今回のお題はガンダムなんで、BGMはこちらをどうぞ!
今や、総数がいくつあるのか解らないほど莫大なラインナップ数を誇り、 もうほとんど壊滅してしまった模型専門店を除けば、プラモデル売場には それしか売ってない状態のガンプラことバンダイ機動戦士ガンダムプラモデルシリーズですが、 実は本放送時には全く発売されてなかったことを憶えてる人も、今や少数派でしょう。
視聴率不振で43話で打ち切られたという無印の『機動戦士ガンダム』。 その後の再放送と映画化で人気に火が付いたのは『宇宙戦艦ヤマト』と同じですが、 『ヤマト』は最初からバンダイがスポンサーの中にいたのとは違い、 『ガンダム』はクローバーという弱小オモチャ会社の提供でした。 クローバーはツクダの営業部長小松志千郎が独立し1973年に創業したメーカーで、 当初は女玩が得意でしたが、『無敵超人ザンボット3』や『無敵鋼人ダイターン3』で 合金玩具にも乗り出し、その流れで『ガンダム』のスポンサーになったようです。
 ファーストガンダムが立ち上げ時に、ガンダム・ガンキャノン・ガンタンクの 3種のロボをコアブロックシステムで使い分けできるように演出されていたのは、 ファイター、スナイパー、キャタピラーという構成からも、
 大ヒット作である『ゲッターロボ』を強く意識していたのは明らかで、 ゲッターでは不可能だったオモチャの3つのロボへの合体変形をこなしていたのは画期的でした。 そのため売れ行きは良く、後半に出たGアーマーの商品化である「ガンダムDX合体セット」も 売り上げ好調だったのでクローバーにより打ち切りの撤回が打診されていたそうです。 スポンサーからの要請があったのに打ち切られるとは奇怪な話で、後番組が 『トライダーG7』という正反対の作風の作品で、『ガンダム』と共通スタッフが多いのに 総監督の富野喜幸が降板してることから考えると、性格の悪いもとい 協調性に欠けたところのある冨野を降ろすことが、番組交代の主目的だったのかもしれません。 番組終了後半年の1980年7月にガンプラが販売開始してることからも、バンダイが 放送中から着々と準備を進めていたのは明らかで、1983年8月のクローバーの倒産も、 版権独占を狙ってのバンダイの仕掛けかもしれません。というのもバンダイはその後、 タカトクが持つ『マクロス』の版権、日東科学が持つ『ゲゲゲの鬼太郎』の版権等を 同様に手中に収めているので、ガンプラの商売があまりに美味かったので同じ展開を狙った と考えても何の不思議もありません。ま、同じように何の証拠もナイケドサ(°∀° )
それはさておき、最初に発売されたガンプラは1/100ガンダム、1/144ガンダム、 1/144シャアザク、1/1200ムサイで、ガンダムが700円、他のが300円でした。 プラモデル発売が熱望されていたとは言え、極一部のマニア層だけの話なんで、 この4種はすぐに売り切れるようなことはなく、普通に店頭で買えましたが、 インターネット普及前で情報も少なかったので、ノーマルザクも一緒に売ってた いや売ってないで意見が別れてましたね(苦笑)。私は「一応つまむか」って感じで、 4つとも買って、他のロボットコレクションと大きさの合う1/100だけ組み立てて、 あとは積んでおきました。この積みプラは次のグフまでは普通に買えたけど、 ドムあたりからブームが起こり買いにくくなり、しまいには要予約になったんで、 ギャンあたりで買うのを止めましたが、買い続けてたらキリが無かったから 賢明な判断だったかな?(°∀° )
 さて、今回紹介は、その最初に買った初版の1/100ガンダムです。 今でも売ってるキットなんでお宝的希少性は皆無だけど、 当時組み立ててそのままという、36年近く経った今となれば稀な個体かも(笑)。
 このようにコアブロックを分離合体できるのが強みですね。 コアファイターの垂直尾翼は差し替えだったようでどっかに逝っちゃった… (°∀° ) キャラはありふれてるし、キットとしても珍しくないんで、3面写真は今回撮ってません。
 20cmサイズのロボット玩具コレクションは他にもいくつかあったんで、 同じキャラの複数コレクションはしないことが原則だった私にしては珍しく 大きさの合うコレも買っていたのは当然だったんだけど、その後主流になる 1/144を組み立てなかったのは、無意識のうちに最初から ガンプラマニアへの道を放棄してたのかもしれませんね(笑)。(°∀° )
テーマ:ホビー・おもちゃ - ジャンル:趣味・実用
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