今回お見せするのは『宇宙からのメッセージ』のリアベ号です。 ミニ「カー」ではないですが、ポピニカではあるし、 収集のポリシーの6に相当する特別編ということで(笑)。
同作品は『スターウォーズ』の最初の作品が日本公開される直前、 1978年のゴールデンウィークに、東映によって作られ公開された即席便乗作でしたが、 「里見八犬伝」を下敷きにしたその内容は、同じような狙いの東宝作品 『惑星大戦争』よりは遙かに夢にあふれ、特撮的にも凝ったものでした。 特に小型宇宙船が四方を囲まれた閉鎖空間を飛んでいく特撮はSWの上を行っており、 SWが『ジェダイの帰還』で、同じような画面を撮ったのは、 本家の面目を保つためだったという説すらもあったほどでした…。
その『宇宙からのメッセージ』の主役メカがこのリアベ号です。 金持娘メイア所有の宇宙船を改造し、小型宇宙戦闘機2機の格納を可能にした そのフォルムは秀逸で、上映当時からいくつかのアイテムが発売されましたが、 このポピニカもそのダイキャスト特有の質感と重量感で人気の高かったアイテムです。
私が所有するのは、シロー号&アロン号が欠品し前部砲塔が折れたジャンク品でしたが、 それだけに思い切った改造&レストアを施しました。
折れた砲塔は適当なプラ材でまず自作しています。 元々付いていたモノはもうちょっと複雑な形をしているんですが、 実際のプロップとは違っていたので、それ再現することは考えずに、 なんとなくそれっぽい形状に留めています。
無くなっていたシロー号&アロン号ですが、 これは付属のパーツは整形色も単調なチャチなものでした。 というのもポピーはこれをミサイルとして解釈したからで(笑)、 確かに射出はされるけど、そのまま爆発させちゃマズイだろう~って気もします(笑)。
だから、これをそのまま自作する気は無かったんですが、 幸いなことに、ガシャポン発売のカプセルポピニカの ギャラクシーランナーとコメットファイヤーが流用できるのです! この2つはシロー号・アロン号のTV版での呼称ですが、 当時、この2つも独立したポピニカとして発売されていて、 そのミニサイズであるカプセル版が計ったようにほぼ同じサイズなんですね。 元々、企画意図がよく解らなかったカプセルポピニカですが、 担当が実はリアベ号マニアで、チャチだったこのパーツを補完するのが その主目的だったんじゃないかと勘ぐってしまいます(笑)。
さて、寸法はほぼ一致するカプセル版の2つのメカですが、 もちろんそのままではくっ付きません。 でも、映画の本物だって、元々、違うメカだったのを改造して一体化させたんだから、 ここは小改造を施して何とか付けちゃいましょう!(笑)
これがコメットファイヤーとギャラクシーランナーの後部ノズル部分です。 左のコメットの方は上手い具合にノズル噴出部に凹みがあるので利用することにして、 そのようなモノがないギャラクシーの方は、とある工夫を凝らしました。 写真で白い本体中央に黒い突起物が接着してあるのが見えると思いますが、 これはピップエレキバンで、鋼鉄ジーグ張りに磁石のパワーでくっ付けようという作戦です!(笑)
そしてこっちがリアベ号本体の取り付け部分です。 写真左は、無改造のコメットが付く方ですが、本体のそこにくっ付いているのは、 綿棒を切って軸部分をミサイルを差す穴に差し込んだパーツです。 綿部分をコメットのノズルにはめ込んで固定させるために、 瞬着とボンドG17をしみこませて、まず指で大まかな整形し、 ある程度乾いたら実際にはめ込んでみて、微調整してあります。
写真右はギャラクシーがくっ付く部分ですが、黒い丸いのモノはやはりピップエレキバンです。 こっちはどうしようもないので、瞬着で接着しています。 写真で見えている位置より、もうちょっと上に付けた方がよかったんですが、 ギャラクシーの方の取り付けの上下がイマイチはっきりしなかったんで、 天地を逆にしてもいいように中央に貼った状態になっています。 あと、エレキバンの厚みですが、1個だけをそのまま本体に貼ると厚みが足りず ギャラクシーの方と完全には接触しませんが、さすが強力パワーを誇るだけあって、 間に空間を残したままでも充分に引き合っていたのでヨシとしました。 この辺、密着してないと気になる人は、本体側のエレキバンを二重にするとか、 後ろに何か貼って厚みを持たすとか、自由に工夫してみて下さい。 それからギャラクシーを取り付ける際には、下向きに延びている垂直尾翼の先を、 本体ミサイル穴の下部にある赤いプラ材と本体の隙間に強引に差し込むようにして下さい。 これでマグネットとの2点支持になるのでしっかり固定されます。
ただし、これどちらも、本体の「スプリングによるワンタッチ装着アームオープン機能」を 作動させると吹っ飛んじゃうので御注意(笑)。 どうしてもその機能で遊びたければ、カプセルポピニカの中心に穴を開け、軸を差し込んで、 ミサイル用の穴に差し込むしか無いでしょう。 それをやると取り外した時に、ちょっと見栄えが良くないので私はパスしましたが、 まぁ、そのあたりは改造する人の考え方次第だと思います。
カプセルポピニカ開発担当者さんのこだわりにより(笑)、 オリジナルよりカッコ良くなったポピニカのリアベ号、私は最高に気に入ってます!
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