沸点が低すぎる短気な上司を怒らせない方法。
沸点が低すぎる短気な上司を怒らせない方法。
「僕ももう若くないんで残業キツっすね~笑」
20代後半だった自分が冗談交じりで上司に言ったこの一言が、
「50代の俺を馬鹿にしてるのか!!!」
と当時の上司に猛烈な叱責を受けました。
(え?マジ?そこ怒るポイントなの??)
と相当動揺してしまったのですが…
その時の僕は、新しい部署に異動したばかりで、
自分の上司の特性をあまり理解できていなかったのです。
そう、彼はまさに「沸点が低すぎる短気なタイプ」だったのです。
僕は異動後の半年間、このようにひたすら些細なことで怒られ続けました。
しかし、その経験から学び、最終的には上司とかなり良好な関係性を築くまでに至ることができました。
そのために必要だった「沸点が低すぎる短気な上司を怒らせない方法」について、
今回はご紹介したいと思います。
1.基本スタンスは、「反復」と「同意」。
「沸点が低すぎる短気な上司」の基本的な考え方は、非常に厄介なのですが、
- 自分が部下に対して言っていることはすべて正しい
- 自分は誰にも負けない
という高い自信とプライドを持っているように思います。
そこに対して、少しでも異論や反論があると攻撃的な姿勢をとってしまうのです。
なので、最大の防御策は2つです。
- 上司の言ったことと繰り返し同じ事を言う「反復」
- 「そうですね。」「おっしゃる通り」といった「同意」
第3者的に見ると、上司の言ったことをオウム返しのように繰り返す様子は、
滑稽に見えますし、自分でもバカバカしく思えてしまうのですが、これはかなり効果があることを実感しています。
2.褒めちぎった後で、自分の意見を言う。
上司は自分で思っているほど完璧ではありません。
時には、部下にとって当たり前の実務的な知識が欠けていたりします。
そのことで、現場の状況とはかけ離れたトンデモない提案をしてきたりすることがあります。
しかし、そんな時もすぐに否定してかかるのではなく、
まずは、「提案を受け入れる」という意味で、褒めちぎるということが大切です。
- 素晴らしいアイデアですね!
- そんなこと全く思いつきませんでした!
こんな感じで褒めた後、
- でも、実際にそれを実現するには〇〇な条件があり…
- しかし、現実的に今の現場は〇〇な状況で…
といった形で、後出しで否定をして納得してもらうのです。
その場面では、しっかり自分の意見を言わないと、
後々、とんでもなくムダで現実性のない仕事に延々と時間を奪われるという悲惨な状況が待っています、
3.火種を先回りして消す。
上司の機嫌が悪いことは一緒に働くメンバー全員に悪影響をもたらします。
当然、業務の効率も落ちます。
なので、僕は自分だけが上司に気に入られたい、とか、
自分だけが怒られなければよいというのではなく、
周囲も含めて、気持ちよく働きたいと思っていました。
同意や賞賛を意識することで、自分が「怒られない」レベルにまで達したら、
徐々に危険そうだなと思う「火種」が見えてくるようになります。
僕の上司の場合は、
- 売上の状況
- オフィスの使い方
- 資料のフォント
このあたりに独自のポリシーを持っていて、
これらが自分の思い通りにいかないと怒り狂う性質がありました。
なので、事前に
・売上
⇒売上に怪しい兆候が出ていないか?
・オフィス
⇒いつも整理整頓されているか?
・資料
⇒上司のお気に入りのフォントに統一されているか?
これらをチェックして不備があれば、
事前に火消しをしておくという習慣を身に付けるようにしました。
最後に
いまだに、このような「怒り」と「権力」を振りかざすような昭和的なマネジメントがまかり通っている自分の職場の現状には悲しくなります。
そして、それを受け入れて対処していくというのは、本当の意味で本質ではない気もします。
しかし、そのような人に振り回されて、貴重な時間を失うよりは、
猿芝居をして凌ぐというのも、サラリーマンに求められるスキルなのかな?と。
自分自身、これらの経験を反面教師にして行動することで、将来同じ悩みを持つ人が少しでも減らしていきたいと思っています。