新型コロナ 対策支援制度まとめ@Yahoo
・Yahooによる支援制度の情報です。
新型コロナお役立ちコーナー@首相官邸
・首相官邸での各省庁の対策のまとめサイトです。
新型コロナウイルス感染症について@神奈川県
・神奈川県庁でのコロナウィルスに関するまとめサイトです。
新型コロナウイルス感染症に関する情報(2020年4月3日更新)@横須賀市
・横須賀市役所でのコロナウィルスに関するまとめサイトです。
横須賀市・横浜市公共交通各社の新型コロナウイルスに関する対応について
・横須賀・横浜地区の公共交通各企業のコロナ対策のリンク集です。利用者の協力をもとに3密を恐れず公共交通を利用しましょう。
横須賀公共交通バリアフリーマップの様なもの
・横須賀公共交通バリアフリーマップの様なものです。横須賀に車椅子で来られる際などにどうぞ
新型コロナウイルスワクチン接種の概要@横須賀市
・横須賀市のコロナウィルスワクチン接種に関する情報です。
大河ドラマ「#鎌倉殿の13人」を
— 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) December 18, 2022
1年間ご視聴いただき
誠にありがとうございました。#小栗旬 さん演じる#北条義時 の旅を
最後まで見守ってくださった
武衛の皆さまに
感謝を込めて…#みんな武衛だ pic.twitter.com/N8GoFOG1k1
さて今年の大河ドラマが終わりました。今年の大河は鎌倉幕府第2代執権北条義時が主役であり、メインは北条氏であるものの私の地元横須賀・三浦半島を地盤としていた三浦氏が義時と同年代の三浦義村を中心に準主役級の活躍をしていたため、別サイトで盛り上げようといろいろやってみました。
電車とバスでGo!その2~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く 大矢部編~
電車とバスでGo!その5~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く 三浦編~
電車とバスでGo!その8~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く~ 鎌倉・金沢編~
電車とバスで行ってみたその1:横須賀美術館特別展 運慶 鎌倉幕府と三浦一族
電車とバスで行ってみたその2:三浦一族展と衣笠商店街
ただその中で気づいたのは地元横須賀で頑張っている人達、三浦氏ゆかりの寺院のトップとも言える満昌寺や三浦一族研究会役員である山城ガールむつみさんと言った日常的に三浦氏に関わる活動している人達が積極的に情報発信をし、それが三浦氏の本拠地衣笠地区の玄関口である衣笠駅前商店街や横須賀の美術館、京急などの鉄道会社の動きに繋がったように感じられ大河ドラマのエネルギーを実感する事が出来ました。
満昌寺
山城ガールむつみの「むっチャンネル」
no more war! no more deflation!!より
そしてあふれたのは借金返済のために身売りする娘や欠食児童と呼ばれる餓死寸前の子供たち、上は秋田県の出版社である無明舎出版が発行したこの時期の東北地方に関する新聞記事のまとめから記事タイトルのみを抜粋したもの、読んでいる方は気がめいるかもしれませんがでも日本が結果的に戦争へ行く過程でこういった光景が見られたというのは忘れてはならない事であり、またこういった体験をした若者が徴兵によって兵士になりこの後戦争を行う軍部に少なからぬ影響を与えたのは無視できない事実ではないでしょうか?
さて大河ドラマの話に戻ります。さてこの鎌倉殿の13人、ファーストインプレッションは昨年の大河ドラマの続編ではないかと言う事でした。昨年の大河ドラマ「青天を衝け」の最終回は満州事変の起こる昭和6年、洪水で苦しむ中国への義援金を募る栄一の素晴らしい演説が出てきます。平和を愛し軍部の増長を憂いた栄一らしい素晴らしい演説・・・のように見えてその足元では東北地方を中心にデフレと凶作で破綻する農家が続出し欠食児童、娘の身売りと言った事態に陥っています。
そしてその描かれなかった苦境を描くかのように平家が栄華を極める中飢饉に苦しむ伊豆から物語がスタートします。そして強大な一族であり、親戚でもある伊東家との対立を覚悟のうえで源氏の御曹司頼朝を婿に迎え、義時の兄宗時の言葉を借りれば「坂東武者の世の頂点に北条が立つ」為に頼朝に賭け挙兵する事になります。
写真:伊豆の田舎の純朴な青年が日本史を代表する悪人に成長する物語@鎌倉大河ドラマ館
さてここまで書くと平安末期の渋沢栄一である大悪党平清盛を倒す話のように思えますが、むしろ平の清盛を倒すまではプロローグにすぎず、その過程を含めて「坂東武者の世の頂点に北条が立つ」為に、そしてもう1人の兄源頼朝から託された「鎌倉」を守るために伊豆の純朴な青年がやがて化け物と化していく政治劇でした。最後に運慶が作った像の醜さがこのドラマで描きたかった義時の到達した場所なのかもしれません。なにしろ上皇を追放し、謀反に関わっていたとはいえ実の妹を打ち首にしようとしたり、甥2人も直接間接的に殺しています。
そして何よりも恐ろしいのは義時自身は決して権力に執着していたわけでもなく「坂東武者の世の頂点に北条が立つ」「鎌倉」と言う2人の兄に託されたものを実現し守ろうとするためただひたすら生真面目に行動していただけと言う事です。むしろ権力を求めた頼朝、権力欲にまみれた奥さんに振り回された義時の父時政、この作品的には北条のライバルになる比企能員と言った他の権力者や義時が排除したライバルの方がよほどまともに見えると言うのがこの作品の面白さかもしれません。
地元からすら謀将と呼ばれ当時も「三浦犬は友を食らふなり」と呼ばれた義時最高の伴走者
そしてそんな義時の最高の伴走者となったのが我らが横須賀の謀将三浦義村です。隙あらば頼朝や義時にとって代わろうとし、不満ある御家人をはじめとする関係者を煽り、事が起こるとギリギリのところで義時側につくさまは「三浦犬は友を食らふなり」と言う言葉に恥じない活躍ぶりで、むしろ何かあるたびに義村に相談する義時敵対者に視聴者から「そいつに相談しちゃダメだろ」と突っ込まれるほどでした。そして彼が生き残った背景にあるのは鎌倉幕府と言うのが北条義時も含め、所領と軍事力を抱える御家人たちが集まった政権である事、その為有力御家人である三浦義村を滅ぼそうとすれば義時自体が決して無傷では済まないという事です。そしてその事は権力者義時を持っても軍事力の源泉である領民が飢えてしまえば領主自体も弱体化を意味するという事で、義時の息子泰時が飢饉の際所領への対処として年貢の減免等を行っている様子が描かれました。
視聴者にも御家人にも人気があった和田義盛、故に・・・
その事が意味するのは裏を返せば、御家人たちの支持を集め、神輿とは言え最高権力者である鎌倉殿と結びついてしまえば北条の権力などあっさり瓦解する事です。故に実朝の良き友だった和田義盛、坂東武者の鑑と呼ばれた畠山重忠らとの対立にも結び付きます。そして興味深いのは畠山重忠との決戦の際、当初衣笠城の合戦で義村・義盛の祖父である三浦大介義明を殺した重忠をあからさまに嫌っていた義盛が重忠を助けようと悪戦苦闘しているところでしょうか?この辺は作者である三谷幸喜さんの味を感じました。
もう1人の伴走者尼将軍政子、ある意味で欲にまみれずに権力を得たもう1人
そして私なりに義時の最期は化け物ではなく人間に戻ったから迎えたと考えています。そのきっかけは義村との最後のさしで飲むシーン、義時は義村のある陰謀を突き止め、そして義村もそれを認めるのですが、同時に子供の頃義時に言ったあるうそをばらします。義時は陰謀以上にその嘘にショックを受けました。この時執権北条義時と言う化け物から解放され、小四郎と呼ばれていた若い頃に戻ってしまったのでしょう。それ故にラストシーンの形になったかなと思います。最後のシーンで側にいたのが義時同様愛する夫やむすこたちから引き継いだ幕府を守ろうと必死に頑張った尼将軍政子と言うのもよかったです。
写真:今回の大河では出てこなかった大介義明公を祀った満昌寺、頼朝公お手植えのつつじが出迎えます。
ざっと書いてきましたがいかがだったでしょうか?勢いで書いたので読みづらい点が多いのはご勘弁ください。この後渋沢栄一が生まれた時代まで武士が地域を支配して軍事力を持ちそれを纏める存在として幕府があるという体制が700年近く続いた訳です。言って見れば「鎌倉殿の13人」が1人の男が修羅となってその後700年続く体制を作った物語だとすれば「青天を衝け」はその700年続いた体制を終わらせ新しい体制を作ろうとして挫折した男の物語だったのかもしれません。もし三谷幸喜氏がまた大河ドラマを描くのなら困難しかないところですが昭和戦前をリクエストしたいところです。