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写真:前橋へは1980年代の面影を残すこの電車で@両毛線211系
ぶら~っと群馬県前橋市に行ってきました。横須賀・横浜・東京・埼玉方面から前橋に向かう場合、東武伊勢崎線で伊勢崎駅に出るか、JR高崎・八高線で高崎駅にでてJR両毛線にのるのですが、両毛線では東京などへの直通列車を除くと写真の211系となります。一応国鉄時代に作られた車両ではあるのですが少し前までボックスシートのある車両が走っていたので少し残念です。
写真:駅前の案内
さて前橋駅北口に向かうと何やら見慣れない「本町ライン」と言う案内がありました。「本町ライン」とは何でしょうか?
前橋市内において、バス事業者6社による共同経営が始まります~前橋市中心部の移動が、より一層便利になります~@国土交通省より
○ 本年8月31日、関越交通(株)、(株)群馬バス、群馬中央バス(株)、上信電鉄(株)、永井運輸(株)、日本中央バス(株)の6社より、前橋市内における等間隔運行の実施に関する協定の認可が申請され、同年9月24日、独占禁止法特例法(令和2年法律第32号)に基づく認可を行いました。
○ 本共同経営の対象路線が経由する「本町ライン」(JR前橋駅~表町~本町~日銀前~市役所・合庁前~県庁前)は、時間帯によって運行間隔にばらつきが発生しており、ダイヤがわかりづらく、待ち時間の長い時間帯が生じていました。
○ そこで、独占禁止法特例法に基づき、6社で11路線のダイヤを調整し、JR両毛線の運行ダイヤにあわせ、15分間隔の運行を実施することで、当該路線そのものの維持と利用者の利便性向上を図ることとしています。
前橋市内乗合バス事業 共同経営計画(概要版)より
簡単に言えば前橋駅前から前橋中心部、県庁方面へ行く関越交通(株)、(株)群馬バス、群馬中央バス(株)、上信電鉄(株)、永井運輸(株)、日本中央バス(株)の6社11路線バス路線の間隔を調整して最大でも15分待ちにするようです。実際私の地元横須賀市でもバス会社は京急バス一社ですが横須賀中央駅~横須賀駅等様々なバス路線が集中していて団子状態になったりするので面白い試みではないかと思います。
写真:もう少し細かく見ていく
さてバスに乗る前にもう少し見ていきましょう。「本町ライン」の案内を見ると1・5番バス停と2つのバス停に別れている上に、改札に一番近い2番バス停は別のバス路線となっています。電光掲示板があるため、そこまで不案内にはならないのですが注意が必要なのは1・5番バス停のバス路線すべてが本町経由で群馬県庁へ行ってくれるわけではない事です。具体的に言うと5番バス停の大渡橋経由箕郷行きのバスは本町までは本町ラインと同様なのですが、本町バス停から右折して17号沿いを経由する形となっています。ただ本数は1日3本程度で「本町ライン」を中心に見ると不便に感じるのですが、実際地元の利用を考えると、本町・県庁から先の行き先も大事なためこの様な事になっています。ちなみに乗り場構成は下記の様になっているようです。
1番:前橋公園、県庁方面
2番:渋川、群大病院方面
3番:敷島、群馬総社駅、および市内循環
4番:東部、南部方面
5番:西部、高崎方面
JR前橋駅北口バスのりば案内@前橋市
駅改札から一番近い2番乗り場から出るのは
そして「本町ライン」を押しのけ、一番便利な2番バス停から出るのは、関越交通の渋川駅・南橘団地方面へのバス路線、このバス路線は前橋地区で一番本数の多いメイン路線で、この路線単独で平日日中1時間に4本、土休日3本と「本町ライン」に遜色ない本数となっている為このような形になっています。ただ箕郷行き同様本町から右折する為今回の「本町ライン」からは外れて(?)いるようです。
写真:「本町ライン」の一員です。@高崎イオン行バス
とは言え、極端に言えば上の写真の高崎イオンモール行きや高崎駅行、上野田行き、群馬温泉行きなど雑多な行き先のバス路線が1・5番乗り場に集約され15分以内の待ち時間で乗れるというのは大きいと思います。
写真:とんかつうどん
さて目的地へ向かいます。バスの話ばかりかいていますが、この日はパーラーももやへ行ってとんかつうどんを食し、前橋の街をぶらついてみました。ここ最近前橋へ行くととんかつうどんばかり食べている様な気がしますが、とぢれた麺とうどん汁、そしてとんかつの組み合わせは意外に商い美味しさがあります。
パーラーレストランモモヤ@食べログ
ポートランド発、 ハンドクラフトパスタ店GRASSA
お腹いっぱいになったところでまちなかを少し歩くとなんと新しいこじゃれたお店に行列が出来ています。GRASSAと言うハンドクラフトパスタ店で、なんと日本初上陸の舞台に前橋を選んだそうです。よりによって日本一地下の低い県庁市を選ぶとは酔狂なと思いますが、ただ割合双方様になっているのが面白いところです。また隣にある和む菓子 なか又、更に隣の日本橋海鮮丼 つじ半も同様ににぎわっていて、かつての人のいない前橋を知る人間としてはうれしい限りです。
写真:まちなかに急に表れた謎の小山と白い建物
そして前橋の街中を流れる馬場川を通ると謎の小山と白い建造物が見えます。これはバス通り沿いにあるビジネスホテルらしき建物「白井屋ホテル」がリニューアルされた際に出来た建物らしいです。
前橋でいったい何が起きている?仕掛け人、JINS代表 田中仁さんにイノベーションシティ計画について伺いました!@DiscoverJAPAN2021/3/23より
──一般的にホテルは部屋数を増やすのが定石ですが、真逆ですね。
田中 ただラグジュアリーなホテルにするのではなく、あのホテルだけで採算を取ることも考えていません。何より「前橋の再生」が目的ですから。JINSでつき合いのあったジャスパーやミケーレもその考えに共感してくれて、前橋まで来て感じたものを客室で表現してくれました。そういった世界的なクリエイターと群馬のアーティストの作品がともに「めぶく。」融合は意識的なものです。そして街のリビングとして開放した「ヘリテージタワー」のラウンジで暮らす人と外から来た人が交流することで、かつて三国街道の宿場町として栄えた頃のように人も「めぶく。」場所になる。このホテルは前橋のビジョンの象徴となる存在なんです。
──前橋カルチャーのルーツともシンクロしているんですね。
田中 そういった意味では、かつてシルク産業で栄えた前橋には工場がたくさんあったので、歴史的なコンテクストとしてれんがを取り入れています。それは、「GRASSA」や「つじ半」など新しく街中に誘致した店にも共通したキーエレメントとして。
このリニューアルは「めぶく。」をキーワードに採算度外視で行われた様で、そして先に挙げた「GRASSA」や「つじ半」の誘致も一貫した前橋のイノベーションプロジェクトの一環だそうです。地元企業であるJINS代表田中氏が中心となったプロジェクトであり、確かに、石畳の街路の多い前橋のまちなかにレンガ造りと言う組み合わせは違和感が少ないですし、パスタがメインのGRASSAはもともとまちなかにも郊外にも洒落たパスタ屋さんがあった前橋で浮かないですし、和菓子屋さんも洒落ているかどうかはともかくとして前橋の場合そこそこあって家でお客さんを迎える時などにニーズがある、海鮮丼屋さんは一見海から離れた場所で違和感がありそうですが、故にお御馳走としてニーズがある、そして白井屋ホテルの緑の小山も馬場川と言う川のほとりでもともと緑と親和性が高く地元の農業高校の高校生の作った鉢植えだったり、川沿いにカエデなどを植えているのをと考えると奇抜に見えて既存の街から意外に浮かない地に足ついたやり方をしている感があります。
写真:テイクアウトでブルーボトルコーヒーを所望す
さて蘊蓄はともかく取り敢えずテイクアウトのコーヒーを飲んでいる人が多かったのでコーヒーを頼んで川沿いのベンチに座って飲んでみます。ちなみに隣のJAZZ喫茶では何故か最終工程で鍋であっためるコーヒーが飲めます。どうやら店主はそのやり方しか知らないらしいとの事でした。そしてブルーボトルコーヒーは当然若い人も多かったですが、意外に年配の人も多かったとだけ書いておきましょう。
白井屋ホテル
ブルーボトルコーヒー
JINS
写真:本町ラインの一員群馬中央バス高崎駅行と本町バス停の時刻表
さて本町バス停に戻ってバスを待ちます。バス待ちの間に「本町ライン」の一員である群馬中央バスの高崎駅行が通り過ぎていきます。そしてバス停の時刻表を見ると前橋駅を通るバスが「本町ライン(県庁前~前橋駅間:日中最大15分間隔運行)」の表示の下案内されていました。実際前橋駅2番乗り場の渋川方面へのバスも含みますがコンセプトとしては正解で前橋へは早朝から深夜まで多くの本数運行され前橋駅行以外にも多くのバス路線が前橋駅を通る事が一目でわかります。
写真:永井運輸東大室行バス
そして永井運輸東大室行バスに乗って前橋駅に戻ります。前橋駅から見て南や東方面へ向かうバス路線の中には前橋公園~県庁~本庁~前橋駅~各方面へ向かうバス路線も少なくなく、地元の人がまちなかや県庁・市役所へ向かう際直行して便利な反面一見さんには少々わかりづらかったわけですが今回の「本町ライン」で少し緩和されそうです。
写真:PASMOを導入している関越交通はPRに余念がない
交通系ICカード@関越交通より
2022年(令和4年)4月1日(金)より、下記路線で「金額式IC定期券」を発売いたします。
「金額式IC定期券」とは、ご購入いただいた金額式IC定期券の設定金額以内の区間であれば、 関越交通のバス(一部を除く)が自由にご利用いただける定期券です。
nolbe
落ち着いたスタートを切った「本町ライン」ですが今後の懸念として浮かぶのは関越交通がPASMO導入で先行し、群馬バス、群馬中央バス、日本中央バス、永井運輸、上信電鉄がPASMOと互換性のある地域連携ICカードで追随するICカードの問題、「本町ライン」と同時期にスタートした関越交通の「金額式IC定期券」では「「金額式IC定期券」とは、ご購入いただいた金額式IC定期券の設定金額以内の区間であれば、関越交通のバス(一部を除く)が自由にご利用いただける定期券」とあり、関越交通のIC定期券保有者が本町ラインを利用する際関越交通だったら無料、他のバス会社の路線だと有料となる訳です。そうなった時に関越交通のIC定期保有者が群馬バスなど他の会社のバスを使うのが損だという事となり、せっかく出来た「本町ライン」の効果が軽減してしまう可能性があります。今後他社の定期券の事も含めその辺をどう調整していくかと言うのが前橋の交通政策担当者に与えられた課題ではないかと思います。
如何だったでしょうか?これを機に前橋のバスやまちなかに親しんでいただけたら幸いです。