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キャラクターミニカー秘密基地
劇中車キャラクターミニカーを中心に 陸海空で大活躍するスーパーメカの模型が集まる秘密基地でしたが、開始後7年を迎え「映像作品に登場の様々なキャラの玩具」を紹介するブログとして拡大再開店です
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FZIRO

Author:FZIRO
ミニカーコレクターからも、
合金コレクターからも異端視される
劇中車のキャラクターミニカー、
それも標準スケール物を中心に
ひたすら集め続けています。
マイナーなジャンルでしたが
この頃はキャラウィールや
カーズのおかげで、少しは
市民権を得られてきたかな?(笑)
なお、このブログの内容は、
いわゆる「日記」ではないので、
コメントや御質問があったら、
古い項目にも御遠慮なくどうぞ!

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これでイイジャン、充分スゲェジャン!
denrainers.jpg


たとえ、かなえたい夢が無くたって、けっこう面白い
『仮面ライダー電王』のスーパーデンライナーが今日の御題です。

最初の『仮面ライダー』の本放送からずっと見続けてきた仮面ライダーシリーズでしたが、
平成になって、特にプロデューサーが白倉氏になってからの作品群が揃ってつまらなくて、
もういい加減見るのやめようかとまで思うようになってましたが、
この『仮面ライダー電王』で見事立ち直ってくれた感じです。

旧1号の乗る旧サイクロンから、龍騎たちの乗るライドシューターまでの全バイクを
ポピニカサイズで揃えていた私でしたが、龍騎の後半の2台がそのサイズの模型では
まともに出なかったり、響鬼前半ではバイクに主役ライダーがほとんど乗らないという
異常事態に遭遇し、一気に熱が冷め、それまでに集めたバイクたちも
倉庫にしまいこんでいたのを、電王の好調でまた引っ張り出してきて陳列しているので、
それもまたいずれお目にかけましょう(笑)。

電王は最初聞いた時「電車男」からのイタダキということになっていて、
それだけで見る気がウセてたんですが、いざフタを開けてみると
イイ意味で裏切ってくれてホッとしました…。



actionrainer.jpg

それでメインアイテムのデンライナーのオモチャも買う気になっていたのですが、
いかんせん、上の写真のアクションデンライナーというブツは値段が高い…。
実売価格が、主役のモモタロス用車両ゴウカ(4両編成)で5000円弱、
他のたとえばウラタロス用車両イスルギ等が各2500円前後もして、
基本車両が8両編成だと解ってましたから、全部で15000円程度かかる計算になります……。


とても現行品にそんなお金払えませんから、もっと手ごろなアイテムは無いかと探したのが、
ダッシュデンライナーという食玩でした。これは1個200円でブルバックモーター付きなんですが、
ちょっと小さいんですね。それでさらに探して見つけたのが、最初の写真のスーパーデンライナーです。
これも1個300円というお手軽値段なんですが、それぞれ10cmほどの大きさがあり、
定価で五割り増しなのに加え、コロ走行に徹しているので、「ダッシュ」のような
ブルバックモーターも必要としない分、本体の充実にコストをかけられたのか、
「ダッシュ」に感じたチャチさがほとんどありません。
さらにうれしいことには「スーパー」の方には「ダッシュ」でまだ出ていない
キンタロス用車両レッコウやリュウタロス用車両イカヅチまでラインナップされてるのです。

ちょうど今月末はリュウタロスのイカヅチがこのスーパーデンライナーで発売予定だったので、
発売日に早速買ってきて、記念に撮ったのがメインの写真です。


denrainerall.jpg

上の写真がその全車両勢ぞろいの状態で、サイズが大きいのでクリックして御覧ください!

このスーパーデンライナー、そろえると1m近くの長さになり、
アクションデンライナーのような電飾やスイッチ一発での全車両変形こそありませんが、
一応、全部の車両がそれぞれ変形するし、ちょうどプラレール用のレールに乗るので、
ほんと、これで充分だし、スゴイと思います(笑)。
欠点と言えば連結部で、すぐ外れるわりには曲げられる範囲が少なくてカーブに弱いという、
鉄道玩具に弱いバンダイの欠点がそのまま出た感じです。
自社でレールを出す気は無いようなんで、既存のオモチャで代用が効くようにしておくのが、
オモチャメーカーとしての親切さだと思うんですが……。

まぁ1個300円の食玩にそこまで要求するのは酷だという話もありますが、
100円ショップではちゃんと電池で動く、プラレールと互換性のあるオモチャが、
100円で売られているので、決して無茶な要求ではないはずです……。

2号ライダーであるゼロノスのゼロライナーや、映画用ライダー牙王のデンライナーキバもあるんだから、
どうかそのあたり改良して、ラインナップを拡充してほしいけど、
下手したら、そのあたりこのラインでは出なかったりして……。


では最後に、デンライナーイカヅチがギャオスそっくりだし、
イスルギのモチーフがカメなことから連想したお遊び写真をどうぞ!
kamegya.jpg


いや~、電王って本当にイイジャン、スゲェジャン!(爆

テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

ダイヤモンドをもう一粒…
monnbuggymain.jpg

今回も『ダイヤモンドは永遠に』が御題で、取り上げるのはコーギーのムーンバギーです。
この作品でコーギーの007ものが標準スケールに復帰したことは前回書きましたが、
実はムスタング・マッハ1だけじゃなくて、このムーンバギーも同時発売されていたのです。

corgi_moonbuggy_ad.jpg

この広告を見ても解るように、むしろムーンバギーの方がメインのアイテムで、
マッハ1はシリーズ化するために合わせて出したという感じです。



realmoonbuggy.jpg

このムーンバギー、その頃さかんだったアポロ計画で実際に月面走行車が使われたことを
取り入れての登場だと思いますが、別にNASA所属の物ではなく、
謎の億万長者ウイラード・ホワイトの私設月面訓練所に配備されていたもので、
そこに進入したボンドは例によって失敬し脱走、追手の3輪バギーUS90とチェイスしますが、
この3輪バギーは映画オリジナルではなく市販された物で、ミニカーにもなっています。

hondatrike.jpg

この写真がそのミニカーで、箱無しルースで見つけ本体に記述が無いのでメーカー不明ですが、
ムーンバギーとの比較から、やや標準スケールより大きめという感じでしょうか?

私が所有するムーンバギーは初版品で、例によって映画とは色が違ってますね(笑)。
上の広告の品とも違う色なのが興味深いですが、アームの先端のツマミ部の変更はともかく、
車輪が二色成形から単なる黄色一色になったのは残念な気もします。


saihanmoonbuggy.jpg

これも再販以降は正しい色になっており、この時のボンドの服装をしたフイギュアが
添えられて売られたこともあったんですが、実はコックピットの中に上半身だけですが
ボンドの人形は元々入ってるので、そのセットだとボンドが二人になっちゃいますね(笑)。


この映画でけっこう印象が強い秘密兵器は他にもありますが、
中でもダイヤモンド衛星はその美しさと恐ろしさからシリーズ屈指の素晴らしさでしょう。
LaserSatellite.jpg


前回紹介した『ダイヤモンドは永遠に』のイラストポスターにも、このダイヤモンド衛星は
使われて、少々ディテールを省略したバージョンで描かれていますが、
あのイラストが幻想的なのは、ダイヤモンド衛星の美しさに負う部分も大きいと思うので、
そのポスターバージョンの模型をフルスクラッチで作ってみました。
模型だけだとかなりチャチに見えるので、特殊効果をバリバリに使った画像でお見せしましょう!
lazerhanten.jpg



やはりダイヤモンドは永遠の輝きで、シャーリー・バッシーが歌う
主題歌で歌われているように、男に裏切られた女性ならずとも魅せられ、
たとえ一粒だけでも手に入れたくなってしまうんじゃないでしょうか?
まぁ、それすらもなかなか適わないのが、現実というものですが……。

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ウイノーバ!
mach1main.jpg

「ノーバ」と言っても、最近お騒がせの外国語学校ではなく、また円盤生物でもありません(w
ということで、今日の御題は『007/ダイヤモンドは永遠に』登場のムスタング・マッハ1です。
1971年のこの作品、一旦ボンド役を降りたショーン・コネリーの復帰作として話題を呼びました。


DAFposter.jpg

原作ではダイヤ密輸を目論むアメリカのギャングとの戦いを描くお話ですが、
舞台が久々のアメリカということで当初は『007/ゴールドフィンガー』の直接の続編として、
ゲルト・フレーベ扮するゴールドフィンガーの双子の弟を登場させようとしたらしいんですね。
でもやはり、前作の最後で愛妻を殺されたボンドがその復讐を果たさない訳はなく、
となるとブロフェルドとゴールドフィンガー弟というボス級の悪人が二人出てきて
話の焦点がボケるので、結局はブロフェルドがある目的でダイヤ密輸を企む話になりました。
ただ監督はガイ・ハミルトンで、全体のトーンは『ゴールドフィンガー』調のままなので、
あの大傑作『女王陛下の007』の続編としてはお気楽なお話になってますが、
上のポスターのようなゴージャスな雰囲気はタップリの娯楽編には仕上がっています。


mach1-3sides.jpg

このミニカーはコーギーの標準スケールの物で、公開当時に売られた初版です。
『女王陛下の007』ではジュニアサイズしか出さなかったコーギーだけに、
標準サイズへの復帰は有り難い限りですが、何のギミックもないただのマッハ1だし、
このミニカーの特徴でもある黒いボンネットと下部の白い塗り分けは実は、
劇中の色とは違ってたりするので、手放しでは喜べない品物です。
初版の仕様が劇中車とは違うことはけっこうコーギーにはあって、DB5、このマッハ1、
月面走行車、それからエスプリと、みんな再販で正しい色に塗られるようになりました。
細かいことを言わない大らかな時代だったせいもあるんでしょうが、
初版のミニカー的価値をとるか、再販の正確な仕様をとるか、このあたり難しい選択ですね(笑)。


diamondssaihan.jpg

上の正しいカラーに塗られた最近の商品も、左上に使われているコネリーの顔は
『ゴールドフィンガー』あたりの時代の写真なんで、厳密に言えばツメが甘いことになります。
『ダイヤモンド』の時の風貌は独特なんだから間違えないで欲しかった…_| ̄|○


話を「ウイノーバ」に戻しましょう(笑)。
この不思議な言葉は、この映画でのマッハ1の最大の見せ場である、
建物と建物の間の狭い路地をすり抜ける片輪走行の際にボンドが言うセリフです。


diamondsinout.jpg

今回のボンドガール、ダイヤ密輸のベテランであるティファニーのマッハ1を乗り回して、
ラスベガス中をブイブイ言わせたボンドでしたが、土地勘の無いせいか、
とうとう上の写真のような袋小路に追い込まれてしまい、絶体絶命というその瞬間、
ボンドは「ウイノーバ」と一言、口にして、超絶スタント走行でその危機を脱するのです。
「ウイノーバ」とはたぶん“We know about”で、「大丈夫」とか「方法は解ってる」って意味ですね。
でも、このスタントのスゴイところは実はその片輪走行にあるんじゃなくて、
突入時と、脱出時で、地面に接しているタイヤが逆になってるところなんですね(笑)。

もちろん、これは撮影時のミスで、バックレてれば気づく人も少なかったことと思いますが、
撮影クルーはミスを認めたくなかったのか、途中でマッハ1の車内を写し、
その傾きが右から左へ移動するカットを挿入していますが、
あの狭い路地でそんなことができる訳ないので、却って傷口を広げてしまっています(爆笑)。

ショーン・コネリーは後に日本のコマーシャルで「ビーヨ、ビヨビヨ、ビヨグール」と
連呼して、「気が狂ったのか?」と思われたことがありましたが、
この「ウイノーバ」の時代からすでに、その萌芽は始まっていたのかもしれませんね(笑)。


では最後に、この名(迷?)シーンを初版のミニカーを使って再現してみましょう。
今回はサイズが大きくないのでそのままでけっこうですが、
「ウイノーバ」と言いながら御覧になると気分が出るかも知れません(爆笑)。
weknowba.jpg


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スゴイ眺めの海底非科学作戦!(笑)
seaviewmain.jpg

梅雨入りしたはずなのに、最近は昼間は30℃に迫ろうかという暑さで、
すっかり参ってしまってるので、またまた深海へのお散歩です。
つうことで今日の御題は『原子力潜水艦シービュー号・(海底科学作戦)』、
原題はお誂え向きの“Voyage to the bottom of the sea”(海の底への航海)です(笑)。


movie.jpg

この『シービュー号』、元はと言えば『地球の危機』(原題はTV版と同じ)という1961年の映画です。
コナン・ドイルの『失われた世界』を映画化し、アメリカではヒットさせた
(そのトカゲメイク恐竜はマニアの失笑を買ったけれどw)アーウィン・アレンが
次なる古典冒険譚としてベルヌの『海底2万哩』の映画化を狙いますが、ディズニーのあの名作の
すぐ後だったため、そこからのインスパイアで作ったのが『地球の危機』でした。
3年後、TV化に際しアレンは映画で40万ドルかけて作ったシービュー号のセットやミニチュアを
そのまま流用する頭の良さを見せ、TV予算とは思えない特撮が見られるシリーズを創りました。
上の写真左のオリジナルポスターで大イカと戦ってるのは原典の名残ですね。
実際の映画では大ダコが襲って来ますが(笑)。


monstermini.jpg

TV版の第1シーズンはモノクロだったせいか、大人向けサスペンス要素が強かったんですが、
カラー化された第2シーズン以降は、モンスターとの戦いやフライングサブのハデな特撮画面等、
子供にも強くアピールする要素が増え、ミイラ男や狼男がシービュー号船内を徘徊するという、
どこが「科学作戦」なんだかよく解らないお話もありました(笑)。上の写真はその中でも印象深い
巨大モンスターとの戦いのスチルを表紙に使った向こうの本です。
非常事態なんで、防護壁を降ろして艦首の窓をふさいでいるのが解りますね。


seaviewwindows.jpg

話がちょうどそこに向いたところで、シービュー号の最大の特徴と言えば、
やはりその名前の由来でもある「海の景色」が見れる艦首の展望デッキでしょう。
この展望デッキは途中で改修されていて、映画と第一シーズンでは窓の数が
4つ×上下2段の計8つですが、第2シーズン以降は4つの1段だけになります。
これは上の右の写真のようにフライングサブを艦首下部に収納するための変更らしいんですが、
その辺の事情が劇中ではっきり説明されたかどうか記憶になく、海中を進むときには4つ窓なのに、
上の左の写真のような浮上する際等のバンクフィルムでは窓8つのままの旧型がアップになるし、
雑誌記事等でも8つ窓として図解されていたというチグハグさでした。
それに何よりも当時一番身近なシービュー号だったミドリのプラモデルは、
8つ窓なのにフライングサブ格納可能だったので、窓の数は4つなのか8つなのか
日本の子供たちには長らくの謎だった訳ですが、家庭用ビデオが一般的でない時代ならではの
エピソードでしょうね(笑)。


seaview3sides.jpg

ということでミドリのプラモデルです。50円サイズの「ベビーシービュー号」から、
手に取ったこともない高級品の「ビッグシービュー号」まで、確か4種類あったと思います。
ミドリの潜水艦プラモではアンダーソン作品のスティングレイが同時発売されていたので、
元々のスケールを考えて、スティングレイは50円か、あるいは敵のトラフグ号(メカニカルフィッシュ)
に合わせて150円サイズを買い、シービュー号の方は大きめの150円か300円サイズを買うのが
お小遣いに限りのある当時の庶民の子供のオヤクソクでしたね(笑)。
そりゃお金持ちの子はどっちもビッグ版を買ってもらってたでしょうけど…_| ̄|○


pramohakoe.jpg

今回お見せしているのはミドリ倒産後、ユニオン模型で再販されたバージョンです。
元300円売りのモーター動力だった「大型シービュー号」という全長30cmのキットで、
ユニオンは動力をオミットしたものの、マークを自社のそれに変更した他は
元箱のイメージのまま再販してくれ、しかも確か2度目の再販のこの時は
ベビーシービュー号をおまけに付けるという、けっこうマニア泣かせの企画ぶりでした(笑)。
このキットは艦首下にフライングサブを搭載可能なのが最大の特徴で、
フライングサブが欲しくてたまらない子供は、ビッグは無理でも頑張ってこれを買ったものです。
なにせビッグに付いてる奴より大きいんだから存在感あったし(笑)。

midoriseaview.jpg

この「大型」は若干寸詰まり気味なんで、きっと「ビッグ」というのはその辺を
改修してあったんだと思いますが、高嶺の花だったんでよく解りません。
上のカタログの写真にも「ビッグ」は載ってないし…。

flyingsub.jpg

フライングサブと言えば、オーロラで発売され、後にモノグラムに引き継がれた
ディスプレイモデルがあったけど、輸入品だから高価だし、
博多ではオーロラ時代は見たこと無かったですね。
1980年頃、上の写真のモノグラム版は見つけて買ったけど、結局、組んでません(笑)。


シービュー号の色は、プロップの写真を見る限りグレイが正しいんだと思いますが、
箱絵のイメージが強いのでメタリックダークブルーに塗ってあります。
艦橋上のレーダーのアンテナも本当は無いようですが、これも箱絵のイメージ通りに付けました。
あまり真剣に手を入れだすとそのウチに4つ目に改造しないといけなくなるので、
あくまでも昔見たイメージのシービュー号ということで(笑)。

では最後に、また簡単な特撮画像を作ったのでクリックして大画面で御覧下さい!

seaviewflying.jpg


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ハイッ、お嬢様!
fabmain.jpg

今日の御題はピンクつながりで、ディンキーのペネロープ号こと『サンダーバード』のFAB1です。
まぁ今さら『サンダーバード』の解説も不要でしょうから、細かいことは省きますが、
実は「スーパーメカによる人命救助」だけがあの作品のテーマではなく、
「人形劇で描くスパイ活劇」も重要なテーマだったことはあまり知られていません。
この2つの要素は水と油ほど異質で、正直『サンダーバード』の傑作エピソードというと
人命救助ものばかりが思い浮かびますが、その救助の一環として
レディ・ペネロープによる諜報活動を織り込んだところは脚本の巧さでしょうね。

国際救助隊という組織の胡散臭さに関しては、昔からかなりツッコミが入れられてますが、
私財をつぎ込んだ個人団体があれだけ自由に世界中を飛び回れるという
設定の大ざっぱさは、60年代ならではのものでしょうねぇ…。
(新版は私は見る気はありませんが、その辺はどう処理してたのかな?w)

実は背後の協力団体の中にちゃんとイギリス情報部もあったりして、
そこのTOPとジェフがホットラインで話し合ったりする描写もあったんで、
レディ・ペネロープによる暗躍も実は承認済みだったりするのかもしれません(笑)。


07.jpg

このFAB1、上の写真のように元が人形劇用のミニチュアですから、
オモチャ・模型化も実車からのスケールダウンよりは遥かにやり易いと思うんですが、
それにしてもやはりメーカーによる個性は出てくるようです。


imaifab1.jpg

日本では古くは上の小松崎茂画伯による箱絵のイマイのプラモデルが有名です。
上の絵ではなぜか青くなっているペネロープ号ですが、これはミスではなく、
初版ではちゃんとピンクの成形色だったのに、再販時にはその色のプラスチックが使えずに
青くなってしまったため、中身に合わせてわざわざ青く描いてもらったのだとか…。
プラスチックの技術がまだまだ低かった1971年当時ならではのエピソードでしょう…。


charafab1.jpg

トミカサイズのFAB1は日本ではけっこうお馴染みで、
古くはエーダイのグリップキャラクターのなぜか黄色か赤紫の塗装の物があり、
最近ではこのキャラウィール版とか、その何年か前に出回ったマッチボックス版があります。
グリップ版とマッチボックス版も持ってるんですが、どこかに紛れてしまったんで、
今回は画像は省略させていただきます。


fab3sides.jpg

話をディンキーに戻すと、おそらくこれがディンキーの一連のアンダーソン物の第一号でしょう。
コーギーのアストンマーチンDB5に対抗して、同じくイギリスで人気のこの番組の、
それもスパイカーを商品化するとは極めて筋の通ったお話です。
サンダーバード2号も出していながら、他のサンダーバードメカに行かず、
それ以降も車中心の商品展開をしていったのはミニカーメーカーとしての意地でしょうか?
上のミニチュアの写真と見比べると風防部分がスリムな感じもしますが、
その分、全体のプロポーションはよくなった感じがあります。

fabroom.jpg

当時のコーギーより気持ち大きめのスケールで作られているため、
搭乗しているフィギュアの造形が細かくて、色こそ塗り分けられていませんが、
コーギーのフィギュアよりは遥かに実物に似ています。コーギーが70年代から
スケールをやや大きくしたのは、この辺も関係あるのかもしれません…。
この写真を見ていると、あのペネロープとパーカーの、
何とも言えない優雅な会話が聞こえてきそうじゃありませんか?
「パーカー、よくやったわ」「ハイッ、お嬢様!」

テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

どっちにつくぅ?(笑)
おおよそ、1週間のご無沙汰でした。
実は先週中頃からいよいよパソコンが壊れ、更新不能の事態に陥ってましたので、
間が開きましたことをお詫び申し上げます。
なんとか復旧したので、また2日~3日に一回ペースで更新していきたいと思うので、
どうかみなさま、よろしくお願いします。 m(_ _)m



klarismain.jpg

今日の御題はカリオストロ公国に着いたルパンが出くわす、クラリスと伯爵の部下とが繰り広げる
カーチェイスで、彼女が乗っているパープルピンクの シトロエン2CVです。
この華奢で非力な2CVはたぶんクラリスが普段乗っている車だと思われますが、
仮にも一国の主がこういう大衆車を選んでいるあたりに彼女の堅実さがよく表れてると思います。
おそらく彼女は公国の裏の事業を知らないでしょうし、大きな宝物も発見される前なんで、
どこにでもある観光とあとは農業ぐらいしか産業がありそうもないあの国の財政を鑑みて、
なるべくお金がかからない範囲で、精一杯かわいい車を選んだんじゃないでしょうか? 
パープルとピンクの中間のあの色(資料によって微妙に違う難しい色です)を色彩学的に考えると、
ピンクが「幸せが欲しい時や自分が幸せを感じている時の状態を表現する色 」で、
パープルが「高貴さや欲求不満を現す色」なので、あのパープルピンクという色は
「強制された結婚がイヤでたまらなくて幸せが欲しいお姫様」であるクラリスの心理を
見事に言い表していることになりますねぇ…。


puramobox.jpg

劇中の車はフロントのグリルの形状から2CVの初期型になります。
この車はちゃんと版権を取ったフィギュア付きのプラモがグンゼ(レギオス)から出ていて、
覆面えるさんさんのブログで素晴らしい作例が紹介されてますので、正しい姿はそちらを御覧下さい。
http://minkara.carview.co.jp/userid/240223/blog/3884781/



citroen3sides.jpg

しかし、今回私がお見せしてるこれは、中国製のシトロエンの後期型らしきミニカーを
フロントのグリルだけ小さめに削り込んで、テキトーなクラリスのフィギュアを添えたという、
実にインチキなシロモノです(笑)。
というのも最初はこのクラリスのシトロエンをコレクションに加える気は無かったんですが、
行きつけのアイテムショップのジャンク品の中に安価でこの中国ミニカーを見つけたもんで、
ついついデキ心でデッチ上げてしまったからなんですね。
作ってる最中はスケールもよく解らず、「SSKと同じくらいで、1/43よりは確実に大きいなぁ」
くらいの認識しか持ってなかったんですよ…。
資料用にプラモの箱絵も見てたのに全く気づかなくて、だいたい作り終えてから
「ひょっとして、最初からこのプラモを買っておけば良かったんじゃないか?」と
気づいたというマヌケさでした。白状しちゃえば、そんないい加減さだから、
当初は横に長い後期型グリルのままでフロントのイメージが全然違ってたのを、
ここへのUP用に小さく削り込むところまではやったんですが、それを複雑なパターンの
初期型グリルに彫刻し直すなんて面倒なことは全くやる気がありません(笑)。
まぁそんなインチキ品でも、コストはフィギュアも入れて1000円かからなかったから
自分的にはオッケーです。グンゼのは定価で2500円位するし、こっちはインチキでも一応、
ダイキャスト製のミニカーだし(笑)。


charaweelupin.jpg

こうしてルパンのフィアットとクラリスの2CVが揃ったら、悪漢達のハンバー・スーパースナイプも
欲しくなりますよね。この3点セットはキャラウィールでは出てたけど、
ハンバーの大きなスケールの模型ってのは何か出ていたんでしょうか? 
今回この項を書くにあたって調べたけど見つからなかったんで、
やはりキャラウィールで揃えるのが近道かもしれません。
あのセットは発売直後はテンバイヤーに買い占められ、一瞬で表の市場からは姿を消し、
ヤフオク等でトンデモない値段になってたけど、さすがに今はこなれた値段になってきたし…。
でも、上の写真一番左のクラリスの表情はオキャン過ぎるような気も(笑)。



oboemasu.jpg

ルパン三世のヒロイン中、宮崎監督始めとするある層からは間違いなく一番人気のクラリスですが、
出典はどこかと思ったら、元祖アルセーヌ・ルパンの年代的には最初の冒険譚
『カリオストロ伯爵夫人』に登場するクラリス・デティーグ嬢だとか…。
そのお話では妖艶なカリオストロ伯爵夫人と可憐なクラリス嬢との間で
若きルパン一世の心は揺れるそうなんで、まさに三世もお爺さまそっくりで、
この『カリオストロの城』って、そういうところまで原典から引用し、
実に丁寧に作られた作品だって事が改めて解りました。


rialcuraris.jpg

2005年に公開された映画『ルパン』の原作もその『カリオストロ伯爵夫人』で、
クラリス役は『007/カジノ・ロワイヤル』でヴェスパーを演じた
あのエヴァ・グリーンだというから、そっちも観てみたくなりましたよ!

さて、ここを御覧の貴方は、いったいどちらのクラリスにつきますか?(笑)

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あの胸にもう何度でも!ヽ(´ー`)ノ
fuzikomain.jpg

今日の御題は、バンプレストの「ルパン三世・カリオストロの城・アクションフィギュア&ビークル」
の3種類目、峰不二子&ハーレーバイクです。

opening.jpg

不二子ちゃんの乗り物と言えば、1stシリーズのオープニングやエンディングのイメージが
あまりにも強いのでオートバイがまず浮かびますが、さて、その型番は何かと考えると、
あの場面の絵からだけでは判然としません…。
それに関し、作画監督の大塚康生氏は「あれは形式が確定したものではありません。
雰囲気としてはハーレーWLAになるのかなぁ」と言うコメントをされているそうなんで、
漫然と「ハーレー」ということなんでしょう。よく見るとタンクの横に
“LupinⅢ”っていうロゴが入ってるし(笑)。


anonunaked.jpg

この時の「黒い革ツナギを着てバイクを走らせるセクシーな女」というイメージは
フランス映画『あの胸にもういちど』のマリアンヌ・フェイスフルから持ってきたものでしょうね…。
この映画、原題は「モーターサイクレット(モーターサイクルのフランス語形)」で、
その文字通り、愛しい恋人の胸に抱かれるためにひたすらオートバイを走らせる女の、
あれこれ妄想する心の中を描いた作品です。
私は中学生の頃、TV放送されたのを見たきりですが、その濃密な恋愛描写と、
最後の衝撃は今でもはっきりと憶えていて、けっこうなトラウマの一つになっているかも? 
ポスターを御覧になればお解りと思いますが、金髪なことを除き不二子ちゃんのイメージに近いでしょ? 
右のドイツ版ポスターなんか、もうそのものだし…。
案外、『カリオストロの城』の不二子ちゃんが金髪なのは先祖帰りだったりするかもしれませんね…。
もっとも宮崎駿監督は峰不二子というキャラが苦手なそうで、『カリ城』の彼女も
ちょっと精彩を欠いている気がしないでもありません…。
元もと「素肌に革ツナギを着込んでオートバイを飛ばす」という不二子のキャラのイメージを
創ったのは大隅監督の方なんですよね(もちろん原作のモンキー・パンチさんの基礎があっての話)。
宮崎監督の演出担当後の1stシーズンの不二子ちゃんも、少々奔放さを失ってしまった感じがあり、
それがそのまま『カリ城』での彼女のイメージに近いものがあるように思います。


haray3sides.jpg

話が『カリ城』に向いたところで、この時のバイクの考察ですが、
「軍用ハーレー」というくらいしか解りません。
1stシーズンのといい、これといい、ひょっとして大塚氏はバイクには
車程には興味なかったんでしょうか?(笑)


conbatzeep.jpg

不二子ちゃんの乗り物は実は他にもあって、印象深いところでは、
1stシーズンの第一話や2ndシーズンの最終回ではアルピーヌ・ルノーA110に乗ってるし、
『ルパン対複製人間』でルパンが乗って大活躍するミニクーパーも
元は不二子ちゃんが乗ってきた車だったりします。
それから1度だけなら、1stシリーズではACコブラやM38ジープ
(当時上の箱絵のプラモデルが出てたのはそのせいかも?)、
トライアンフTR4A等のハンドルを握ってたこともあるそうなので、
ガンバってそれらもいずれコレクションに加える日が来るかもしれませんね…。
不二子ちゃんのように魅力的なオンナのためなら、もう一度なんてこと言わずに
何度でもガンバっちゃうのがオトコのサガってもんだし(爆笑)。


テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

不器用な男が愛した不遇の名車
zenigatamain.jpg

今日も引き続き『ルパン三世』から、「銭形警部の乗る埼玉県警ブルーバード410型パトカー」、
略して「銭ブル」です。前回書いた「もう一つの理由」というのが実はコレで、
このバンプレストの「ルパン三世・カリオストロの城・アクションフィギュア&ビークル」には
ラインナップが全三種あって、二つ目はこの銭ブルだったんですね。
もちろん、ブルーバード410型自体の立体物は他にもありますが、
「銭ブル」の商品化はたぶんこれが初めてで、この他にはチョロQやコーラのオマケがあったかな? 
プラモの世界では腕に自信のある方はノーマルの410型からの改造を試みるようで、
本ブログ常連の覆面えるさんさんも参戦表明されてますので、完成の日をお待ちしましょう!


zenibl3sides.jpg

さて、このバンプレの銭ブル、正面からのルックスはまぁまぁなんですが、
サイドビューを御覧になれば解るように、寸詰まり、つうよりほとんど巨大チョロQ状態です。
スケール的には、フロントは1/24相当、サイドは1/43程度、っていう感じでしょうか?(爆)
まぁこのあたり、プライズ物の宿命のコストとパッケージ寸法の制約がモロに出た感じですかね…。

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つまり上の写真のように、ミニカーとフィギュアを同一外形の箱に収めないといけないので、
フィギュアが中に乗れる空間を確保できるスケールを主役のフィアットの方で計算した場合、
ブルーバードのスケールも基本的にそれに合わせないといけなくなるから、
フィギュアを乗せるのにそれほど支障のないタテ寸法を縮めて、帳尻を合わす必要が
出てきちゃった訳ですな(笑)。せめて右側に配置してあるフィギュアを他の場所に移せば
良かったんだろうけど、他に適当な空間は無いし…。
でも写真をよく見ると、銭形フィギュアとブルの間に若干隙間があって、
もう少しはブルの車体を長く作れたろうから、これは使うプラスチックの
コスト的制限かもしれません…。玩具ではコストによって使える原料の料は決まっていて、
景品であるプライズ物の場合、その縛りは販売用物品よりキツイですから…。
(この辺が気になる人はエブロの精密なミニカー等を当たった方が幸せになりますw)。

このミニカーの他の特徴としては、左右サイドで「ICPO」と「埼玉県警」という、
所属の文字を書き分ける芸の細かさを見せてくれてます。
それから、この銭ブルとフィアット500の箱には劇中のナンバープレートが印刷してあり、
切り離して使えるようになっていて、そのあたりにも開発者のこだわりが感じられるんですよね。


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このブルーバード410型、実車はかのピニンファリーナが担当した名デザインで1963年の発売です。
日本ではなぜか「下がり尻」とか言われて不評で、その後のシャープなラインを持つ
510型の方が大人気だったようですが、この410型だって優美でいいと思うんだけどなぁ…。
510型で目立っていた両方のヘッドライトがつながったデザインの元祖は410型だって解るし、
少なくとも銭形のとっつぁんには精悍すぎて510型は合わないですよ(笑)。
この410型はラリーでも活躍して、石原裕次郎主演のあの『栄光への5000キロ』って映画、
劇中では510型が活躍してますが、本当はこの410型でのラリー参戦記のお話なんですよね…。
と、このように不遇な410型ですが、「銭形警部の愛車」として歴史に残ることになったので
少しは報われるというものかもしれません(笑)。
不器用な昭和ヒトケタ男が愛した不遇の名車、それが銭ブルもとい、ブルーバード410型です(笑)。


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小さなボディでパワーは全開!
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今日も引き続き、『ルパン三世』が御題ですが、もう一台のルパンの車と言えばフィアット500で、
ベンツSSKとは大衆的なイタリアの大衆車です。
これは1stシリーズ7話以降ほとんどの演出を担当した宮崎駿監督が
「いつも盗みに失敗してるルパンは貧乏なはずだ」というキャラクター理解をしたための変更で、
シリーズを立ち上げた大隅正秋監督の「最高にリッチで、もはや金を必用としない大泥棒が
退屈しのぎに盗みを働く」という理解とは正反対のものでした。
この変更でルパンに親しみが増し、2ndシーズン以降の成功につながったのは確かですが、
同時にシリアスさを失ったことも事実で、後に宮崎監督自身が2ndシーズンの最終回で、
徹頭徹尾シリアスな演出で描かれる「それまで日本で活躍していたのはニセ者ルパンだった」
という仰天解釈が可能な「さらば愛しのルパンよ」というエピソードを演出せざるを
得なくなったことと考え合わせても、功罪の判断が難しい変更だったと言えるでしょう…。


宮崎監督の肝入りで採用されたこのフィアット500でしたが、
2ndシーズンではまたベンツSSK(やアルファのグランスポルト)が
大きくフィーチャーされたため、印象は薄くなっていました。
しかし、あの1979年の大傑作『カリオストロの城』で、宮崎監督がまたしてもルパンの愛車として
フィアットを使い、その小さなボディでのターボ全開の大活躍振りが大いにウケて、
以降は映画の評価が高まると共に人気も急上昇し今日に至っています。

しかし、実はこのフィアット500の『ルパン三世』の版権を取ったミニカーは
販売用の商品としては長らく存在しませんでした。
今日では信じられないことですが、『カリ城』の興行成績は低調に終わり、
2ndシーズンも映画公開後の8ヶ月後に終了してしまって、
84年のpart3の放送開始までルパン三世はしばしの眠りにつくことになったのです…。

その頃のオモチャ化の権利はバンダイが握ってたはずだから、『ルパン対複製人間』、
『カリ城』共に商品を出さなかったのは、2ndシーズンのオモチャの売れ行きが
それほど良くなかったせいでしょう。当時は映画のキャラクター商品なんか
上映中が勝負の短期決戦品で、オモチャ屋さんも従来の在庫を売り切ることを考えこそすれ、
新しい商品は欲しがらなかったんじゃないでしょうか?


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プラモデルとしてはグンゼからフィアットが出てましたが、これはロングセラーのため
新発売時期が今一つはっきりしません。しかし私は同時発売のメッサーシュミットを
『未来世紀ブラジル』を劇場で観て感激し、その仕様に改造した記憶があるので、
80年代後半にはすでに出ていたことになり、おそらくはこれが初の商品化でしょう…。

三年半の沈黙の後始まったpart3も、劇場版『バビロンの黄金伝説』もそこそこの人気に終わり、
新しいオモチャも特に出なかった記憶がありますが、ルパンの人気そのものは衰えず、
OVAだった『風魔一族の陰謀』が劇場公開され、89年からは年一本のTVスペシャルも始まり、
安定期に入ったという感じだったでしょうか…。

その事情が変わってきたのはフィギュアブームが到来し、ゲーセンのクレーンゲームの景品用に様々なキャラクターグッズ(プライズ物)が使われるようになった90年代後半からです。
建前上は販売しない景品であるプライズ物は、定価に対するパーセンテージ契約で
版権料が支払われるのがキャラクター商品の原則だから、従来の販売用商品より
版権料が安く押さえられるはずだし、対象がゲーセンに来る青年層以上なので、
放映中・上映中に関係なく、知名度の高いキャラクターなら何でも商品開発の対象になる訳で、
となるとルパン三世は格好のターゲットとなってきます。
95年の劇場映画『くたばれノストラダムス』の吹き込み直前に山田康雄氏が亡くなり
栗田貫一氏に変わるという悲しい事件が起こり、『ルパン三世』にいつもより
注目が集まったのも、商品化が増えた一因だったとは言えるでしょう。


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それでも当初はフィギュアが多い訳で、一通り主要キャラが出そろって
飽きられる頃になるとようやくメカの出番となります。
かくして2000年「ルパン三世・カリオストロの城・アクションフィギュア&ビークル」として出たのが、今回お見せしているこのフィアット500です。


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本来は中に乗るのは緑ジャケットを着たルパンなんですが、
ルパンが運転するポピニカのSSKの隣に飾る関係上、HGシリーズサイズの
次元と五右エ門のフィギュアを乗せてあります。
このHGに代表される小サイズフィギュアの出来映えを見てみると、
ポピニカのSSK付属のそれと比べて、格段の技術の進歩を実感せざるを得ませんね。
このバンプレスト製のチンクエチェントはプラ製の簡単な作りのミニカーですが、
フィギュアとの対比からおよそ1/24相当だと思われ、SSKと釣り合いが
とれるサイズなんでGETしました。実はこれをコレクションに加えたのには
もう一つ大きな理由があるのですが、それはまた後日、お話ししましょう。


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ルパンはクラシックカーがお好き?
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今日の御題はルパン三世です。今年は早々にゲームも発売され、TVスペシャルの放映も決定と、
アニメとしての人気は不動のこのシリーズですが、そろそろレギュラー声優陣がヤバい感じもします。
でも変更となると、かつての『風魔一族の陰謀』の時の「ニュー・ルパン」のメンバーにだって
物故者が出ていることだから、聞いたこと無いけど、D2マンガの時の、
難波圭一・ルパン、郷里大輔・次元、 堀井真吾・五右ェ門、横山智佐・不二子、
岸野幸正・銭形、つうキャストになるんでしょうか…。
まぁでも、『風魔』の時のヒステリックな排斥騒ぎもあったし、
D2マンガのキャスト一覧がNET検索しても出てこないうえに、ウィキでもロクに触れられないという
黒歴史化してるところから考えてみても、全てのファンが納得するルパンのキャスト変更とは
本当に難しい問題なんでしょうねぇ…。


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さて、今日お見せするミニカーは、ポピニカのメルセデス・ベンツ・SSKです。
いわゆる「新ルパン」と呼ばれる赤い上着の2ndシリーズ中の1978年の発売で、
ルパンの愛車SSKがこの時期は赤い色なのが特徴です。
1stシリーズ中はあまりオモチャ的商品展開がなされなかった『ルパン三世』でしたが、
2nd ではポピー(バンダイ)がスポンサーに付いたこともあり、各種フィギュアや、
SSK、シトロエン(Hトラック)等が発売されました。
このSSKは1/24相当というプラモスケールで当時の私の収集対象ではなかったんですが、
1stの頃からルパンの代名詞的なSSKだし、第5話の「金塊の運び方教えます」では使われたけど、
あまりルパンの車というイメージの無いシトロエンよりはマシなので押さえておいたんですが、
今日では驚異の値段になってしまったので買っておいて正解でした(笑)。

このミニカーはポピニカにしては大型スケールで、ストレートにSSKを造形してるだけあって、
タイヤは取り外し可能、ボンネットのカバーはちゃんとベルトを緩めて開けることが可能で、
中にはエンジンも再現されています。運転席に乗っているルパンこそ、当時の技術の限界で
今日の目では雑な造形ですが、ま、それは気にしてはいけません(笑)。


ルパンの2ndシーズンと言えば、CMの前後にルパンが赤い車に飛び乗ってズッコケるアイキャッチが
おなじみですが、あの車はSSKではなくてアルファロメオのグランスポルトだという説もあって、
もしそうなら、それは私にとってものすごい偶然になります。
というのも、私が生まれて初めて買ってもらったミニカーが、
まさにそのアルファのグランスポルトで、出張の土産に東京から父が買ってきた
そのポリトーイの1/43スケールのミニカーのあまりの精密さに魅せられた私は、
今日に至るミニカーコレクションを始めるに至ったからです。
だって、そのミニカーは8.5cmの大きさしかないのに、
ドアとエンジンフードが開閉し、風防がクリアパーツで折り畳め、
さらにはなんと、フロントのステアリングが左右に切れるという、驚異の完成度だったのです!
コレクション第一号車からしてすでにキャラクターミニカーだったとは、
これを運命と呼ばずしてどうすればいいのでしょうか?(笑)


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これが、そのポリトーイのアルファロメオのグランスポルトの、私が買ってもらった個体そのものです。
すでに40年近い歳月が流れているので、左のドア、助手席のシート、後の右のウインカーは消失し、
風防ガラスもその台座の半分ごともげて無くなってましたが、
ジャンクミニカーを突っ込んでた大きな袋を何十年か被りに探ったところ、
そのもげた半分の台座が見つかったので感激して、足りない部品は全て自作し、
塗装もある程度やり直してレストアしたのが上の写真の状態です。
ボンネットグリルの傷等、消しようがない痛みはそのままですが、
思い出の品でもあるので、このまま保管の予定です。

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このアルファのフロントはこんな感じですが、
なるほど、あのアイキャッチの車にはこっちの方が似ている感じもします。

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パチスロ版しか画像が見つからなかったので、あるいはTVとは違うかもしれませんが、
SSKとグランスポルトのどっちが似ているか、上のSSKの写真とも見比べて下さい。



設定上はフェラーリの水平対抗12気筒エンジンを積んでいる等、どう考えても不可能だし、
アニメの作画上もそうなっていない特別な改造を施して高性能になっているとは言え、
ベンツSSKもアルファ・グランスポルトも、とても最新鋭の車とは呼べません。
ハイテク装備が嫌いな訳ではないルパンがこういうクラシックカーを愛用するのは、
その泥棒美学と同じく、クラシックカーに流れている「粋」な感じを好むからなんでしょうか?

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いじわるなピンクの小悪魔
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今日の御題はピンクパンサーです。クルーゾー警部が巻き起こす破壊的なギャグが見ものの
このシリーズは、第一作の『ピンクの豹』(1964)で怪盗ファントマに狙われる巨大なダイヤ
「ピンクパンサー」のイメージキャラとして登場したアニメのピンクパンサーが、
そのコシャまっくれた性格でクルーゾーを翻弄する様が大人気となり、
映画もシリーズを重ねたし、そのアニメ部分だけを独立させたTV作品も作られ、
日本では『いじわるヒョウ』というタイトルで劇場公開されたこともあります。

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そのTVアニメ『ザ・ピンクパンサー・ショー』の開巻に実写で映し出される、
ピンクパンサーがチャイニーズシアターに乗り付けてくるのが、左の何とも風変わりな形をした
小さな子供が運転する車で、ボブ・レイズナーによってデザインされたこの車は、
アメリカで盛んなホッドロッド的な感じもすれば、全体のシルエットは極めて女性的という、
いかにも人を食ったピンクパンサーらしい仕上がりです。

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このオモチャはディンキーのメーカーであるメカノ社製で、同じような形のものが2種、
ダイキャスト製のはディンキーとして、プラ製のはブリスターパックで、
商品名「ピンクパンサーズ・ジェット・カー」として発売された内のプラ製の方です。
たぶん、標準スケールなんでしょうが、実測で17.5cmとけっこう大型のミニカーです。


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コレを買うときどっちも売ってたんですが、ダイキャストの方は
上のカタログのイラストにあるように、実車に無い大きなはずみ車が内蔵され
プロポーションを崩していて、プラ製の方が実車に近かったんで、そっちを買いました。
ディンキーは約20年前から安くはなかったので、ほぼ同じの2つは買えなかったんですよ…。


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メイン写真右の青い車は、クルーゾー警部が運転するバンクカーです。
これは特にモデルがあるわけでない玩具オリジナル企画で、大きさは6.5cm。
やはり20年ほど前、ブリスターに入った同じようなのが数種類あった中から、
クルーゾーのフィギュアが乗ってるこれが一番面白かったので買ってみました。
本体に記述は無いし、台紙を紛失してしまったんでメーカー等詳細は不明ですが、
上の写真のリアビューからも解るように、トボけたピンクパンサーが
かなり細かい造形に仕上げられているので、
それなりに名の通ったメーカーの品じゃないかと思います。



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悪のハービー、その名はホレイス!
今日は、まずお詫びから……。
昨日からパソコンのモニターの調子がおかしく、色がまともに表示されない状態が続いてます。
そのため、しばらくちょっと更新ペースが落ち、写真の色味が変な場合もあるかも知れませんが、
どうか寛大な心でお許しくださいませ。 m(_ _)m


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では、今日の御題は1997年TVムービー『新ラブバッグ/ハービー絶体絶命!』のホレイスです。
この見るからに憎々しい黒いビートルは、そのルックスのとおり、ハービーの宿敵です。
これまでのシリーズを通してライバル車たちと猛レースを繰り広げてきたハービーでしたが、
この黒いビートル、ホレイスには完膚無きまでに叩きのめされ、バラバラにされてしまうとか…。

なぜ、この黒いビートルがそこまでの恐ろしい敵なのかというと、
ハービーが心を持ったのと同じ「秘法」によってこの黒ビートルにも心が宿り、
文字通りの悪のハービーとして誕生したからなのだそうです。


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この作品、日本ではCS放送での公開で、海外ではソフト化もされているようですが、
日本では未発売なので、私はまだ観たことがありません。
ここまで書いてきたあらすじも、らぶばぐさんやしらいさんから伺ったお話を
元に私が想像したものなので過ちがあったらゴメンナサイです。
作品としてのデキはあまり良くないらしいんですが、この黒いハービー、
ホレイスを創造しただけでも観たくて観たくてしょうがないんですが、
残念なことに先日国内販売されたDVDボックスでは無視されてました。
もっともあのボックスの国内版は、劇場未公開でTBSで放送された
第4作『ビバ!ラブバッグ』も無視というかなり杜撰なセットでしたが…。


horacw3sides.jpg

今回のこのミニカーはホンウェルの1/43スケールのワーゲンを改造したモノです。
このホレイス、基本は黒いビートルですが、トップには幌を被っていて、
リア、サイド共に、窓はホンの一部を除いて一面覆われています。
これが作劇にどう活かされてるのかは謎ですが、
上半分が覆われた眠そうなヘッドライトと共に強烈な個性となっています。

さらにこのホレイスの恐ろしいことには、ホイールの真ん中からドリル状の武器を延ばして、
隣の車を切り裂くという、まさにアストンマーチンDB5張りの攻撃をかましてくるのです。
劇中、ハービーがバラバラにされるのは、きっとこの武器にやられたんじゃないでしょうか?


それでは最後に、そのホレイスの凶悪な武器によって絶体絶命のピンチに
陥っているハービーの姿の画像を作ったので御覧下さい。
vsblackbeetle.jpg


ああ、やっぱ、この作品、観たいなぁ~~!

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