カスタムカーの祭典、電気自動車が主役になるのは何年後だろう……

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世界的、とくに欧米中においては自動車の電動化が大きなトレンドとなって久しい昨今ですが、相変わらず東京オートサロンの主役はエンジン車でありました。ネオクラシックといわれる世代のクルマも多く、ドリフトシーンでは90年代車が目立ちますし、現行型でも目についたモデルはGR86/BRZ、GRヤリス、ジムニーといった純エンジン車ばかり。ハイブリッドでさえ主役になれない独自の世界が幕張メッセに広がっていたのです。

とはいえ、日本でも電気自動車が増えていくことは既定路線。たとえば先日のエントリで触れたSTIオリジナルの電気スポーツカーの横に置かれていたのは、SUBARUから間もなく市販される電気自動車「ソルテラ」にチェリーレッドのSTIパーツを装着した一台。建前的にはコンセプトカーなのでしょうが、市販間違いなしといった完成度・仕様でありました。電気自動車においても、こうしたワークスチューニングが展開されるということを示す一台ともいえましょうか。


ソルテラの兄弟車といえるトヨタbZ4XについてはメーカーコンプリートといえるGR SPORT仕様が展示されておりましたし、日産・三菱が共同開発している軽EVについてもラッピングした仕様が三菱自動車のブースに展示されるなど、メーカー系が電気自動車のカスタマイズに力を入れ始めたというのを実感できたのが2022年の東京オートサロンかもしれません。





さらに、電気自動車をカスタムベースとして利用していたのがこちら。

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オートサロンの名物ともいえるNATS(日本自動車大学校)の卒業制作ともいえるカスタムカーの中に現行リーフをベースにしたものがあったのでした。千葉日産・日産プリンス千葉ともコラボしたという超空力マシンともいえる一台は、フロントの開口部がなく、車高も下げ、ホイールもエアロタイプになるなど、電気自動車ならではのカスタムの方向性を指し示すもの。ツライチではなく、ホイールをフェンダー内に収めたスタイリングも意外に似合っているのは電気自動車だからこそかもしれません。

NATSのリーフはやり過ぎ感もありますが、空気抵抗を減らすことで航続距離を伸ばすというアプローチは、実利のあるカスタムとして電気自動車にはピッタリという印象。各社から電気自動車が発売されるようになると、こうした方向でのチューニングが盛んになるのかもしれないと思ったりするのですが、さて?


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精進します。

  




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