【傾聴力】コーチングがすごすぎる女性上司から学んだ部下と向き合う3つのコツ。
【傾聴力】コーチングがすごすぎる女性上司から学んだ部下と向き合う3つのコツ。
「傾聴力」が大切であることは、様々な場面で言われていますが、
部下という立場にいた時に、しっかり向き合ってこちらの話を傾聴してくれる上司は、
なかなかいなかったように思います。
僕の経験したほとんどの上司が、
面談のような場面において、始めこそ部下に話を振って話させようとしますが、
途端に、「それはさぁ~」と口を挟みだしたかと思うと、気づけばずっと上司がしゃべっているなんてことはザラにあります。
僕も管理職という立場になってわかるのですが、
部下の話をしっかり聞いて向き合うということがいかに難しいか。
と実感させられる毎日を過ごしています。
そんな日々の中で、やはりいつも思い出すのが、
過去にコーチングがすごすぎる女性上司から学んだ部下と向き合う為のコツです。
当時の女性上司は、バリバリのキャリアウーマン風の見た目でしたが、
非常に物腰が穏やかで、かつ物事を冷静に判断する人でした。
そんな彼女から学んだ3つのコツについてまとめたいと思います。
1.相槌と同調
彼女は「人を育てる」という意識が非常に強いマネージャーで、
かなり頻繁に1on1ミーティングのような面談を行っていました。
毎回そのやり取りにおいて、部下である僕の方が8割くらいの時間を話していたと思います。
当時はなんとも思っていなかったのですが、部下側が8割話すというのは実はすごいことで、それだけ自分の持っている思考や情報をうまく引き出されていたということになります。
なぜ、もともと全くおしゃべりではないタイプの自分がそこまで話せていたのか?
と振り返った時に、そういえば上司は「相槌」と「同調」に終始していたな。
と思い出しました。
僕の話を決して遮らず、「相槌」や「同調」で返してもらうことで、
「自分は間違ったことは言っていないんだ。」
「自分が言っていることは何か上司の役に立っているのかもしれない。」
そんな自信すら持って話せていたのです。
つまり、大切なことは、会話のリアクションを通じて「部下の上司に対する不安や恐れ」をどうなくしていくか。ということだと思います。
2.適切な要約
どれだけ自信を持って部下が話していても、
時に間ができてしまったり、少し話の方向性がズレてしまったりすることは、
当然あります。
彼女が優れている点は、そんな時の対応にも見られます。
「それって、つまり…こういうことだよね?」
と部下が言わんとしていることを、
部下が少し躓いた適切なタイミングで要約するのです。
つまり、抽象化の能力が非常に高いとも言えるかもしれません。
部下の話は、ほとんどが実務に関わる具体的な話です。
そこから、抽象的な概念に話を聞きながらまとめていくのです。
また、そのように導かれた抽象概念は、
様々な具体的なアドバイスへと転化されるのです。
3.経過観察
彼女がすごかった部分は、単なる「聞き上手」ではないことです。
- 話で聞いたことは、実際に事実としてどうなのか?
- アドバイスしたことは、実際に実践されているのか?
このあたりをめちゃくちゃ観察されていました。
観察されることで、仕事に対する緊張度も高まります。
そして、しっかりと対話をしているので、
具体的にどこを見られているのか?という部分もよくわかります。
なので、頑張るべきポイントに対する集中力も同時に高まりました。
このサイクルを繰り返していくと、
自然に1on1ミーティングでの話すネタには一切困らなくなりました。
そして、仕事における成果もしっかりついてきていることが実感できたのでした。
まとめ
ビジネスでの対話における成否は、
「聴く側」の対応がすべてだと感じています。
いかに情報を引き出し、
そこから本質的な要点を導き出し、
次のアクションに繋げていくか。
この一連の流れが成り立たなければ、
対話はどちらかの自己満足で終わってしまいます。
双方が満足できるコミュニケーションを行っていく為に、
「聴く力」を高めていかなくてはいけませんね。