ビジュアルが少ない方が良いこともある>昆虫食本
こんにちは、槙です。
何かを人に理解してもらうのに、文字だけより写真などのビジュアルがあった方がわかりやすいですよね。
このブログも読みやすくなるようできるだけ写真を載せるようにしています。
ただこの前読んだこの本の場合は写真を抑えた方が効果的だったように思います。
ちなみに私、昆虫食に関しては父が信州出身なのもありそんなに抵抗はありません。父の実家に行くとイナゴの佃煮とか普通に出てきてよく食べました。(最近はとんとご無沙汰ですが)
またちょっと前に国連が、今後予想される食糧危機への対策として昆虫食をあげた報告書が話題になりました。
そんなわけで「今後、田舎暮らしで昆虫を食べる機会があるかもしれないし〜」なんて感じで図書館で借りてきたのがこの本です。
著者は立教大学教授の方で、内容もいかにも大学の先生っぽく(?)たんたんと各地の昆虫食の状況が、その地に暮らし昆虫を食べてきた人々のコメントと共にまとめられています。
章立ても、高級/珍味なイメージのあるハチの子から入り、最も一般的に食べられていたイナゴ、そしてカミキリムシ → カイコ → セミ みたいな感じでだんだんとディープな昆虫の話になっていきます。
そしてビジュアルはかなり抑えられています。比較的小さい写真がモノクロで各章で数枚あるくらいでしょうか?
でもそれが私にとっては正解でした。
実際カミキリムシの幼虫(=イモムシ)を食べるところをカラーの鮮明な写真で見せられたら、本文を読む前に「ノーサンキューです」と本を閉じてしまいそうです。
それが「あれはうまかったなぁ」「油揚げのようだった」「あぶらがのってどえらぁうまかった」「甘くて美味しかった」といった地元民、「舌の上で、まるでゼリーがとろけるような感触の美味」by探検家の西丸震哉、「汁気が多く、柔らかで、よい味を持っている。何かヴァニラみたいな香りを持つ焼き杏の風味が認められた」byファーブル、などのコメントを読むと、「自分も一度は味わってみたい!多少の見た目は我慢しようじゃないか」という風になりました。
ゲテモノへのハードルが下がるという感じかな?
そのうち「(東南アジアで売られているゲンゴロウの硬い羽根について)こんな硬いものをどうやって食べるのだといぶかしむ人もいるが、地元の人は鞘翅を頭を手でむしり取って食べる。私たちが、揚げそら豆の皮を剥いて食べたり、海老の頭を取り、殻を剥いて食べるのと同じことだ。はじめから鞘翅がむしられて店に並んでいたら、見た目も悪く購買意欲もそそられないだろう。」という記述に「そりゃそうだ」という感想を抱く始末。
著者は最終章で異文化理解について述べているのですが、昆虫食だって立派な文化、食べる人を忌避することは差別と同じ。また食べることで同じように昆虫食文化のある東南アジアなどに共感が生じる、ということでした。
どローカルな日本の昆虫食を述べつつグローバル社会について言及するとは、なるほど大学の先生ですね。
私も何かの機会(ワークショップとか)があればチャレンジしてみようかなぁ、イモムシとセミ………
(さすがに一人じゃ無理です)
何かを人に理解してもらうのに、文字だけより写真などのビジュアルがあった方がわかりやすいですよね。
このブログも読みやすくなるようできるだけ写真を載せるようにしています。
ただこの前読んだこの本の場合は写真を抑えた方が効果的だったように思います。
ちなみに私、昆虫食に関しては父が信州出身なのもありそんなに抵抗はありません。父の実家に行くとイナゴの佃煮とか普通に出てきてよく食べました。(最近はとんとご無沙汰ですが)
またちょっと前に国連が、今後予想される食糧危機への対策として昆虫食をあげた報告書が話題になりました。
そんなわけで「今後、田舎暮らしで昆虫を食べる機会があるかもしれないし〜」なんて感じで図書館で借りてきたのがこの本です。
著者は立教大学教授の方で、内容もいかにも大学の先生っぽく(?)たんたんと各地の昆虫食の状況が、その地に暮らし昆虫を食べてきた人々のコメントと共にまとめられています。
章立ても、高級/珍味なイメージのあるハチの子から入り、最も一般的に食べられていたイナゴ、そしてカミキリムシ → カイコ → セミ みたいな感じでだんだんとディープな昆虫の話になっていきます。
そしてビジュアルはかなり抑えられています。比較的小さい写真がモノクロで各章で数枚あるくらいでしょうか?
でもそれが私にとっては正解でした。
実際カミキリムシの幼虫(=イモムシ)を食べるところをカラーの鮮明な写真で見せられたら、本文を読む前に「ノーサンキューです」と本を閉じてしまいそうです。
それが「あれはうまかったなぁ」「油揚げのようだった」「あぶらがのってどえらぁうまかった」「甘くて美味しかった」といった地元民、「舌の上で、まるでゼリーがとろけるような感触の美味」by探検家の西丸震哉、「汁気が多く、柔らかで、よい味を持っている。何かヴァニラみたいな香りを持つ焼き杏の風味が認められた」byファーブル、などのコメントを読むと、「自分も一度は味わってみたい!多少の見た目は我慢しようじゃないか」という風になりました。
ゲテモノへのハードルが下がるという感じかな?
そのうち「(東南アジアで売られているゲンゴロウの硬い羽根について)こんな硬いものをどうやって食べるのだといぶかしむ人もいるが、地元の人は鞘翅を頭を手でむしり取って食べる。私たちが、揚げそら豆の皮を剥いて食べたり、海老の頭を取り、殻を剥いて食べるのと同じことだ。はじめから鞘翅がむしられて店に並んでいたら、見た目も悪く購買意欲もそそられないだろう。」という記述に「そりゃそうだ」という感想を抱く始末。
著者は最終章で異文化理解について述べているのですが、昆虫食だって立派な文化、食べる人を忌避することは差別と同じ。また食べることで同じように昆虫食文化のある東南アジアなどに共感が生じる、ということでした。
どローカルな日本の昆虫食を述べつつグローバル社会について言及するとは、なるほど大学の先生ですね。
私も何かの機会(ワークショップとか)があればチャレンジしてみようかなぁ、イモムシとセミ………
(さすがに一人じゃ無理です)