレンズ表記はmmじゃなくてcmなのです)から、次に来たのはLマウントのズマロン35mmF3.5(レンズ表記としては3.5cm)です。そのあとは中望遠でミノルタ製ライカMマウントレンズロッコール90mmF4、明るい中望遠も欲しくなりライカのテレエルマリート90mmF2.8……。
レンズが4本になると、ついボディがもう1台欲しくなり、ライカの中では人気薄で安価なM5を買いました。

フィルムカメラで撮影していくと、デジタルで撮ることはなんと楽なんだろうと実感します。なんせフィルムの場合はISO感度はフィルムに固有ですから、そのフィルムを使い切るまではISO感度を動かせないわけです。100なら100、400なら400で24枚なり36枚を撮り切らないといけない。夜景などは増感現像することにしてISO800やISO1600という世界もありますが、それでも途中で変更することはできませんから、増感すると決めたフィルムは撮り切るまでずっと感度増感です。
しかもM2は露出計なんてありませんから、単体露出計を常に持ち歩くことになります。
そうして次第に、露出の感覚が身に付いてきます。ISO400のトライXを入れたとして、晴れた日だったら基本的にf5.6の1/125で、日陰だったらそこから1段明るく、空を撮るんだったら絞りをf11まで絞ってみる、とかですね。デジタルだったらカメラ任せだった部分を自分で考える面白さがわかってきます。

それと同時に、レンジファインダーでMFする面白さもわかってきました。なぜライカ社が頑なにライカMシリーズにAFを導入しないのか。それはAF化によるレンズとボディの肥大化を防ぎたいのと同時に、ライカで撮る面白さ、楽しさがレンジファインダーをのぞいて二重像を合わせる行為にあるからです。被写体との距離を読んでノーファインダーで撮る素早さもありますが、やはりあのクリアなファインダー視界の中で二重像を合わせることこそライカの真髄であることを、ライカ社のエライ人はちゃんとわかってるんですね。
だから頑なに光学ファインダーだし、頑なにマニュアルフォーカスなのです。

最初は難しそうなイメージがあったんですが、M2で初めてレンジファインダーをのぞいた瞬間から、あの二重像がとても合わせやすいのに驚きました。もちろん個体差はあるし、逆光だとブライトフレーム(レンズ画角を示す枠線)と二重像が見難い瞬間もあるんですが、それらもアナログな、光学的な現象なので、ちょっとしたその場の工夫でなんとかなるんですね。
それより、ライカMマウントレンズのフォーカスリングをスッと動かして二重像を合わせる行為に、ほとんど曖昧さがないので素早くフォーカスを合わせることができる。二重像が重なるのがハッキリとファインダー内で見えるので、合焦に迷いがないのです。そうして撮った画像はどれもばっちりとフォーカスが合っています。
操作の気持ちよさ、目で見て合わせる小気味良さ、撮れた写真の達成感、そしてもちろんクリアでシャープな画像。ワタシはすっかりライカレンズの気持ちよさにハマってしまったのです。

そしてやはり、デジタルもライカレンズを使いたい気持ちがどんどん大きくなっていきました。
もちろん、富士フイルムXシリーズでマウントアダプターをかましてライカレンズを使うことはできますし、そうして使ってもいましたが、そこでなんとも悔しいのがセンサーフォーマットの違いです。
もちろん、デジタルカメラのシステムとしてはXシリーズのAPS-Cセンサーとマウントサイズはベストだと今でも思います。フィルムよりシステム全体が肥大化せざるを得ないデジタルでは、センサーサイズをワンサイズ小さくして全体をダウンサイジングした富士フイルムの判断は妥当なものです。
ただ、単純にライカレンズをアダプターをかまして使いたいだけとなると、APS-Cセンサーではイメージサークルの真ん中しか使えないのが悔しいんですよ。周辺減光とか大好物なので、その辺の味も含めてライカのレンズを味わいたいのです。
だからと言って、他社のフルサイズデジカメを導入する気は全くありませんでした。

そうなると、このところ自分の中でスタイルの変遷というか、被写体が野鳥からストリートスナップへとはっきりと変わっていることを認めざるを得ないところがあるので、だったら潔く、野鳥用のシステムは手放して、しばらく野鳥はお休みしよう、と気持ちが定まりました。
愛着あるX-Pro2、X100FとXF35mmF1.4R、マクロとレンズスキャン用にZEISS Toiut50mmF2.8Mを残して、その他のレンズとボディを全て手放すことで、8年落ちですがデジタルライカを迎えることができました。
作例を見て衝撃を受けて以来、デジタルでライカを手に入れるならこれしかないと思っていました。MモノクロームのCCDセンサーモデルです。



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Fujifilm X-Pro2
XF35mmF1.4 R
ƒ/4.0 35.0 mm 1/30 ISO12800


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Fujifilm X-Pro2
XF35mmF1.4 R
ƒ/5.0 35.0 mm 1/250 ISO12800


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Fujifilm X-Pro2
XF35mmF1.4 R
ƒ/5.0 35.0 mm 1/250 ISO12800


まったくまあ、なんともそっけない真っ黒なカメラです。つや消し黒の塗装はクロームで、ペイントブラックのように剥げを楽しむボディではないようです。でもそのおかげで、この個体は底面以外ほとんどキズや凹みのない綺麗な状態を保っています。
2012年の発売以来8年経って、ようやく中古価格が新品の半額程度に落ち着いてきました。それでなんとかワタシにも手が出せるレベルになったんですが、それでもまだ50万円以上の価格を維持しているのが逆に凄いですねえ。
ライカのCCDセンサーはリコール交換があったらしいですが、この個体は交換を済ませているので安心です。



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Fujifilm X-Pro2
Touit 2.8/50M
ƒ/5.6 50.0 mm 0.8sec ISO2500


メーカー名は背面にあるこの刻印のみ。そして機種名に至っては



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Fujifilm X-Pro2
Touit 2.8/50M
ƒ/5.6 50.0mm 0.3sec ISO2500


アクセサリーシュー金具のところのこの刻印のみです。何かキミは、そこまで世をはばかる理由でもあるのか!?と問い詰めたくなるような徹底ぶりですが、本体に何の印字もないこの仕様、実は大好きです。
カメラ本体に、機種名やメーカー名をデカデカとアピールする必要なんてありませんし、撮影の邪魔ですらありますから。
そしてライカには、そんなことしなくても一目でライカだとわかる特徴を代々受け継いでいるのが凄いわけです。ワタシもこのほんの数ヶ月の撮影経験でも、街ゆく人や被写体になってもらった人から、いいカメラだね、凄いカメラですね、と声をかけられました。だいたい年配の男性だったらみな、おっという顔になりますね。
そしてそれは、世界中どこに行っても同じなんだそうですよ。本当に凄いことですね。



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Fujifilm X-Pro2
Touit 2.8/50M
ƒ/11.0 50.0mm 3sec ISO400


手元にある唯一の現行レンズ、ズミクロンM35mmF2 ASPH 6bitレンズと。これももちろん中古で手に入れたものですが、全域に渡って繊細でシャープ、逆光にも強く現代ライカレンズの実力を思い知らされる1本です。そしてこのレベルで、まだスタンダードモデルですからね。



P2JG0829
Fujifilm X-Pro2
Touit 2.8/50M
ƒ/11.0 50.0mm 2.5sec ISO400


そしてこちらが、同じ35mmレンズでも65年前の大先輩。ズマロンL35mmF3.5です。このレンズはフィルムで使うとたいへん柔らかくて味のある描写をするレンズで、ワタシをオールドライカレンズの沼へ突き落としたレンズです(笑)。
柔らかいけど芯があって、ポートレートがとてもいい雰囲気に撮れますね。まだMMでは十分に試してませんが、なんせ上のズミクロンをつい使っちゃうので……。



P2JG0827
Fujifilm X-Pro2
Touit 2.8/50M
ƒ/11.0 50.0mm 3sec ISO400


標準画角50mmですが、ファーストレンズとなった沈胴ズミクロン50mmが、ちょっとした事故でレンズ調整に出さなければならなくなりまして。長くかかりそうなので思い切って購入したのがこのレンズ。フォクトレンダーのNOKTON 50mmF1.5 VintageLine Aspherical VMです。困ったときのフォクトレンダー(笑)、大変安く中古が手に入りました。
50mmがないと困りますからね。このレンズはF1.5と明るいし、描写も素直で実直なやつです。安心して標準域を任せられる職人ですね。



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Fujifilm X-Pro2
Touit 2.8/50M
ƒ/11.0 50.0mm 2.5sec ISO400


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Fujifilm X-Pro2
Touit 2.8/50M
ƒ/11.0 50.0mm 2.5sec ISO400


2本の90mmレンズ、上がライカのTele-Elmarit M90mmF2.8、下がミノルタのM-ROKKOR 90mmF4です。テレエルマリートが70年代初頭のカナダライカ製、ミノルタがライツミノルタCLEのキットレンズだったもので、70年代末から80年代初頭のものらしいです。
この頃の90mm中望遠ライカレンズは、普通に何のプレミアもついてない中古レンズとしてたくさん流通しているようで、笑えるほど安く手に入ります。1万円代とか普通にあるようで、衝動買いできるレンズです(笑)。
とてもコンパクトな90mmレンズで、大きさのわりには金属鏡銅なのでずっしりとした重みはあります。写りはまあ、普通に使えますね(笑)。どちらもカラーだとあっさりした色ノリですが、モノクロだといいカンジです。やはりどちらかというとF2.8のテレエルマリートの方に軍配が上がるでしょうか。中望遠らしい大きなボケが期待できます。
邪魔にならないサイズなので、ワタシはウエストバッグに放り込んで持ち歩いています。あると街撮りで重宝しますね。



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Fujifilm X-Pro2
XF35mmF1.4 R
ƒ/11.0 35.0 mm 2sec ISO400


というわけで、あっという間に増殖したライカレンズたち。いまはここにいない沈胴ズミクロンと合わせると早くも6本です(笑)。

そんなわけで、今後はフィルムとデジタル、カラーとモノクロと分け隔てなく街の写真を撮っていこうと思っております。
ライカはモノクロとフィルム、富士フイルムは主にカラーデジタルですね。富士フイルムの新製品については今後落ち着いたら資金繰りして……おそらくX100Vは確実に手に入れると思われます(笑)
ただししばらく後ですね。まだしばらくは、Mモノクロームとフィルムライカの世界で手いっぱいと思われます。


伝説のライカがやってきた

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久しぶりの更新というのは何か”新しくて画期的な”機材を導入したとき、と相場が決まっております。
ただ今回は、”新しくて画期的”ってイメージとはちょっと違う、むしろ”新しい方向性”の機材でございます。
そう、なんと今回はLeica M2という歴史的名器を購入するに至ったのです。
もちろんフィルムのライカです。ええ、自分でもびっくりですとも(笑)。


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Fujifilm X-T3
Touit 2.8/50M
ƒ/14.0 50.0 mm 2 ISO400
ACROS Warm+2



思えば、自分の中のフィルムカメラのブームというのはここ数年のうちに何度か来てました。
最初のときは”昔のフィルムカメラは安い”ということを発見して(笑)、ヤフオクでCanon A-1を購入しました。(値段は忘れましたが…)。しかし、アナログのオートAEが妙に煩雑でわかりにくく、レンズがあまりいい状態ではなかったこともありすぐに飽きて終了しました。

二度目のブームは、知人から”ゼンザブロニカ”を譲っていただいたときです。いわゆるブローニーフィルムを使う中判フィルムカメラですね。このときはブログ記事にもしました。見返すと5年前でしたね。
〜『ゼンザブロニカがやってきた』 2014年6月12日
このときはこの古い中判カメラにかなりハマりまして、しばらく夢中でした。ヤフオクで交換レンズも手に入れたりして。
しかしそのうち、重さと現像コストにめげて、最近はすっかり防湿庫にしまいっぱなしになってました。

というわけで、自分的には3度目のフィルムカメラブームでございます。しかし、前2回と違うところがあります。
今回はなんと、ちゃんとコストをかけていい状態の品物を自分で購入したこと、です(笑)。
なので、本気度合いが違うのですよ。


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Apple iPhone 11 Pro Max
iPhone 11 Pro Max back dual camera 6mm f/2
ƒ/2.0 6.0 mm 1/33 250



いまウチにあるオールドカメラ達です(あ、Canon A1忘れたw)
左にあるMAMIYA6、このサイズで6x6の中判カメラなんですが、先日友人宅から引き取ってきたものです。
しかしさすがに実家のおじいちゃんが保存していたまんまの状態では劣化が激しく、ファインダーのくもり、レンズ後玉のカビもあり、レンズシャッター機構などもオーバーホールが必要な状態でして、いま使えるものではありませんでした。
しかしレンズ前玉やレンズの蛇腹などはキレイな状態なので、そのうちキレイに手入れして使えるようにしたいなあと思っています。
まあ、これに関しては本題ではありませんので……(笑)



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Fujifilm X-T3
Touit 2.8/50M
ƒ/11.0 50.0 mm 1sec ISO400
ACROS Warm+2



というわけで、ライカM2ですよ。
もちろん、ワタシも人並みにライカに対する憧れはありました。現代のデジタルライカの法外な価格には思うことはありますが、フィルムライカに関してはずっと欲しいと思ってましたね。特にライカMシリーズの始祖たるライカM3とその普及版たるM2に関しては、やはり別格のレジェンドとしてリスペクトしておりました。

バルナックタイプによって、35mmフィルムカメラという世間一般にイメージする”カメラ”の形を作り上げたライカですが、真に35mmフィルムカメラが一般に普及したのは、やはりM型ライカによってです。戦後10年ほどたったあの時代、ドイツと日本という敗戦国、枢軸国によってカメラという道具が作り出されたのが面白い事実ですよね。
(実際は、ドイツがライカというレンジファインダーカメラで先行し、後を追う日本が一眼レフカメラによってシェアを逆転したというストーリーがあったわけですが)

そんなカメラの歴史ですが、ワタシが手にしているこのライカM2もまさに歴史的な逸品でして、なんと1965年製です。
なのに全くキズもなくピカピカのミントコンディション。オーナーたるワタシが1964年製でもうかなりガタが来ているのとは対照的です(笑)。

ちなみにレンズはさらに古くて、1955年製のライカズミクロン50mmF2です。しかしこれも奇跡的なミントコンディションで、前玉にうっすらとした磨きキズが見られるくらいで、使用するには全く問題のない極上品です。
Mマウントの沈胴式ズミクロン50は2年ほどしか製造されていないそうですが、やはりオールドライカには沈胴式レンズが似合うんじゃないかと……まずは標準画角として50mmから、ですしね。

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Apple iPhone 11 Pro Max
iPhone 11 Pro Max back triple camera 4.25mm f/1.8
ƒ/1.8 4.2 mm 1/50 ISO200



ズミクロンの絞り羽根……美しいですね(笑)。
X-T3で試写してみましたが、現代のデジカメに装着しても全く問題のない写りです。もちろん逆光にはフレアが出ますが、それも含めて普通に工夫しながら楽しんで使えるレンズだと思いました。
このレベルのレンズが、コンピュータもなかった65年前に作られていたこと、驚くべきことです。

が、しかし、ズミクロンに関しましてはまた後日、作例など見ていただきたいと思います。
今日についてはあくまでM2のお話、でございます(笑)。


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Fujifilm X-T3
Touit 2.8/50M
ƒ/3.2 50.0 mm 1/20 ISO400
ACROS Warm+2



実はワタシ、当然のように来月発売開始される新しい富士フイルムX-Pro3の予約をしておりました。
まあ、DRブラックモデルだとして、予算は23諭吉……だとしたらアレとアレとアレを処分すれば資金はできるな、と。普通に資金繰りの予定も立てておったのですよ。

そんな折り、ずっと訪れてみたいと思っていた吉祥寺の新しいお店、クラシックカメラを扱っているORLAYA CAMERA(オルレアカメラ)さんに行ってみたのですよ。
そこで出会ったのが、この極上コンディションのライカM2だったのです。

どうやら、前オーナーさんはライカコレクターで、カメラをほとんど使用しないで飾ってあったんだそうです。53年間も!
なので、今回販売されるにあたって専門家にメンテナンスに出しても、経年で劣化する消耗部品以外は全く手を入れる必要がなかったそうです。
半世紀の間眠っていたライカ、ピカピカの新品同様の伝説のライカM2を手にしたとたん、ワタシは迷わず購入を宣言しその場で内金を入れたのでした(笑)。

幸いなことに、オルレアカメラさんが良心的な価格で譲ってくれたおかげで、X-Pro3を購入するより安く、M2とズミクロン50のセットを購入することができました。一時期より価格が上がっているとはいえ、かつては「ライカ1台家1軒」と言われたフィルムライカも我々に手が届く価格で購入することができるのです。
ワタシのように、お気に入りのデジタルカメラも3年経てば陳腐化する、そんな現状にうんざりしてる方は、もう一度フィルムカメラに目を向けてみるのもいいかもしれません。
もちろん、ワタシはフィルムとデジタルを融合させたカメラライフを目指したいと思っております。んがしかし、まずはフィルムカメラという新しい世界を本気で手なずけるところから始めなければなりません。
なんせほとんどフィルムカメラの経験のない、完全デジタルネイティブなカメラマンです。
55歳の新しい挑戦、というわけです(笑)。
おっかなびっくり、四苦八苦しながらしかしかなりワクワクしている最近のワタシなのでした。

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Apple iPhone 11 Pro Max
iPhone 11 Pro Max back dual camera 6mm f/2
ƒ/2.0 6.0 mm 1/122 ISO100

X100F買い戻しました

そうなんです。思えば去年の年末のこのとき、X-T3を導入するためにホントに涙をのんで下取りに出したX100Fでした。
去年の6月に購入して半年、小さくて凝縮されたその存在感と小さくてもずっしりとした高級感、まさにminiX-Pro2といった可愛さにとても愛していたX100Fでしたが、冬の野鳥シーズンの使用頻度と緊急性を鑑みるとですね、犠牲になってもらうしかなかったわけですが……。

その後、さらにストリートスナップに目覚めていき、当初違和感のあった換算35mmという画角にもすっかり慣れていきました。そうなるにつれ、後悔が募ったのでございます。X100Fコンパクトでよかったなあ、X100Fがあれば便利だったなあ、X100F売らなきゃよかったなあ……(笑)。
結局、このときに購入したレンズ2本(XF27mmF2.8とXF23mmF1.4……XF23mmF1.4は涙を飲みました。きっとそのうちタイミングが合えば買い戻します)と、ひととおり使い倒したノクトン35mmF1.4(これもきっといつか買い戻すw)の3本と引き換えに、再びX100Fを迎え入れることになったわけでございます。



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Fujifilm X-Pro2
XF35mmF2 R WR
ƒ/8.0 35.0 mm 1sec ISO1000
Classic Chrome




あとから気がついたんですが、この記事の日付が2018年6月29日、上の写真が再びうちに来た日で2019年6月26日でございます。3日違いは誤差みたいなものでしょう(笑)。どうも6月末のこの時期になると、ワタシはX100Fを購入したくなるようです。
前回は新品を購入いたしましたが、今回は中古品を。カラーはさんざん迷いましたが、また同じブラックにしました。ボディスーツと純正レンズフードは前回の購入品。いつかこんな日が来ると思い取ってあったのです。

しかし、純正レンズフードには以前から不満がありました。ライカ風でカッコいいスリット付きフードですが、そこそこかさばるんですね。コンパクトデジカメであるX100Fはコンパクトさが信条。バッグにすっと入らないと存在意義が半減するのです。
そこで今回は見つけました。カメラアクセサリーと言えばオリエンタルホビーさんです。こちらのX100F専用アイテムの中から、ストックホルムのトーマス・マンセルデザイン、スクエアフードMARK IIです。


P2JG8131
Fujifilm X-Pro2
XF35mmF2 R WR
ƒ/11.0 35.0 mm 3sec ISO800
Classic Chrome


T3SB1915
Fujifilm X-T3
XF35mmF1.4 R
ƒ/11.0 35.0 mm 8sec ISO200
Classic Chrome


T3SB1929
Fujifilm X-T3
XF35mmF1.4 R
ƒ/2.5 35.0 mm ¼ ISO200
Classic Chrome




これはいいです。XF35mmF1.4の角フードとよく似ていますが、純正品より5mm程度短くて、幅も狭く先すぼまりなので引っ掛かりもありません。心持ち丸っこいフォルムはX100Fをより愛らしく見せてくれますよね。
とても気に入りました。

T3SB1909
Fujifilm X-T3
Touit 2.8/50M
ƒ/11.0 50.0 mm 20sec ISO800
Classic Chrome


並べてみましたX100FとX-Pro2の兄弟。角フードは……似てるっちゃあ似てるけど違うと言えば違いますね(笑)。



T3SB1919
Fujifilm X-T3
XF35mmF1.4 R
ƒ/1.4 35.0 mm 1/5 ISO200
Classic Chrome


もうひとつ大事なのはそう、クロにゃんこ……じゃなくてストラップです。
普段は割とシンプルなストラップを好むワタシです。長さ調整機能すら必要ないと思っています。それで基本的には昔ながらの革ストラップが好きなんですが、今回はちょっと新しいアイテムを試してみることにしました。
登山用のザイルを流用して制作されたという、ヨセミテストラップというロープストラップです。
丸断面のロープなので当然裏表はナシ。ザイルなので水や汚れにも強いです。あと特筆すべきなのが、このストラップは「結べること」です。結んでやることで収納しやすくなりますし、そのまま手首に通してリストストラップとしての使い方もできます。ぎゅっと結んでも結びクセがつくこともありません。実に融通が利くんですね。
カメラ関係のグッズで割と大切なことって、「融通が利くこと」なんじゃないかと個人的には思います。DOMKEのバッグが好きなのもどう使っても対応できる使い勝手の幅なんですよね。逆に、こう使えば便利、というような専用機能のご提案(笑)がなされているようなグッズは往々にして使い勝手が悪いとワタシは思ってます。
その点からも、このヨセミテストラップはワタシのお気に入りグッズになる可能性大ですね。今後使っていきたいと思っております。


DSCF0019
Fujifilm X100F
ƒ/11.0 23.0 mm 1/60 ISO1250
RAW現像




DSCF0055
Fujifilm X100F
ƒ/11.0 23.0 mm 1/8 ISO640
ACROS




DSCF0078
Fujifilm X100F
ƒ/2.8 23.0 mm 1/350 ISO400
RAW現像




100F0098
Fujifilm X100F
ƒ/11.0 23.0 mm 3sec ISO1600
ACROS




100F0119
Fujifilm X100F
ƒ/2.0 23.0 mm 1/250 ISO200
Classic Chrome




100F0151
Fujifilm X100F
ƒ/4.0 23.0 mm 1/250 ISO1250
RAW現像




100F0150
Fujifilm X100F
ƒ/4.0 23.0 mm 1/250 ISO2500
RAW現像




100F0185
Fujifilm X100F
ƒ/2.8 23.0 mm 1/250 ISO400
RAW現像





こんな感じで、日常のスナップに活躍してくれております。
X100F、かわいいです(笑)


NOKTON Classic 35mmF1.4

XT3B8216
Fujifilm X-T3
Touit 2.8/50M
ƒ/11.0 50.0mm 1sec ISO400
Classic Chrome




ドラマー業を無期限休止することを決め、ドラム機材を手放してレンズに替える「春のレンズ祭り」を行ってまいりましたが(笑)、それもいよいよ最後になりました。実用的なレンズたちを手に入れた後で、最後のヤツはちょいと趣味に走ることにしました。
不便は承知で、ライカMマウントレンズです。しかしライカ純正は高価すぎます。そこで「信頼の日本製」、信州コシナの製造する伝説のドイツブランド、フォクトレンダーに決めました。
焦点距離は35mm。Xマウントで使う分には50mm相当の標準レンズとして常用できますし、もしまかり間違って古いフィルムライカボディなんぞ手に入れたとしても、35mmレンズとしてメインで使うことができます。
また、レンズコーティングによって、現代風のMC(マルチコート)と、昔ながらのシンプルなSC(シングルコート)を選ぶことができます。ワタシはどうせなら思い切りレトロな味わいを楽しみたいので、SCをチョイスしました。



XT3B8220
Fujifilm X-T3
Touit 2.8/50M
ƒ/11.0 50.0mm 1sec ISO400
Classic Chrome




もちろんライカMマウントのレンズを富士フイルムのXマウントで使うわけですから、マウントアダプターが必要です。今回は富士フイルム純正のMマウントアダプターを同時に中古で購入しました。
レンズの方に電子接点はないのでF値情報などは通信できませんが、マウントアダプターにひとつファンクションボタンがあり、レンズ焦点距離や補正情報などを記憶し呼び出すことができます。このへんはさすが純正です。



XT3B8192
Fujifilm X-T3
Touit 2.8/50M
ƒ/7.1 50.0mm 0.5sec ISO200
Classic Chrome




X-Pro2に装着した姿はまるでこれがあるべき姿だと言わんばかりのハマりようです。いやあ、カッコいい。もしかしたらライカに装着するよりカッコいいんじゃないだろうか(笑)。

リングは先端から、絞りリング、フォーカスリングです。XFレンズとは逆ですね。それどころか、全てのリングの回転方向、マウントの装着まで逆回転です。最初にレンズをボディに装着するときにまごついて、うっかりレンズを取り落とすことろでした。レンズの重さは200g。この小ささにしては不釣り合いなほどズッシリとした重みがあります。落として壊したら泣くところでした(笑)。



XT3B8211
Fujifilm X-T3
Touit 2.8/50M
ƒ/8.0 50.0mm 1sec ISO400
Classic Chrome


ちなみに比較してみました。どれも同じ解放F値1.4のレンズ。XF23mmF1.4R、XF35mmF1.4RとVoighlander NOTON Classic SC 35mmF1.4です。
ぜんぜん大きさが違いますね。



XT3B8190
Fujifilm X-T3
Touit 2.8/50M
ƒ/7.1 50.0mm 0.5sec ISO200
Classic Chrome




さて、こちらはライカMマウント用レンズですから、当然レンジファインダーで使うマニュアルフォーカスレンズです。フジXマウントで使うときはフォーカスアシストなどは使えるにしても、基本的に手動でフォーカスしなければなりません。
さらにストリートスナップで使うときには、ファインダーを覗いているヒマや余裕はほとんどないでしょう。レンズの距離指標を目印に、被写体との距離を目測してフォーカスを決めなければなりません。
昔ながらの、ストリートフォトグラファーの流儀ですね。
慣れは必要になると思いますが、これも新しい挑戦です。頑張ってトライしていこうと思います。




意外に万能?なXF27mm

XH1A0015Fujifilm X-H1
Touit 2.8/50M
ƒ/11.0 50.0 mm 1sec ISO800


さて、前回の記事でご紹介しました、なにかついでのようにポチしてしまったレンズ、XF27mmF2.8ですが、その後意外に活躍してくれております。
なにより、X-Pro2に装着した状態がとても収まりのいい姿でして。上の写真がそうですが、もともとこういう姿のカメラだったんじゃないか、と思えるくらいです(笑)。
(こちらはKenkoの39mm→49mmステップアップリングを付けて、Etumiのフジツボフードを付けております。XF27mm使いには定番カスタマイズのようです)

写りの方も、期待以上にしっかり写るレンズです。弱点としては解放F2.8は夜間スナップにはちと暗い、というくらいでしょうか。しかしそんな弱点も何とか工夫して克服してやろう、と思えるほど、なんか可愛いやつです。フジツボフードを付けてからは、レンズキャップもせずにこのままバッグに放り込んでます。
そんなXF27mmF2.8で撮った写真をご覧ください。



P2JG5330_1
Fujifilm X-Pro2
XF27mmF2.8
ƒ/7.1 27.0 mm 1/500 ISO800



P2JG5332
Fujifilm X-Pro2
XF27mmF2.8
ƒ/7.1 27.0 mm 1/500 ISO5000



P2JG5321
Fujifilm X-Pro2
XF27mmF2.8
ƒ/2.8 27.0 mm 1/125 ISO6400



P2JG5320
Fujifilm X-Pro2
XF27mmF2.8
ƒ/2.8 27.0 mm 1/125 ISO1250



P2JG5236
Fujifilm X-Pro2
XF27mmF2.8
ƒ/2.8 27.0 mm 1/125 ISO1600


P2JG5052
Fujifilm X-Pro2
XF27mmF2.8
ƒ/2.8 27.0 mm 1/170 ISO800


P2JG5050
Fujifilm X-Pro2
XF27mmF2.8
ƒ/2.8 27.0 mm 1/210 ISO800


まずは無機物のシリーズを。しかし無機物とひと括りにしてますが、コーヒーカップとクルマと敷石ではだいぶ質感が違いますよね。しかしどれもなかなかいいカンジで質感を再現してると思います。



P2JG4995
Fujifilm X-Pro2
XF27mmF2.8
ƒ/5.6 27.0 mm 1/140 ISO800


P2JG5212
Fujifilm X-Pro2
XF27mmF2.8
ƒ/2.8 27.0 mm 1/125 ISO2500


P2JG5200
Fujifilm X-Pro2
XF27mmF2.8
ƒ/8.0 27.0 mm 1/8 ISO800


P2JG4997
Fujifilm X-Pro2
XF27mmF2.8
ƒ/7.1 27.0 mm 1/60 ISO1000


こちら群衆シーンを。



P2JG5209
Fujifilm X-Pro2
XF27mmF2.8
ƒ/2.8 27.0 mm 1/125 ISO3200



P2JG5248
Fujifilm X-Pro2
XF27mmF2.8
ƒ/3.2 27.0 mm 1/125 ISO6400


P2JG5210
Fujifilm X-Pro2
XF27mmF2.8
ƒ/2.8 27.0 mm 1/125 ISO1600


P2JG5004
Fujifilm X-Pro2
XF27mmF2.8
ƒ/8.0 27.0 mm 1/60 ISO2500


P2JG5081
Fujifilm X-Pro2
XF27mmF2.8
ƒ/4.5 27.0 mm 1/60 ISO3200


P2JG5121
Fujifilm X-Pro2
XF27mmF2.8
ƒ/5.0 27.0 mm 1/500 ISO2000


そして人物スナップでした。いずれの被写体においても、描写は文句ないレベルですし、換算41mmの画角は何も考えずに構えて撮ることのできる、ある種万能な画角ではないでしょうか。
AF速度も、爆速とまではいきませんがXF35mmF1.4よりは素早いです(笑)。特に不満のない速度といえるでしょう。



P2JG5189
Fujifilm X-Pro2
XF27mmF2.8
ƒ/5.0 27.0 mm 1/125 ISO2000


そんなわけで、コンパクトさに魅かれて導入したXF27mmF2.8ですが、使ってみると意外に使い勝手のいい「付けっぱなし標準レンズ」としての地位を確立しそうな実力の持ち主であることが判明いたしました。
XFレンズシリーズの中では若干地味な存在かもしれませんが、もうちょっと評価されてもいいレンズがXF27mmF2.8なんじゃないかと、ワタシはそう思います。


テーマ: スナップ写真 | ジャンル: 写真

レンズ一気に3本購入

P2JG5103
Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/3.6 24.9 mm 1sec 2500
Classic Chrome



そうなのです。ここへきてワタクシ、レンズを一気に3本新規購入するという暴挙に出ました(笑)

なぜそんな突然アタマがおかしくなったのか?それをご説明する前にここで、いままでのワタシのレンズ構成をご説明しますね。興味ない?まあそう言わずに(笑)

単焦点:
 12mm 35mm 90mm
ズーム:
 16ー55mm 50ー140mm 100ー400mm



こんなカンジでした。まあとりあえず各焦点域のズームはカバーできていて、要所を単焦点で、というカンジです。
本当は単焦点が好きなんですが、やはりどうしてもズームが必要な場面というのはあるもんなんですね。特に仕事のとき。
ていうか16ー55と50ー140の2本のズームは、完全にお仕事用と言っても過言ではない状態で。普段はまず持ち出さないレンズとなっておりました。
特に稼働率が低いのが、50ー140レンズでした。どこか、中途半端なんですよね、画角が。これを持ち出すときは望遠が欲しくて持ち出すわけですが、140mm(換算200mm)はちょっと足りないんです。テレコンをかますという手はもちろんありますが、だったら使い慣れた100ー400を持ち出しちゃうなあ、と。
プライベートでは完全に90mmと競合してましたね。中望遠くらいの画角を想定するなら90mmです。というわけで、50ー140の出番は極端に少なかったんです。完全に防湿庫の中で待ちぼうけのただ一つのレンズが50ー140だったわけです。
なので、決心いたしました。50ー140を手放して、その分もっと使用頻度の高いレンズを購入しようと。

P2JG5106
Fujifilm X-Pro2
XF16-55mmF2.8 R LM WR
ƒ/7.1 24.2 mm 5sec ISO2500
Classic Chrome




さて、このラインナップで足りないピースがありますよね。そう、マクロレンズです。
フジノン60mmのハーフマクロを手放して以来、マクロレンズの部は空席になっていましたが、春が近くなってくると、やはりマクロレンズで花でも撮りたくなりますよね(笑)。
実は、タムロン90mmマクロ、いわゆる「タムキュー」でいい中古の出物でもないかとしばらく狙っていたんですが、マウントアダプターかますのもなんか面倒だなあ、と……。

というわけでマクロレンズが欲しいなあ、と思ったときに、XFレンズの中では3つの選択肢があります。
まず、XF60mmF2.4を買い戻す、という方向ですね。コスト的にはこれが最も安全です。写りもバッチリなのは承知ですね。ハーフマクロなのも、まあ、そういうもんだと思って使えばいいですよね。
もうひとつは、最新のマクロ、XF80mmF2.8を購入する手です。これは60mmと違って等倍マクロ、しかも最新のフジノンなので防塵防滴で−10℃保障、フォーカスも速いに違いありません。しかもこいつは、テレコンバーターが使えるんです。なので、x1.4を使えば換算168mmF4、x2.0(持ってませんが)を使えば換算240mmF5.6の望遠マクロレンズにもなるんですよ。特に240mmF5.6相当なら、100ー400のサブレンズ的な使い方もできそうで、かなり幅が広がるのではなかろうかと。このアイデアはかなり心が揺らぎました。

しかし、最終的に選択したのは第3の道、ZEISS Touit50mmF2.8マクロの購入でした。

P2JG4993
Fujifilm X-Pro2
XF35mmF1.4 R
ƒ/1.4 35.0 mm 1/15 ISO400
Classic Chrome




まずコストですよね。やはり80mmは高い……。その点ツァイス50mmはちょうど中くらいのコストで済みます。
さらに、50mmという画角が魅力的なんです。マクロ用途だけでなく、スナップやストリートフォトでもいいカンジに使える画角ですよね。ペット撮影でも活躍しそうな画角です。
さらに何と言ってもこれは、”Macro-Planar” なんです。昔Canonを使っていたころ、最も気に入って使っていたのがPlanar50mmでした。マニュアルフォーカスでしたが一生懸命練習して使ったもんです。そういえば富士フイルムを使い始めたときの理由に「XFマウントならTouitという、ツァイスのAFレンズが使える」というのもありましたっけ。
ツァイスの中でも、最も高画質なのはマクロプラナーである、なんて話もよく耳にしていました。
要するに、前からマクロプラナーを使ってみたかったんです(笑)。なので、この機会にマクロプラナーをたっぷりと楽しもうと思います。

XH1A5341
Fujifilm X-H1
Touit 2.8/50M
ƒ/3.2 50.0 mm 1/75 ISO10000
RAW現像


T3合成
Fujifilm X-H1
Touit 2.8/50M
ƒ/4.0 50.0 mm 0.3sec ISO800
Classic Chrome フォーカスブラケット合成


80mmを選ばなかったことで、多少ながら予算に余裕ができました。というか、どうせなら2本レンズを買いたいと最初から思っていたんですよ(笑)。
いろいろ欲しい画角はあったんですが、やはり気になっていたのは23mmです。一時はXF23mmF2でようやく身体に馴染みつつあった画角です。その後X100F(レンズは23mm単焦点です)を購入するためにXF23mmF2を手放し、そしてX-T3を購入するためにX100Fを手放し……気がつけば23mm単焦点が手元に無くなっていたんですね。
無くなってみると、23mmが恋しくなります。ちょっとしたときに、あると便利なんですよね23mm。気楽に撮れる距離感覚というか、近すぎず遠すぎず、ちょうど23mmを欲する瞬間というのも確かにあるんです。

ただ、人情といたしまして(笑)、またXF23mmF2を買い戻すのは、やっぱりちょっとつまんない。ここはひとつ、XF35mmF1.4と並んで熱狂的に支持されるレンズ、XF23mmF1.4を買ってみようじゃないかと。
予算的にはちょっとお高いんですが……(笑)、ドラム関係の機材を処分した予算がありまして、若干のムリは効く状況です。このチャンスにこの名玉を手に入れてやろう!ということでございます。
いやあ、大口径の明るい換算35mm、楽しみです。試し撮りした限りでは、なるほどむちゃくちゃボケますね。

XT3B6151
Fujifilm X-T3
XF23mmF1.4 R
ƒ/2.0 23.0 mm 1/2000 ISO320
RAW現像


XT3B6143_1
Fujifilm X-T3
XF23mmF1.4 R
ƒ/5.6 23.0 mm 1/2000 ISO1250
RAW現像




さて、そんなわけで今回のお買い物もこれで終了、のハズでしたが……話はそれだけでは終わりませんでした(笑)。
23mmを検討していたとき、もうひとつ有力な候補がありました。それがXF27mmF2.8です。
実はこのパンケーキレンズは、いままでほとんどノーマークでした。絞りリングがないこともあり、なにかワンランク落ちるような気がして……まったく視界に入ってなかったんです。
しかし、換算のレンズ焦点距離のラインナップとして見たときに、このレンズの換算41mmという画角がにわかに魅力的に思えてきたんです。
昔Canonの40mmパンケーキを持っていたことがありましたね。(40mmという画角は薄く作りやすいんでしょうか?)
50mmだと近すぎる、35mmだと広すぎると思うときに、40mmという画角は普段使いにちょうどいいものになるんです。それこそ、コンデジ代わりに気楽にちょっと撮れる、いつでも持ち歩けるパンケーキレンズ付きのカメラもいいですよね。
そんなわけでにわかに”27mmもアリだなあ”なんて思ったりしたんですが、予算的にちょっとだけ高いなあ、と。そこで一度は候補から落ちた27mmだったのですが、Touitと23mmをポチっとした2日後くらいに、マップカメラの”夜市”で中古美品の出物を見つけてしまったのですよ(笑)。思い切った値段で、ちょうどコレくらいにならないかなあ、と思っていたくらいの価格に下がってまして。
酔っぱらっていたわけじゃあないんですが、つい衝動的にクリックしてしまいました(笑)。

XH1A5398
Fujifilm X-H1
Touit 2.8/50M
ƒ/11.0 50.0 mm 2.5sec ISO400
Classic Chrome




いや、もう、乗り掛かった船……違いますね(笑)。
まあ、これも縁でございますよ。勢いのままポチってしまったのもなにかの縁です。せっかくなので、この41mmパンケーキを生かす世界というのも模索していきたいと思います。ただ、X-Pro2に「つけっぱ」というのも、何かX-Pro2がもったいないような気もするんですよね。どうしたものか……考えてみたいと思います。



いずれにせよ、ですね。この結果として、現在のレンズラインナップは以下のようになりました。
どうでもいい?まあそう言わずに(笑)。

単焦点:
 12mm 23mm 27mm 35mm 50mm 90mm
ズーム:
 16ー55mm 100ー400mm



単焦点3本、ズーム3本のバランスのいい構成から、単焦点6本、ズーム2本という完全に単焦点メインの構成になりました。
まあ、本来なら全部単焦点でもいいと思ってるくらいの単焦点好きのワタクシでございますので、この結果はある種必然といえましょう。
個性的な単焦点群が加わって、これからがとても楽しみな2019年の春先でございました。












テーマ: FUJIFILM デジカメ | ジャンル: 写真

七工匠12mmF2.8レンズ

さて、久しぶりにレンズのお話でもいたしましょうか。
実は10月下旬に、1本レンズを購入していたのでした。

広角レンズはいまひとつ納得できるものと出会えなくて、買っては売っての繰り返しだと言うことは何度かここでも書いてる話ですよね。最近でもXF10-24mmを手放し、ZEISS Touit 2.8/12を売ってしまいました。
何となく広角の画角がいまひとつ苦手、とか、前玉が大きくて重量が重いためどうしても持ち歩く頻度が低くなる、とか理由はいくつかあります。いずれにせよ広角レンズってワタシにとってひとつの鬼門みたいなものだったのです。

んがしかし、そんなワタシでも無性に広角を欲する時期があるのです。それは、紅葉の季節です(笑)。
紅葉だけは、ダイナミックな広角で撮ってみたくなるんですよね〜。

んで、サードパーティーにはどんなものがあるかな、と探してみたところ、大変お手ごろな価格でひとつ、広角単焦点レンズがあるのを見つけました。それが七工匠(7artisans)の12mmF2.8レンズです。

P2JG4731
Fujifilm X-Pro2
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/4.0 90.0 mm 1/100 ISO400



七工匠ということでわかる通り、ワタクシ初の中華レンズです。中国製のサードパーティーレンズは近年目覚ましく品質がよくなっているとの噂は耳にしていました。しかもお値段はお安いまま。ただ気をつけなきゃいけないのが、そのほとんどがマニュアルフォーカスだということです。オートフォーカスなんてありません。手動でピントを合わせなきゃいけません。
しかしその分お値段が控えめになっていますし、マニュアルフォーカスの単焦点ということで機構がシンプルで、コンパクトにできていて大変使い勝手がいいのです。

上の写真でピントリングの距離表示がよく見えると思います。距離1m以内から、1m、2mとあって、その先は無限マークになっていますよね。要するに、2m以上の遠くはパンフォーカスですよ、ということです(笑)。
なので、ほとんどピントリングをいじることもなく、マニュアルフォーカスといっても全然関係ないのです。


P2JG4734
Fujifilm X-Pro2
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/11.0 90.0 mm 1/4sec ISO200


前玉がどーんと前に張り出してるのが超広角レンズらしいですね。薄いレンズフードは本体と一体構造です。
こういう構造なので、前玉の前にレンズフィルターも付けられません。
レンズキャップは前から被せるフタのような構造です。

P2JG4735
Fujifilm X-Pro2
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/11.0 90.0 mm 1/4sec ISO200




P2JG4728
Fujifilm X-Pro2
XF35mmF1.4 R
ƒ/11.0 35.0 mm 1/30 ISO1250


X-H1に装着するとこんなカンジ。驚くほどコンパクトなのがおわかりいただけると思います。
ちなみにこのサイズですが、レンズ構成は8群10枚、うち非球面レンズ1枚だそうです。絞り羽根は7枚。
レンズ径は63mmで重量はたったの290gです。ちなみにフジノンの標準ズームレンズである18-55mmF2.8-4が310g。それよりちょっと軽いわけです。
七工匠では”世界最小の12mm超広角レンズ”と謳っています。その通りで、とても小さく、軽く、「念のため」とカメラバッグに入れておいても全く邪魔にならないレンズで、日に日に愛着が増しております。いまでは毎日必ず持ち歩くレギュラーメンバーの地位を確立いたしました(笑)。

特に、超望遠の担当が完全にX-T3になったいま、X-H1はIBIS(ボディ内手ブレ補正)の威力を存分に発揮すべく、この12mmF2.8やXF90mmF2、たまにXF16-55mmF2.8レンズとこの3本の担当となりました。
特にこの12mmF2.8を使ったストリートスナップが楽しくて、新境地を見つけた気分です。フォーカス切り替えをMFにしておいて、フォーカスアシスト(ピーキング)を常に表示させておけば、パンフォーカスとはいえ被写界深度を確認できて安心です。
では作例をご覧ください。



DSCF9170
Fujifilm X-H1
7Artisans 2.8-12mm
ƒ/1.0 12.0 mm 1/500 ISO1250


まずは念願かなって紅葉を。サードパーティーのレンズですから、電子接点の情報のやりとりはありません。焦点距離の登録だけはできますが、F値は記録されませんね。
絞りリングはクリック感のないものでぬるぬる動くので、なおさらF値はわかりません。おそらくこのときはかなり絞っていたとは思います。



XH1A4279
Fujifilm X-H1
7Artisans 2.8-12mm
ƒ/1.0 12.0 mm 1/640 ISO250




XH1A4219
Fujifilm X-H1
7Artisans 2.8-12mm
ƒ/1.0 12.0 mm 1/160 ISO6400


こういった建築物を入れたスナップだと、このレンズの最大の美点が生きてきます。それは「線が真っ直ぐ」だということです。
電子補正の類いは一切効いてないにもかかわらず、歪曲収差がほとんどみられないのです。サイズと価格からして、もっと盛大に歪曲収差が出るクセ玉かと思っていましたが、良い意味で裏切られましたね。

XH1A4226
Fujifilm X-H1
7Artisans 2.8-12mm
ƒ/1.0 12.0 mm 1/60 ISO6400


ホントに、すっきりと真っ直ぐです。もしかしたら、ZEISS Touit12mmよりそこは優秀かもしれません。



XH1A4322
Fujifilm X-H1
7Artisans 2.8-12mm
ƒ/1.0 12.0 mm 1/250 ISO200


軽さ、コンパクトさとパンフォーカスを生かした超広角スナップ。この画角の面白さをこのレンズに教えられたような気がします。

XH1A4329
Fujifilm X-H1
7Artisans 2.8-12mm
ƒ/1.0 12.0 mm 1/125 ISO200




さて、いいことばかりのようなこの七工匠7artisans12mmF2.8レンズですが、もちろんMFなこと以外にウィークポイントはありました。それもけっこう大きなヤツが(笑)
こちらの写真をご覧ください。

DSCF9255_1
Fujifilm X-H1
7Artisans 2.8-12mm
ƒ/1.0 12.0 mm 1/500 ISO800


はい、もう一目瞭然でございますね。逆光に弱いわけです。たぶんレンズコーティングの類いは一切ナシなんでしょうね。もう清々しいくらいのゴースト、フレアが出ます。出まくります。
広角レンズというのはつい太陽光が入りがちなものですが、このレンズの場合は注意深く逆光を避ける必要があります。

XH1A4281
Fujifilm X-H1
7Artisans 2.8-12mm
ƒ/1.0 12.0 mm 1/800 ISO320


それも味だとばかりに太陽をど真ん中にいれる暴挙に出ました(笑)するとやはりゴースト、フレアが出まくりです。こういうことはするもんじゃないですね。



XH1A4237
Fujifilm X-H1
7Artisans 2.8-12mm
ƒ/1.0 12.0 mm 1/8 ISO1250



XH1A4441
Fujifilm X-H1
7Artisans 2.8-12mm
ƒ/1.0 12.0 mm 0.5sec ISO200



XH1A4460
Fujifilm X-H1
7Artisans 2.8-12mm
ƒ/1.0 12.0mm 1/17 ISO250



P2JG4732
Fujifilm X-Pro2
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/11.0 90.0mm 1/30 ISO1250




というわけで、安い超広角の”飛び道具”が欲しいな、と購入してみたこの七工匠12mmF2.8レンズですが、飛び道具どころかもういつもカメラバッグの中に欠かせないお気に入りのレンズになりました。
サードパーティーの少ないXマウントの世界の中で、このレンズはワタシとしては自信を持ってお奨めできるレンズだと思います。いいレンズです。





A HAPPY NEW GEAR

2019nenga

新年になりましたね。今年の12月はまた例年以上のスピードで過ぎ去って行ったような気がします。
2019年、イノシシの年です。新元号はどうなるかわかりませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、上のお年賀画像ですが……カメラがどうやらいつもと違いますね(笑)
そうです。案の定といいますか、買ってしまったのです、X-T3。
マップカメラの下取り通販でわが家に届いたのがなんと大晦日です。なので、年が明けて最初に撮った写真がX-T3のブツ撮り写真、になってしまったのでした。
しかし発売当初には全く興味を示していなかったX-T3をどうしてこの時期に購入することになったのか。そこには若干の経緯がございます。ご説明いたしましょう(笑)。



DSCF7929
11月28日 善福寺公園
Fujifilm X-H1
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR + 1.4x
ƒ/8.0 560.0mm 1/250 ISO5000




DSCF6728
11月20日 善福寺公園
Fujifilm X-H1
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR + 1.4x
ƒ/8.0 560.0mm 1/500 ISO250




DSCF5404
11月15日 石神井公園
Fujifilm X-H1
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR + 1.4x
ƒ/8.0 560.0mm 1/2000 ISO5000




11月に入って以降、野鳥のシーズンに入ったこともあり、リハビリがてら写真はガンガン撮りに行ってました。
最初は歩くのも疲労感がすぐ来てしまって大変だったのですが、次第に数時間の撮影時間くらいなら不自由なく移動できるようになりまして、毎日がんばっていたわけです。

メインのカメラはもちろんX-H1でしたが、エナガなどが出てきてくれるようになると、若干やはり厳しさを感じるようになりました。期待したほどのAFスピードは出ていないなあ、と。
特に、昔から富士フイルムのカメラは同じなんですが、AFが遠いところから近くに来てくれた小鳥に合わせたいときに、合ってくれないんですね。その症状が、X-H1でもうちょっと改善されていると期待していたんですが、まだ足りないなと。
これは数年ぶりに野鳥用セットだけでも一眼レフに戻すしかないんだろうか……なんて、思わずNikonD850と新しい500mmF5.6レンズの価格を調べたりして悶絶したりしてたわけですが(笑)、だったらその前に新しいX-T3を試してみようじゃないかと。
幸いFPSには「購入前お試しサービス」があって、無料で一週間製品を試すことができます。いままで利用したことがないサービスだったんですが、いまこそそのときでしょう、というわけです。
そして一週間ガッツリと使い倒しました。こんなカンジです。



DSCF0600
12月22日 善福寺公園
Fujifilm X-T3
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR + 1.4x
ƒ/8.0 560.0mm 1/250 ISO2000




DSCF0880
12月23日 善福寺公園
Fujifilm X-T3
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
ƒ/5.6 400.0mm 1/1000 ISO6400




DSCF1557
12月24日 明治神宮
Fujifilm X-T3
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
ƒ/5.6 400.0mm 1/500 ISO400




DSCF2459
12月24日 明治神宮
Fujifilm X-T3
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
ƒ/5.6 400.0mm 1/250 ISO3200




DSCF2961
12月25日 善福寺公園
Fujifilm X-T3
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
ƒ/5.6 400.0mm 1/2000 ISO800




DSCF3819
12月28日 井の頭公園
Fujifilm X-T3
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
ƒ/5.6 400.0mm 1/500 ISO320



DSCF4179
12月30日 善福寺公園
Fujifilm X-T3
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
ƒ/5.6 400.0mm 1/4000 ISO640




いかがでしょうか。解像感、AFのビシッと合ったカンジ(日陰でも、AF-Cでも)、電子シャッターによる秒30枚連写とプリ撮影のシャッターチャンスを捉える力など、完全に次元の違う性能をX-T3はみせてくれました。
これはもう、万難を排して手に入れるしかないです。特に野鳥撮影をする人は、議論の余地ナシです。買ってください(笑)。
あ、X-H1で不満だった近くに来た小鳥にフォーカスが来るか、ですが、いい光の来てる条件なら、X-T3のフォーカスは来てくれました!これは快挙ですね(笑)。日陰ではムリでしたが、順光の来ている条件なら大丈夫です。
ようやくやってくれましたね〜富士フイルム。ビバ!です。
願わくば、半年前に出たX-H1ボディにこの性能が載っていたら文句なかったんですが……(笑)



XH1A4314
Fujifilm X-H1
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/7.1 90.0mm 0.5sec ISO400


XH1A4299
Fujifilm X-H1
XF90mmF2 R LM WR
ƒ/11.0 90.0mm 1.3sec ISO400


というわけで大晦日に届いたX-T3です。今回は初めてシルバーにしてみました。なかなか質感の高いシルバーです。
いままでブラックボディにパーマセルテープを張って真っ黒にするのが好きだったんですが、今回はそれもできませんね。
でもこのシルバーのボディだと、黒いロゴが邪魔になりませんね。これはこれでいいカンジです。

というわけで新年早々から新しいカメラが届いたというお話でございました。2019年はこいつに目一杯働いてもらうことにしましょう。なんつってもこのために、お気に入りのX100Fを涙をのんで下取りに出さざるを得なかったわけですからね。
おっと、その前にまずはFPSにお借りしていたX-T3を返却しなければ……





シャコラで壁ギャラリー

ちょっとした小ネタを。

実はこの春、ワタシの部屋の大模様替えを企てました。結局完了するまで3ヶ月くらいかかったんですが、狭い部屋の唯一窓に面してない壁面の本棚を撤去して、壁をむき出しにしたのです。
なぜかというと、壁に写真を飾れるようにしたかったのですよ(笑)

当初は去年の個展に展示した作品を飾ろうと思っていたんですが、パネルを飾るには壁にフックを設置しなければなりません。まあ、壁に穴を開けなくても粘着式のフックなども売っていますが、なんとなくおっくうになっていました。
しかし、昨日ふと思いついたのです。去年の個展でもA4の作品を展示するのに大活躍した、富士フイルムのシャコラを使って、ぺたぺた張っちゃえばいいじゃないか、と。




シャコラというのは、要するに粘着シート付きのポリウレタンパネルです。パネルの両面に粘着シートが張ってあり、プリントアウトした写真を張って、壁に貼れるという簡単グッズです。
しかしそこは富士フイルム、ちゃんと考えてあって、両面の粘着シートは色分けがしてあって、表面は白いシート、裏面は黄色いシートになっています。白いシートをはがして写真を張り、黄色いシートをはがして壁に貼るわけですが、壁面用の黄色いシートは弱粘着シートになっているので、はがそうと思えば簡単にはがせるようになっているのです。

というわけなので、早速最近ので気に入ってる写真をプリントアウトして、シャコラで壁に貼ってみました。

DSCF0518
Fujifilm X100F
ƒ/5.6 23.0 mm 1/30 ISO3200
Classic Chrome


DSCF0517
Fujifilm X100F
ƒ/5.6 23.0 mm 1/27 ISO3200
Classic Chrome


A4プリントですが、10枚も張ればけっこう壁の面積をふさぐものです。思いつきで適当に張っただけですが、けっこういいカンジで壁を飾ってくれてると思います。

というわけで、写真をプリントして額装するのが面倒なときは、シャコラを使うと手軽に飾れていいですよ、という小ネタでございました。
あとは、本来平面な壁に貼るためのシャコラ、うちのでこぼこの壁紙にいつまで付いていてくれるか、それが問題です(笑)。