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きちんと伝説のアイドル役を演じています。
※とあるアニメのネタバレを含みますのでご注意ください。
歌手・俳優の神田沙也加さん死去 35歳@NHK2021/12/19より
歌手で俳優の神田沙也加さんが18日、滞在していた札幌市内のホテルで倒れているのが見つかり、搬送先の病院で亡くなりました。35歳でした。関係者によりますと部屋の窓から転落したということで、警察は自殺の可能性もあるとみて調べています。
関係者によりますと、18日午後1時ごろ、札幌市内のホテルの14階部分にある屋外スペースで倒れているのが見つかり、病院で手当てを受けていましたが死亡しました。
昨年の話で少し前ですが声優の神田沙也加さんが亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。
「IDOLY PRIDE」に見る声優神田沙也加のお仕事
筆者にとって神田沙也加さんの仕事に最も触れた作品
さて最初に神田沙也加さんの事を声優と書きました。引用記事には歌手・俳優とあり、実際一番時間を費やしていたのは舞台俳優ですから、そう書くべきなのですが筆者個人として彼女の仕事と一番接点があったのが声優としての仕事、特に上の動画で引用した「IDOLY PRIDE」と言う作品でした。
EPISODE:0 | STORY | TVアニメ「IDOLY PRIDE」公式サイトより
関東郊外にある星見市。 「年に一度やってくる流星群の観測に最も適した町」であることからこの名前が付けられた。そんな星見市にある小さな芸能事務所、星見プロダクション。
そこから華々しいデビューを飾ったアイドル・長瀬麻奈は、ライブバトルで連戦連勝を果たし、またたく間にアイドルランキング・VENUSプログラムを駆け上がった。
数年後、星見プロダクションは新たなアイドルを見出すオーディションを開催。
そこへ現れたのが、麻奈を姉に持つ長瀬琴乃と麻奈そっくりの歌声を持つ川咲さくらだった。
ふたりをはじめ、続々とアイドル志望者が集まり、活気づく星見プロダクション。
集まった10人は、寮での共同生活を始める。
IDOLY PRIDE@Wikipediaより
長瀬 麻奈(ながせ まな)
声 - 神田沙也加
年齢:19歳 / 誕生日:10月9日 / 身長:158cm / 体重:44kg / スリーサイズ:B82・W55・H80 / 出身校:私立 星見高等学校
星見プロダクション所属のソロアイドルで、琴乃の姉。 グループが主流のアイドル界で、デビュー後すぐに人気を集めるようになった「星降る奇跡」。ファンへの思いやりが強く、歌唱力とパフォーマンス力の両方に優れているアイドル。スター性と同時に、親しみやすさも持ち合わせている。
3年程前の12月25日(琴乃の誕生日)に、NEXT VENUS グランプリの決勝戦を迎えるため、ライブ会場にタクシーで向かう最中、交通事故で急逝する。しかし、それ以降牧野のもとに幽霊として時々現れ、彼と軽口を叩き合うことがある。
「IDOLY PRIDE」と言う作品は東京郊外星見市と言う場所にある星見プロダクションと言うプロダクションのアイドルとマネージャーたちがトップアイドルになるべく奮闘する作品で、神田沙也加さん演じる長瀬 麻奈はグループアイドルが主流の時代に、ソロアイドルとしてトップを望める場所にたどり着いたものの急逝し、幽霊としてマネージャーや彼女の後輩たちを見守るという役回りです。
この作品ではマクロスシリーズのマックス役等で有名なベテラン声優速水奨氏や『けいおん!』の平沢唯役で有名な豊崎愛生さん、『この素晴らしい世界に祝福を!』シリーズのアクア役で有名な雨宮天さん、『ソードアート・オンライン』のアスナ役で有名な戸松遥さん等人気、実力を兼ね備えたアニメの声優の世界での一流の存在達の中で、きちんと気が強くファンや周りの人たちをきちんと思いやれる、そして後輩から憧れられ、ライバル達から一目置かれるトップアイドルを堂々と演じていました。
神田沙也加@Wikipediaより中川晃教出演の『銀河鉄道999 THE MUSICAL』 佐藤流司、松本梨香、北翔海莉、三浦涼介ら全キャスト解禁&メインビジュアル公開#銀河鉄道999#中川晃教 #神田沙也加 #佐藤流司 #梅田彩佳 #徳永ゆうき #藤岡正明 #矢沢洋子 #松本梨香 #北翔海莉 #三浦涼介https://t.co/VZ7giD6bu8 pic.twitter.com/hZb05xofVR
— SPICE[舞台情報メディア]/e+ (@spice_stage) November 8, 2021
ミュージカル・舞台
INTO THE WOODS(2004年6月9日 - 29日、新国立劇場中劇場) - 赤ずきん 役~中略~
王家の紋章(2021年8月5日 - 28日、帝国劇場 / 9月4日 - 26日、博多座) - ヒロイン・キャロル 役
そして当記事では副業扱いになってしまうのですが、舞台俳優としての仕事もきちんと形になっているように感じます。見る事は出来なくなりましたが4月には銀河鉄道999の舞台でメインヒロインであるメーテル役での出演が決まっていました。彼女の場合確かに偉大な親の影響がなかったとは言えませんが、それでも20年近く舞台に立ち食い扶持を得てこれたというのはやはり努力をし、実力をつけ、それが認められたと取るほかないと思います。
神田沙也加が見た声優のお仕事
こうして見ると神田沙也加と言う声優は声優でも舞台俳優でも努力をし、実力をつけ、演者として活躍しているのが分かります。
ただし上の「IDOLY PRIDE」のWEBラジオでは作品の重要キャラクターを演じたにもかかわらず、スペシャルゲストの扱いで同年代の声優豊崎愛生さんが、MCとして上手にファンや出演者をあしらっているのと対照的でした。
IDOLY PRIDE アイドリープライド(アイプラ)@YouTube
銀河鉄道999 THE MUSICAL@Youtube
これは声優の活躍するアニメやゲームと舞台演劇と言う2つの世界の文化の違いかもしれません。「IDOLY PRIDE」のYoutubeChを見るとWEBラジオやバーチャルライブ、楽曲のPVや様々なイベント、アニメの次回予告や総集編など様々な発信を行い、肉体を持つ演者である声優はそれらを通じてファンとコミュニケーションをとり、そして自らの活動を支えてくれるファンを獲得していっています。一方神田沙也加さんの出演予定だったミュージカル銀河鉄道999 THE MUSICALでは主要出演者のちょっとしたインタビューしかないのが印象的で、ファンとのコミュニケーションの差が印象に残ります。
動画:2015年茨城県大洗町のあんこう祭りの様子(ファンによる撮影)
ファンと一言で書きましたが個人のファンだけでなく聖地巡礼と言う文化が定着した2010年代には極端に言えば地域そのものがファンとして作品や声優たちと関わり合いになる様なケースも出てきました。上の動画は豊崎愛生さんとは関係ないの人気アニメ「ガールズアンドパンツァー」の舞台となった茨城県大洗町一のビッグイベントあんこう祭りの様子、地域の有力者をバックに堂々と祭りの開会を宣言する声優渕上舞さんの姿が印象的です。そして紹介の際に「帰って来た」と言う言い回しも地域とのつながりを感じさせます。この様な形で出演作品がきっかけで舞台となった地域のイベントに呼ばれたりして地域とのつながりを深めるというのは各地、様々な作品で行われた事です。
また作品の舞台の地域との縁がもともとあるケースで「ご当地声優」的な扱いを受けるケースもあります。上は現在放映されているTVアニメ「スローループ」の舞台横須賀市でのコラボイベントに対しての地元出身の声優井上ほの花さんからのコメントです。【コメント到着】
— TVアニメ「スローループ」公式 (@slowloop_tv) December 24, 2021
1月7日(金)から開催する横須賀と「スローループ」のコラボについて、横須賀出身であり、二宮藍子役で出演している井上ほの花さんよりコメントをいただきました✨
舞台モデルの一つである横須賀ではコラボ企画が盛り沢山❗️ぜひお楽しみに🎣https://t.co/hps67m3Xex
#slowloop pic.twitter.com/ghTxgEjVMC
内田彩×ぐんまちゃんの新曲「∞リボンをギュッと∞」本日リリース!ぐんまちゃんお誕生日会で初披露@PR TIMES2021/2/22
内田彩の「うちださんのおうっちー」@FM群馬
また群馬県出身の声優内田彩さんも「ぐんまの声優」として様々なイベントに参加したり地元のFM曲でレギュラー番組をしていたりします。
写真:ラブライブサンシャインの舞台となった沼津市を走るラッピングバス@2016年
「Aqours」メンバーによる車内アナウンスについて@東海バスより
『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台となっている沼津市内浦地区において、「Aqours(アクア)」のメンバーが作中の3つのユニットに分かれ、にラッピングバス1号車、2号車、3号車の車内アナウンスを担当しています。
またそういった地縁的なものから実際声優としての仕事に結びつくケースもあります。まずは上の写真にもある東海バスにおけるラッピングの車内アナウンス、ラブライブサンシャインと言う作品が放映されたのが2016年、と言う事は作品発表後6年も続いているのが印象的です。
そして前述の内田彩さんも群馬県が制作したTVアニメ「ぐんまちゃん」で主人公の相方である「ゆうまちゃん」役で出演しています。こう言った事を見ると声優さんたちが様々な活動を通じてファン、そして作品や自分に関わる地域を味方につけ地道に活動の地盤を築いている事が見て取れます。
その背景にはアニメやゲームなど声優の関わるコンテンツ文化は常に様々な批判にさらされて来たと言う背景があります。上はアニメではありませんがVtuverキズナアイさんがNHK番組に出演した際の批判です。アニメや漫画は昔からこういった心無い批判にさらされ続けた歴史があります。だからこそ声優さんをはじめとしたアニメ、コンテンツに関わる人間はファンや地域など「自分の味方になってくれる存在」を増やす地道な努力をしてきたのではないでしょうか?NHKノーベル賞解説サイトでこのイラストを使う感覚を疑う。女性の体はしばしばこの社会では性的に強調した描写されアイキャッチの具にされるがよりによってNHKのサイトでやめて。このサイトで女性受賞者は少ないの?とか書いてるけどこれじゃ理由わかんないんだろう https://t.co/BlRyawbXaf pic.twitter.com/JwekrmMJHT
— 弁護士 太田啓子 「これからの男の子たちへ」(大月書店) (@katepanda2) October 2, 2018
没落していく舞台演劇の世界と有力者たち

文化芸術関連データ集より
さて当記事では神田沙也加さんの副業になる舞台演劇の業界はどうなっているのでしょうか?まず演劇全体の状況を文化庁のデータで見て見ると、彼女がデビューした2004年をピークに右肩下がりです。社団法人日本劇団協議会参加団体と言うくくりではあるのですがコロナのコの字もなかった2015年段階で2004年から公演数は37%、劇団数は39%と大きく減少し全盛時の6割程度になっています。
【更新版】「文化を守るために寛容さを」劇作家 平田オリザさん @NHK2020/4/22より
非常に難しいと聞いています。フリーランスへの支援に行政が慣れていないということが露呈してしまったかなと思います。1つには、小さな会社でも「融資を受けなさい」と言われているのですが、まず法人格がないところが多いと。それから、ぜひちょっとお考えいただきたいのは、製造業の場合は、景気が回復してきたら増産してたくさん作ってたくさん売ればいいですよね。でも私たちはそうはいかないんです。客席には数が限られてますから。製造業の場合は、景気が良くなったらたくさんものを作って売ればある程度損失は回復できる。でも私たちはそうはいかない。~中略~
そうですね。ただ海外の方が圧倒的に文化に対する支援がもともと強い。日本は文化政策が非常に弱いところにこれが直撃してしまったので、非常に苦しい状況にありますね。ドイツの文化担当の大臣は「芸術はただ単に必要不可欠なものだけでなく、生命維持装置だ」とまでおっしゃっている。人々が生きていくうえでどうしても必要なものなんだということですよね。
野田秀樹さん「劇場閉鎖は演劇の死」 公演自粛に意見書@朝日新聞2020/3/1より
予定される公演は実施されるべきと考えます。演劇は観客がいて初めて成り立つ芸術です。スポーツイベントのように無観客で成り立つわけではありません。ひとたび劇場を閉鎖した場合、再開が困難になるおそれがあり、それは「演劇の死」を意味しかねません。
その中で実際舞台に立つ役者に代わり世の中に言葉を発する偉い人たちはどうでしょうか?コロナ禍で見えてきたのは声優さんたちの様に味方を増やすというよりも、他の業界を見下すように見え一般の人たちから顰蹙を買う姿でした。
関貫 久仁郎@Facebook2021/4/7より
これじゃいけない!変えなきゃいけない! 思いが募りすぎた。 どこへ行くんだ?このまちは。 ほんとうにいいのか?
豊岡って「価値のないまち?」
そんなことないよね。
そして市長など地域の偉い人に取り入って便宜を図ってもらっても市井の人たちの反発を招き、結局「演劇のまちなんかいらない」とダメ出しをする市長に交代してしまうという光景も見られました。
さて当記事的にはもう1つの副業となる訳ですがYoutuberもやっている神田沙也加さん、こうして見ると多彩な活動を行い、それぞれ様になっているのはすごいなと思わざるを得ません。それなりの視聴者数を誇り、かと言って目立った問題を起こしていない、確かに芸能人としての知名度と言う面はあるにせよ、現在確認できる最古の動画から4年、頻度は高くないとはいえ、継続的に動画を制作し、ファンに直接発表する場を継続しているのは間違いなく評価できます。
そういった意味で声優-舞台俳優ーYoutuberと言う少なくとも3つの世界を跨ぎ、それぞれ様になる仕事をしていた神田沙也加さん、その越境で見てきたことは舞台演劇の「演じる」と言うのはテレビドラマなど実写系コンテンツだけでなく、声優の世界でも重要な要素であり、Youtuberの世界でもきちんとした演技力の俳優さんの出番がある事を確認する作業、言ってみれば舞台俳優の新たな舞台を開拓する旅であり、そして偉い人たちに発信など様々なものが集中し、「偉い人に気に入られさえすれば何とかなる」と言う考えで行き詰って来た演劇の世界で俳優等個々の演者が頑張る事でファンや地域などどれだけ文化を支える地盤を築けるのかと言う事を確認する旅だったような気がします。
そういった意味で越境者である彼女が何を見、そしてそれぞれの世界に何をもたらせたのかそれが見れなくなったのは残念としか言いようがないです。ただ彼女がもたらした財産がそれぞれの世界によりより良い実りをもたらしてほしい、そんな事を祈り、今回の記事を終えようと思います。