【何をしているかわからない】秘密主義の上司との向き合い方について。
秘密主義の上司の特徴
自分のスケジュールをオープンにせず、「とりあえず俺今日一日詰まってるから」という一言を部下に残し、オフィスを去ってしまうようなタイプの上司っていますよね。
「何の予定ですか?」と聞いても、なんとなくはぐらかされておしまい。
結局、何をしているのかわからない。
この手の上司は、意外と自分が楽をしたくて仕事をさぼりまくっているというケースは少ないように感じます。
多くの場合、秘密主義の上司というのは、責任感が強すぎるあまり「情報」という爆弾を長時間抱え過ぎてしまうタイプだと思っています。
なので、ある日突然、上司が秘密裏に動いていた情報が一気にオープンになって、そのあまりの情報量の多さやスケールに、部下たちは混乱を陥っていく。というような…状態に職場を陥れがちな危険な側面を持っているのです。
なぜ部下に情報開示をしないのか?
その理由は、上司の自己責任感の強さだと思います。
マネジメントレベルである上司が担う仕事というのは、常に不確定で、すべて決まり切っている状態の仕事というのはほとんどありません。
そのような状況の中で、中途半端な状態で部下に情報を開示し、仕事をパスすることにためらいを持っている人は少なくないはずです。
そして、
- 部下の能力ではやりきれないのでないか?
- 部下にとって大きな負担になってしまうのではないか?
- 部下がまだ決まっていない情報を、確定情報のように流してしまうのではないか?
こんな不安感から、だったら自分でやってしまおうという心理になるのだと思います。
秘密主義の上司とどう向き合えばいいのか?
秘密主義の上司と働くにあたっては、出来る限りその上司だけが抱えている情報を減らしていくことが、部下自身にとっても最終的に自分の円滑に仕事を進めていけるかどうかの分かれ目になります。
その問題をクリアする為に、絶対的に必要なことは「上司から信頼される」ということであり、その為に必要なポイントは大きく3つあると思っています。
ここからは、その3つのポイントについて考えていきたいと思います。
1.割り切ることで信頼を得る。
まず、大前提として必要なことは、上司が部下に降ろした仕事を完璧にこなすということです。
特に、責任感が強くて仕事を自分で抱えがちな上司は、部下に対してそこまでハードルの高い仕事を投げない場合が多いように思います。
であれば、なおさら自分に降りてきている数少ない仕事に関して完璧なクオリティで仕上げていくことが大切だと思います。
指示を受けていないのに、背伸びした仕事をしたり、自分発案の仕事に打ち込むよりは、枠内の仕事に徹底することが、信頼獲得への近道だったりします。
2.自ら仕事を取りに行って信頼を得る。
与えられた仕事を高いレベルでこなせるようになったら、次のステップでは自分から仕事を取りに行くことで、上司が抱えている情報を断片的に入手することが大切です。
常に、「何かやっておくことありますか?」
という質問を投げかける習慣は大切だと思っていて、上司自身が抱えてきれずとりこぼしてしまっている業務や、緊急度の高い仕事が舞い込んできた時に、「あいつならやってくれる」というイメージの刷り込みができるからです。
その役回りになれば、おのずとこれまでは知りえなかった情報が、自分のところにも入ってくるようになります。
3.情報の取り扱いを厳守して信頼を得る。
上司との心理的距離が近づき、同僚が知らないような情報を教えてもらえるようになると、人はついつい、「ここだけの話なんだけど…」とおしゃべりしたくなってしまいます。
しかし、そこで踏みとどまり、考えることが大切です。
それは、本当に相手は、「その情報を話すことで、仕事が円滑に進むようになる」人物なのか?
また、相手にとって「どのように伝えたら、誤解がなく、十分に理解が得られる」のか?
このようなプロセスを踏まえて、上司にも「あの人は、理解もしてくれてるし、信頼できるから、任せても大丈夫。」という共通認識のもと、情報を少しずつ共有していくことが必要だと思っています。
やはり、上司と自分の間だけで、情報を死守しているだけでは意味がなく、上司の抱える仕事を、適切なフェーズで、そして適切な場所へ流していくのが、必要なことだと感じます。
まとめ
職場の情報管理は上司の仕事の一つであることは間違いありません。
しかし、情報量が爆発的に増えている中で、一人で抱えきれるだけの情報には限界があります。
上司にとっては、情報をできる限り早いうちにオープンにすること。
そして、部下にとっては、上司の取りこぼしや保持しすぎに気づくこと。
これらが、両者にとって必要なことだと感じます。