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キャラクターミニカー秘密基地
劇中車キャラクターミニカーを中心に 陸海空で大活躍するスーパーメカの模型が集まる秘密基地でしたが、開始後7年を迎え「映像作品に登場の様々なキャラの玩具」を紹介するブログとして拡大再開店です
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FZIRO

Author:FZIRO
ミニカーコレクターからも、
合金コレクターからも異端視される
劇中車のキャラクターミニカー、
それも標準スケール物を中心に
ひたすら集め続けています。
マイナーなジャンルでしたが
この頃はキャラウィールや
カーズのおかげで、少しは
市民権を得られてきたかな?(笑)
なお、このブログの内容は、
いわゆる「日記」ではないので、
コメントや御質問があったら、
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『ガメラ対バルゴン』を劇場で観て、感激のあまりソフビを買ったオハナシ
誕生50周年記念の2016年トレーラーで大盛り上がりを見せたガメラでしたが、
以降の進展は明らかにされません。今年は夏に『シン・ゴジラ』が控えてるんで、
年末あたりにトレーラーの続きが観れたらいいんですが…。
ガメラシリーズには、昭和シリーズ、平成シリーズ、『小さき勇者たち』、2016トレーラーと、
大きく4つの世界観がありますが、そのうち私が一番好きなのは昭和ガメラです。

生まれて初めて観に行った映画が『大怪獣空中戦ガメラ対ギャオス』で、ちょうど劇場に入った時、
シネスコ画面の端から端までを使ってギャオスが ガメラの腕に超音波メスを食い込ませるシーン
だったこともあって、
初めて見た色のついた映像!(自宅のTVは白黒だった)
初めて見た大画面!
初めて聞いたガメラとギャオスの声!

という3つもの強い印象の相乗効果で心に深く刻まれ、
主人公が当時の自分と似てたせいもあって、完全に心を奪われてしまったんです(笑)。
この映画に大興奮した私は、以降の昭和ガメラシリーズは全て封切りで観ました。
あの『宇宙怪獣ガメラ』すら劇場に行ったのは我ながら律儀だと思いますが(笑)。

『大怪獣空中戦ガメラ対ギャオス』はシリーズ3作で、ということはその前に
2作品『大怪獣ガメラ』と『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』がある訳ですが、
私の子供時代の博多では封切以後の再映でこの2本をかけてくれた劇場は無く、
TV放映で観ることはできたけど、怪獣映画は劇場大画面で真価を発揮するものなんで
残念に思っていて、幸い『大怪獣ガメラ』は、30年ほど前東京に出たての頃、
オールナイトの一本で観れたけど、『ガメラ対バルゴン』は劇場未見のまま。
2010年春には銀座シネパトスで『大魔神』との二本立てで4日間だけ上映され、
行きたかったけど都合がつかず悔しい思いをし、つい先日も京都みなみ座での
オールナイトがあるので気にはなったけど、さすがに京都までは無理なので、
「5月に京橋フィルムセンターで2回だけ上映」という情報をつかんで、
「今度こそ!」とばかり出かけることにしました。

せっかくの機会だから、まだ持ってない30cm級バルゴンを手に入れてやろうと、
大井町フリマ→中野ブロードウェイ→京橋フィルムセンターの強行軍です(笑)。
バルゴンのこのサイズには、私が知っている範囲では、

ボークスのレジン製GKオリエントヒーローシリーズ(川岸敬巌原型)のと、
volks.jpg
(参考写真)

トイザらスで売っていたエクスプラス造型の全長約33cmソフビ
ex2
(参考写真)

後にエクスプラスが自社で出した全長50cm超になる大型の物がありますが、
ric large
(参考写真)


⑴は古いのでまず見つからないだろうし、⑶は超高値だしで、
⑵のやや小型のでいいから欲しかったんですが、大井町でいきなり遭遇。
でも値段が3500円でオク価格1500円の倍以上なのでスルーし、中野に行くと、
とあるレンタルショーケースに2000円で発見し、コレコレとばかりお迎えしました。
ex greenbefore
フリマのは普通のバルゴンのイメージの茶色だったけど、中野のは深緑っぽいし、
背中には紫色の塗装がある変わった仕様だったんですが、(゚ε゚)キニシナイ!!

やがて京橋に移動。4時上映開始で3時半から発券とのことだったんですが、
2時50分位に会場に着くと、すでに1階のロビーは待ってる人が多数…。
でも整理番号が定員300人中45番で座れること確実なので、安心してそのまま待ち、
座席も一番好みの位置を確保できたのでいい気分で上映開始です。
フィルムセンター上映だし、冒頭に「フィルムセンター所有フィルムで上映」みたいな
断り書きが出たので、相当古いフィルムなのかと思ったけど、不具合は出だしにちょっと
コマ飛びが解る個所があったのと、最初音割れしてた程度で、
音はすぐ調整されたので、以降最後まで快適に観ることができました。

daikaijyuketto_gameravsbarugon_516_20080201.jpg
映画そのものは昭和シリーズ中一番の傑作だし、音楽も木下忠治なので重厚で、
全くゴジラシリーズに引けを取らぬ出来栄えでした。

kinoshitatyuzi.jpg
そもそも今回の上映はSFや怪獣映画特集ではなく「木下忠治の映画音楽」特集の一環で、
彼のキャリアの中では異色の怪獣映画なので選定されたようです。

木下と言えばTBS『水戸黄門』シリーズの音楽に一番親しみがあり、
最初に『ガメバル』の音楽を聴いた時に聞き覚えがあったので不思議に思ったら、
『水戸黄門』と同じ作曲家と解り納得したものでした(笑)。
いや歴史的には『ガメバル』が先ですけどねw

モニターではさんざん観たこの映画だけど、大スクリーンはやっぱすごかったです。
バルゴンの像MINI
まず虹の谷のシ~ンで、洞窟の壁にバルゴン幼体みたいな像だかミイラだかが
張り付いてたけど、コレ、今まで気づいてなかったんですよ(苦笑)。
あの洞窟に原住民は近寄らないそうだから、あの小さいのはもしかしたら
大きくなるまでの間にサソリに刺されて死んだ子が、そのままミイラ化したのかもなぁ…('A`)

バルゴン誕生の神戸港のシ~ンの迫力もスゴく、あまり指摘されない
バルゴンが船の中で巨大化しちゃったせいで、生まれてすぐに海に落っこちて、
murasaki.jpg
全身から紫の血液を吹き出させながら必死に港へとたどり着いた様子もはっきりと解ります。
なんて不憫なんだバルゴン。( TДT)
それから、こっちはよく言われる、ガメラとバルゴンの四足同士の
ワイド画面いっぱいの戦いも、モニターだとチョコチョコしてるだけだけど、
大スクリーンでは細かい動きまで解って迫力満点!
凍らされたガメラが最後の力を振り絞って、安易に近づいたバルゴンの横っつらに
爪パンチを食らわして、バルゴンが出血するシーンの痛みが
普段モニターで見る数倍伝わってきたし、
いや、まさに予算潤沢な怪獣映画を劇場で観る幸せを全身で感じました。\(^o^)/

この映画はよく大人向けだと言われますが、今回気づいたのは、主人公の兄にも、
小野寺にもちゃんと妻がいること。どっちもスナック経営してるお水の女っぽいけど、
家庭を営む大人です。そう言えば虹の谷で死んだオッサンも「妻に贅沢させる」
みたいなこと言ってたからちゃんとした家庭人でしたね。
だからそこからはみ出してる主人公(会社の金でパイロット免許を取っておきながら、
直ぐに辞めてることで彼もまた恩知らずのハミダシ者なことが解る)の最後の
「独りぼっちだ」というセリフと、カレンの「独りじゃないわ」が際立つ訳で、
全昭和ガメラシリーズを手がけた脚本家、高橋二三が人間もちゃんと見つめることができた人
だった事が解ります。バイラス以降の昭和シリーズの脚本がいろいろアレなのは、彼は生前
「どんな脚本でも書ける」と豪語してたんで、そういう注文に応じてただけなんでしょうねぇ…。

帰宅後、映画の興奮の余韻も覚めやらぬまま、入手したバルゴンを愛でていましたが、
よく見ると、一切の刻印が無いのと、背中の紫色塗装がトゲを中心に左側だけにしか無いことに
気付きました。ということはコレひょっとして劇中、バックミラー作戦で反射された
悪魔の虹で自傷したあの傷口を表現してあるのかと感心しきりです!
このソフビの色違いは他にもあったし、刻印が無い事からパチモノかもと思って
さらに調べると、なんとエクスプラスのバルゴンにはいくつかバージョン違いがあったようで、 
最初にフリマで見た茶色と中野の深緑のは単なる色違いではなく、
茶色い方はSEGAのプライズ景品として製造されたモノで、全身ビミョーに造型に
差がありますが、決定的なのは後足のトゲが、茶色い方はボディから生えてるけど、
深緑のには脚から生えてること。つまりそっくりだけど別原型ですな。

こんなん写真だけを別々に見てたら絶対に気付かない程度の差異なんで、
なんでわざわざ原形作り直したのか不思議に思って更に調べると、
深緑の袋入りを見つけたのでこれがパチモノじゃないことが解り一安心(笑)。 
パッケージに深緑のは1999年、茶色い方には2002年の印字があるので、先に深緑のを出し、
あとから茶色のを出したようです、茶色いのはガレージキット界で有名な高垣利信原型だと
解ってますが、はっきりしない深緑の方も雰囲気はそっくりなんで同じかも…。
足の棘は足の付根のボディから生えてるのが正解だし、茶色の方が全体のバランスが良いんで、
3年の間に気付いた点を反映させたのかもと想像してたら、茶色い方の取説に
「ボークスキャスト版バルゴンの廉価版として、ビリケンあたりから同サイズのバルゴンが
出るかと待っていたが、一向に出ないので高垣氏原型で出した」という意味の一文が
掲載されてるそうなんで、高垣氏がそのオーダーに応じ、自分のバルゴンを手直ししたのかも?

せっかく手に入れた初期作品ですが、他のに比べてノッペリした感じがちょっとマヌケです(笑)。
それでできる範囲で修正しようと、ちょっと目が小さく感じたのをリペし、
顔を加熱してちょっと絞りを加えたら、このようになりました。
barurepe.jpg
ちょっと上にある市販状態よりはずいぶん良くなったと思うんですがいかがでしょうか?(・∀・)

エクスプラスという会社は、本業はアパレル関係のようで、
最初の10年余りはトイ部門には手を付けていなかったようです。
HPの1998年に「株式会社アールアイシー設立 トイビジネスへ進出」とありますが、
この頃RICというメーカーがあったことは憶えてるし、RICすなわちリックで、
今のエクスプラス自社サイトが「少年リック」というのはこれが起源かと納得。
メディコムトイも本業はアパレルらしいし、現行マルサンも元会社は繊維関係だから、
今のマニア系ソフビは繊維業界に支えられてるとも言えますねぇ…(°∀° )

RIC時代はトイザラスで1000~3000円程度の値付けだったし、プライズは景品だったんで、
最初期のエクスプラスは安値大量生産の路線だったのが、売れ残りが多数出回ってる
事実から考えてそれでは維持できなくて、高値少数販売に移行していったんでしょう…。
今やたらエクスプラス商品はヤフオクで高値が付くけど、それはテンバイヤーの仕業で、
新発売時に買えば通常サイズで1体1.5万円前後と、マルブルスタンダードサイズが
6000~8000円してる今、まぁ理解できる価格帯です…。
ということでfziroは、テンバイヤーの餌食になる前のエクスプラスを応援してます!\(^o^)/




テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

アリ、ザ・グレーティスト!ヽ(`Д´)ノ
ari greatist
偉大な元ヘビー級チャンピオン、モハメド・アリが亡くなりました。
引退後、パーキンソン病を患い、ほとんど全身の身動きがとれない状態が
長かったアリですが、ついにこの日が来たかという感じです。


ちょうど彼に関する原稿を書き進めていたところだったので、今回はアリ追悼です。
お題はボクシングパペットで、世界で最初のメカニカル付きパペットは何かという
考察ですが、バイヤー間ではアリだとされるパペットは少なくとも3つあります。

ari3.jpg
(参考写真)
その3つはバイヤー間の推察では「60年代初等」となっているのですが、写真右2つは明らかに
70年代初めの、香港製ブルース・リーのパペットと構造が同じなので、怪しいんですが、
残る一つ、スペイン・クレーメル社の「グレーティストチャンピオンボクサー」(以降「グレチャ」、
写真では左端)は箱入りでしっかりした作りなので、香港製の2つは、
もしかしたらコレを手本に作ったのかもしれません。

中のレバーを押すとボクシングの動作をするメカニカルボクシングパペット、
そのメカニズムを発明したからこそ、普通のパペットからボクシングパペットが別れ、
一つのジャンルとなった訳ですが、いつメカが作られたのかはっきりしません。
「世界最初のメカニカルボクシングパペットは何か?」という命題に関しては、
考察した結果、現状では1972年にヨネザワが出した「ウルトラマンA チョップ」
パペットが、意外ですがはっきりと解る限りで一番古い商品となりました。

でも、さすがにこれが世界最古だとは考えにくいので、もっと古いモノがあるはずだと
考えるうちに、思い当たったのがグレチャです。

grecha box(参考写真)
実は少し前にグレチャの箱入りが英国ebayで出て、入札したけど、さすがに4000円を
超えたので落とせませんでした。しかし、売り主が箱の天・地の2面と側面2面、
計4面の大きめの写真をUPしてくれ、箱は6面体なので残り側面2面のうち1面は、
UP済みの写真と同じ図版が使ってあることが、別のオクの写真から解ってるので、
残り1面もたぶん共通図版だから省略されたのだろうと推測できたんです。
4面の写真をUPする細かい性格の売り主なら、もし違う図版なら残りの2面も
UPする方が自然ですもんね。グレチャに関しては本体より箱が欲しかったのですが、
UP写真から、製造年度を示す印刷はされてないことが解ったので、こうなったら  
本体を調べるしかないと狙っていたら、今回、3000円で落ちてくれました。\(^o^)/ 
このパペットはアメリカ未発売なのか米ebayで見たことがなく今回も英国で、実は、
アストンマーチンDBSを紛れ込ませた英国便はそのために仕立てたんですよ。

さすがに推定50年前の品だけはあって、衣装は汚れまくった上に裾がほつれて
糸の束化してたので、まず浸け置き洗いし真っ黒になった洗汁を流し終わった後に、
自然乾燥させ、木工用ボンドをほつれた部分に塗布し、これ以上の崩壊を阻止。
一部サビていた内部メカのサビ取りをし、痕にオイル塗布してこちらも劣化を
食い止め、頭髪の極一部が割れ欠落してたので粘土で埋めて黒く塗り整備完了。

gc mecha
こちらがその内部メカを露出させた写真ですが、推定2番目(香港初版、上の写真では中央)
のやや怖い顔のアリとペアの白人ボクサーのメカと作りが似ています。ただグレチャは
ブロウ整形のエッジが立ってるし中心棒が途中から別パーツで延長されてるけど、
香港品は造型は甘いし、中心棒は大雑把な作りの一体成型なんで、グレチャを見本に
同じ長さにすればいいとばかり、やっつけ仕事で製品化した疑いが濃厚です(笑)。
グレチャの中心棒延長ですが、わざわざパーツ分けする利点が感じられないので、
最初は一体ブロウ成形のパーツだけのつもりが、実際に組み上げてテストしたら
それだけだとつかみ難くて操作もし難かったけど、金型はもう作っちゃたので、
苦肉の策で別パーツを差し込んで延長したんじゃないでしょうか?
最初の商品ならではの苦心の痕だと考えれば納得ですな。(°∀° )

発売時期ですが、私はカシアス・クレイがモハメド・アリに改名し「グレーティスト」と
名乗りだしたのはキンシャサの奇跡以降と思ってたんです。なぜなら当時、
日本の新聞が試合前にはクレイ表記で、勝利後「アリに改名」と報道したからです。
しかし今回調べるとこの報道が大ウソと解りました。('A`)
liston.jpg
実はクレイは1964年2月25日、WBA・WBC統一世界ヘビー級王者ソニー・リストンに挑戦し
リストン圧倒的有利の予想の元、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」ボクシングで
6回TKO勝ちを収め、試合後のインタビューで「I must be 'The Greatest'!」と
興奮状態で叫び、本名をカシアス・クレイからモハメド・アリへと改名したそうです。
それなのに10年以上後の1974年の10月末のキンシャサの奇跡までクレイ名義で
報道してたんだから、日本マスコミは当時からゴミだったんですなぁ…('A`)

1964年初頭にすでに「グレーティスト」だったからには、このグレチャも
1964年発売とみなしても何の問題も無い、というよりリストン戦の奇跡的勝利を
祝しての商品化と考えたほうが自然です。
という訳で、暫定1位の「ウルトラマンAチョップ人形」の最古説は覆りました。
以降私のボクシングパペット記事ではグレチャを「最古のメカニカルボクシングパペット」
と認定
します。グレチャの箱をよく見るとスペイン語で「パテントどうたらこうたら」的な事が
書いてあるので、たぶんこの玩具はヨーロッパだけで売られ、イギリス経由で香港に流れて、
そこで1970年代、たぶんキンシャサの奇跡以降、ビジネスチャンス到来とばかり、
パテント無視で同じようなモノが作られたんでしょう(苦笑)。
もしかしたらウルトラマンAチョップ人形もその流れの一つかもしれませんねぇ…。

ali superman
通常のボクシングでの業績はもちろんですが、空想の世界でのスーパーマンとの一騎打ちや
日本ではアントニオ猪木との格闘技世界一決定戦という異色のマッチメイキングがなされ、
それがサマになってるのは、さすがグレーティスト・アリで、彼をしのぐカリスマ性を持った
ボクサーはその後も現れていません。

WPBではその偉業を称え、ワールドグレイテストチャンピオンとウルトラマンAチョップ
の世界&日本最古のボクシングパペットによるスペシャルマッチを敢行しました!
ali vs ua
偉大なるアリよ永遠なれ!ヽ(`Д´)ノ

テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用

10年目の抱負とコーギーの『女王陛下の007』シリーズ(前編)
お久しぶりです。5月のお休みをエンジョイしミニカーへの熱意もいくらか甦りました(笑)。
再開は6月4日と予告してましたが、今後の展開の都合で一日遅れで、
その代わり日付が変わってすぐ更新です。
当ブログもいろいろ様変わりをしつつも、おかげさまで10年目を迎えました。_(._.)_
ここ2年程は基本的に月4回のペースで更新してきましたが、そろそろそれだと
負担が大きくなってきたので、10年目は月3回のぺース、5の付く日に更新したいと思います。
取り上げるテーマは、5日は基本のミニカー15日と25日は「ナンデモアリ」にさせてください。
最近どうも、月4つのテーマとその時に興味を持ってるジャンルがずれてることが多かったので、
縛りのミニカー以外は好きにやらせてくださいね(笑)。

さと再開1回目はミニカーで、ジャンルはやはり007! 記念すべき最初の記事も同じジャンルで、
私が最も深く追いかけているテーマですから(笑)。
007シリーズのミニカーは、今はいろいろなメーカーから出てますが、
かつてはイギリスのコーギーが一手に引き受けていました。
1964年製作の『ゴールドフィンガー』に登場したアストンマーチンDB5を、当時としては
驚異的な精密さで劇中アクションを再現する「ボンドカー」として出したのを皮切りに、
以降の作品もその時代のコーギー標準スケールで出し続けましたが、1969年公開の
第6作『女王陛下の007』だけは、なぜか小スケールのミニカーだけしか出さなかったんです。
コーギーの小スケールと言えば「ハスキー」のブランドで発売されており、キャラクターミニカーも
DB5やバットモービル、チキチキバンバン等がEXTRA扱いで出てましたが、『女王陛下の007』時は
この呼称を止め「コーギーロケット」と いう新シリーズを立ち上げていたんですね。
このシリーズ名の改変には2つの理由があるようで、まず1つはハスキーのブランド浸透度が低く、
マッチボックスとゴッチャに店で売られるケースが多かったこと。
ハスキーってあのシベリアンハスキーのことで、大きな標準スケールをコーギー、
小スケールをハスキーと、実際の犬の大きさとは逆の呼び名を付けたところに英国流ユーモアも
効いたいい名前なんですが、そんなのはメイン購買層の子供には意味不明でした(苦笑)。

2つめの理由はホットウィールの登場で、ピアノ線を車軸に使って車輪が軽く回り高速で走る
ミニカーじゃないと、子供に見向きもされなくなったこと。
それ以前のミニカーは太い車軸で、一応押せば前進するけど、傾斜でも転がらずそのままその場所に
留まるような重い感触だっただけに、熱輪の台頭は小スケールミニカー本家マッチボックスさえ
「スーパーファスト」と称する高速ホイールを履かせたラインナップに一新せざるを得なかった程に
影響が大きく、コーギーの対策が「コーギーロケット」という訳です。
今度は「コーギー」のブランド名も折り込み、単なるホイール履き替えじゃなく鍵をパッケージに封入し、
それをシャーシ裏に差し込みひねると摩擦係数が変わり、超高速と高速の使い分けができるという
老舗の意地も見せてました。でも鍵の分コストも増えるし、子供には半端な速さはお呼びでないし、
鍵は無くし易いしで不評で、ロケットは数年で姿を消し 「コーギージュニア」という無難な名前で
鍵ギミックを廃した路線に落ち着きました。でも高速走行はアピールの必要があると考えたようで
「Whizzwheels」というキャッチフレーズを大きく謳ってます。whizzってのは「ビュンと飛ぶ」という意味
らしいので、日本語に訳すなら「カッ跳びホイール」でしょうか?(笑)

ohmss ROCKETS(参考写真)
このコーギーロケットの売り出し時に公開されたのが『女王陛下の007』で、版権を取って、
マーキュリー・クーガー、ベンツ280SLスペクター仕様、フォード・カプリ、フォード・エスコートの 
4種が出ました。さらにこの時のボンドカーであるアストンマーチンDBSや、お馴染みDB6も
ラインナップされましたが、この2つは版権を取っていません。
DB6(外見上DB5と大差無いためハスキーではDB6がボンドカーに改造)は
今回は無関係なのでいいけど、メインボンドカーのDBSが版権未収得なのは謎です。

ALPINE SKI SET(参考写真)
同様に無版権だけど、明らかに『女王陛下の007』関連商品と思われるのが、
幻の「アルペンスキーセット」で、どう見てもレーゼンビーなスキーヤーが
ホットウィールみたいなコースをハイスピードで滑走する不思議なセットです。


ohmss jr(参考写真)
そしてブランド名がコーギージュニアに変更後、版権取得の『女王陛下の007』関連が出ましたが、
今回はボンドボブスレー、ブロフェルドボブスレー、ワーゲンビートルの3種で、
ビートルはロケットのセットと同様に劇中のストックレース登場車だし、2つのボブスレーは
映画のクライマックスに使われたのでラインナップされたことに無理は無いけど、やっぱりこれ、
アルペンスキーセットで走らせてこそ、真価を発揮するミニカーですよね。
ひょっとしてスキーセットの売上が悪くて、販売促進用に急きょ企画されたのかもしれませんが、
向こうは無版権なんで気づかなかった人も多いのでは?

そもそもコーギーの女王陛下シリーズはどれも入手困難で、英国でも一個1万以上したりするんで、
全部揃えるのはとても無理ですが、せめて、シリーズから外れてやや低めの値段がついてる
アストンマーチンDBSだけでもと思ったんですが、その入手も簡単ではありません。
大きく分けてロケット版は色はブルーメタリックで、ジュニアは黄緑と青緑のが出てますが、
黄緑は『ダンディ2』の色だし、青緑はボンドカーっぽくないです。('A`)
それで消去法でブルーメタになるんですが、どれも日本で見かけたことはなく30年探しても
見つからなかったので、イギリスから取り寄せることにしましたが、イギリス便は送料が
アメリカ便の倍近く小さいの単品だと非経済的なので、他にもあった 
イギリスでしか買えない品物と共にイギリス便を作り紛れ込ませた次第です。

ROCKETS DBS MAIN
そうしてようやく手に入れたコーギーロケットアストンマーチンDBSがこちらです。
RDBS 3SIDES
ダイキャスト製の全長約7.2cm。本当はジャンクを安く入手しリペの予定が、 
窓が割れてるホントのジャンクかミントしかタイミング的に出物が無かったので、 
ミントを約5000円奮発して入手しました。ヽ(`Д´)ノ


これでやっと歴代ボンドのボンドカーを1台ずつは小スケールでも揃えることができ感無量で、
その興奮にまかせて撮ったのがこちらの歴代ボンドカー勢揃い写真です。
BONDCAR JUNIORS
左からコーギージュニアのDB6ボンドカー(コネリー)、今回のDBS(レーゼンビー)、
コーギージュニアのロータスエスプリボンドカー(ムーア)、
ジョニーライトニングのアストンマーチンV8(ダルトン)、
SIKUのBMWZ3(ブロスナン・これはカスタム)、
一番右のDB10は熱輪の「スペクター」仕様(クレイグ)。

結局、『スペクター』のミニカーは標準スケールはコーギーから出ましたが、
現在は同社が小スケールを出してないのか、1/60はホットウィールから出たんですよ。
こっちはお手軽値段だったのでいち早く入手しました。\(^o^)/

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