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キャラクターミニカー秘密基地
劇中車キャラクターミニカーを中心に 陸海空で大活躍するスーパーメカの模型が集まる秘密基地でしたが、開始後7年を迎え「映像作品に登場の様々なキャラの玩具」を紹介するブログとして拡大再開店です
プロフィール

FZIRO

Author:FZIRO
ミニカーコレクターからも、
合金コレクターからも異端視される
劇中車のキャラクターミニカー、
それも標準スケール物を中心に
ひたすら集め続けています。
マイナーなジャンルでしたが
この頃はキャラウィールや
カーズのおかげで、少しは
市民権を得られてきたかな?(笑)
なお、このブログの内容は、
いわゆる「日記」ではないので、
コメントや御質問があったら、
古い項目にも御遠慮なくどうぞ!

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父が買ってくれたシグマシグマ~!(w
sigmamain.jpg
今日の御題は、前からカテゴリーに項目はあったんですが、肝心のミニカーの紹介がまだだった
「ドリームカー」欄の第一弾です。当ブログでの「ドリームカー」とは何かというと、
プロトタイプやショーカー等の、市販もされないし映像作品にも出てこないけれど、
それ自体が高いキャラクター性を持ったクルマのことを意味します。
昔から、普通の乗用車より、レースカーやショーカーの方が好きだった私は、
ミニカーコレクションもそっちの方が圧倒的に多く、その中のいくつかは手元に健在なので、
そういうミニカーたちを選りすぐってお目に掛けようと思います。
所有オーバー30年以上の古いモノが多いので、多少コンディションの悪さは御勘弁下さい。m(_ _)m

さて、「ドリームカー」カテゴリーの第一回はシグマグランプリです。
sigmanow.jpg
このクルマは1969年にピニンファリーナが設計したショーカーで、現在も保管されているもようです。
ジェノバのショーで披露されたこのクルマは、F1というレースが元々持っている危険性を
大幅に低減させるために考案された様々な特徴を盛り込んで設計されました。


69f312.jpg
1969年当時のF1カーと言えば、ピニンファリーナと関係が深いフェラーリを例に考えてみると、
上の写真の312のように葉巻型の前後にウイングが付き始め、ようやく空力を考えだした頃でしょう。
たぶんボディの硬性も低いだろうから、シグマグランプリの幅広薄型のボディは硬性と重量軽減の
両方を当時の技術水準で可能な範囲で両立させようと考えられたものだったんじゃないでしょうか? またシグマでは、車輪が完全な剥き出しではなくなっているところにも特徴があり、
これは少なからずタイヤが巻き起こす空気抵抗を減らすのに、非常に役立ったと思われます。 

73f312b3.jpg
現にフェラーリのF1はその翌年から徐々にボディ形状に変化がみられ、
上の写真の1973年の312B3では劇的にボディ形状が変化しています。
このわずか数年でここまでの激変を達成した陰には、ピニンファリーナの実例を伴った提言の
影響が大きかったと考えても不自然ではないと思います。


さて、このシグマグランプリは試作車なので直接の映像作品への登場は無いと思われますが、
日本で秘かにある著名ヒーローとの競演がなされていて、これがその証拠写真です(笑)。
sigmaatom.jpg
(参考資料)
これ、ヤフオクで見つけた画像ですが、アトムがハンドルを握っているクルマは
まさしくシグマグランプリでしょ? さすがは手塚先生、目の付け所が違います! 
って、これ企画したのはまず間違いなくオモチャメーカーの社員でしょうけどね(爆)。
アトムとクルマ玩具の組み合わせは多く、特にブリキ玩具時代には消防車やロンドンバスと言った
定番から、それこそ文字通り「ドリームカー」というホバークラフト仕掛けのクルマに乗る
オモチャも有りましたが、このシグマグランプリという特殊なクルマで商品化されたってことは、
このショーカーのインパクトが日本でもけっこう強く受け止められたってことなんでしょうね。


sigma3sides.jpg
お見せしているミニカーはイタリアのマーキュリー社の1/43モデルで、全長10.3cmです。
幼少時に手に入れたモノなので、まぁ当時の最新鋭車種のミニカー化だったんでしょう。
1970年前後にユニード天神店のオモチャ売場のショーケースで見て、
そのカッコヨサに一目惚れして買ってもらったことを今でもはっきり憶えています。
大事にしてたので、今でもそこそこのコンディションで、チップがチョロチョロある以外は
大きな破損もなく、はがれてしまっていることが多い紙シール製のストライプも、
経年による変色はしてるもののちゃんと残っています。

特撮マニアにとって「シグマ」と言うと、タイトルにも使った『電人ザボーガー』の元フレーズに出てくる
悪の組織としてのイメージが強いでしょうが、それ以前にこのシグマグランプリと出会っていた
私にとっては、限りなくカッコいいイメージを持つ名前なのでした!(笑)

テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

シド・ミードへの憧れを抱き続けた少年
SENTINEL MAIN
ホット・ウィールには実車だけでなくオリジナルデザインのカスタムカーがあります。
ていうか、もはやそっちの方が主流と言っていいくらい数多いです(笑)。
熱心な熱輪コレクターはともかく、一般のミニカーファンには人気が高いとは言い難い
それらのオリジナルカーですが、時々かつてのキャラクターミニカーの金型を
そのまま使った流用品が混ざっているので決して無視はできません。
すでに当ブログ登場済みの例で言えば『メガフォース』のメガクルーザーがそうで、
なんとつい最近『スターウォーズ反乱者たち』バージョンが出てる現役のキャストです。Σ(・ω・ノ)ノ!

そんなオリジナルカーの中にいつの頃からかシド・ミードデザインのクルマが一台紛れ込み、
そんな熱心なシド・ミードファンではない私は、特に追及はしてなかったんですが、
その程度のいいルースがヤフオクに100円スタートで出ていて、終了直前でも入札0だったので、
試しに100円だけ入れ、釣り上げ即撤退のつもりでいたら、そのまま落ちちゃいました。

SENTINEL 3SIDES
このように見るからにシド・ミードデザインだと解るこのクルマ、
手に入れたからには無関心ではいられないとちょっと調べたら、

sentinel mini
元は1969年にユナイテッド・ステイツ・スティール社からリーフレット形式で出版された
2種類のカタログ『INTERFACE』用に描かれたもので、
1979年にドラゴンズ・ドリーム社から出版されたシド・ミード初画集『SENTINEL』に
収録されたのを、ネイサン・プロックという少年が見て憧れ、
彼はその憧れを胸に抱いたまま精進し、ついにはホットウィ-ルのデザイナーとなったのでした。
そして2002年、ブロック氏はシド・ミード御大にリクエストを出し、側面しか無かったイラストから
他の面のディティールを描き起こしてもらい、それを元にダイキャスト・モデル化が実現したのです。
こうやって登場したのがこのセンチネル400LIMOで、
何か映画の版権逃れかと思っていたんだけど、違ったんですね…。

子供の頃の憧れでなおも名声を保ってる人に、大人になってから仕事を発注する、 
これはめったに体験できないけど、誇りに思える出来事ですよね。(・∀・)
プロック氏はこの夢を実現できて本望だったことでしょう。
もちろんシド・ミードにイラストを描かせたんだから経費は普段の数倍数十倍かかっただろうから、
センチネルがその後もいくつもバリエーションを増やさざるを得なかったことも、
ブロック氏は(゚ε゚)キニシナイ!!
つうより、これもバリエーション派のミニカーマニアの収集欲をそそるから、
商品企画としてむしろ正しいくらいです(爆)。

かくしてネイサン少年の夢のクルマは、格安で日本のミニカーファンの手元にも届いた訳で、
その熱い思いに伝染したのか、私もちょっとだけシド・ミードデザインのメカを
集めてみる気になったのでした。\(^o^)/         

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