北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
NVIDIA wants Intel as foundry partner(NordicHardware)
Chief Executive of Nvidia Calls Intel to Produce ARM System-on-Chips.(X-bit labs)
Nvidia: Intel Should Build Our Chips In Its Factories(Forbes)

NVIDIAのCEOであるJen-Hsun Huang氏が公的にIntelにARM processorの製造を行うため協力すべきだという考えを示した。

最先端製造プロセス・ファブに関する技術においてIntelは業界トップを行く企業である。そしてまもなく製品が登場する22nm FinFETプロセスはIntelの最先端製造プロセスにおける地位を強化するものとなるだろう。最先端プロセス技術やFabにかかる投資額は肥大化し続けており、そのためIntelはそのFabを一部のサードパーティに提供している。だが、誰もがIntelの最先端技術・Fabを使えるわけでもない。
 
Jen-Hsun Huang氏はIntelはNVIDIAだけではなくQualcommやTexas Instruments、AppleのようなMobileチップメーカーのためにファウンドリビジネスを行うべきだと主張している。

「Intelは全てのMobileチップメーカーのためにファウンドリビジネスを行うべきであり、それをしないのはおかしいと言えよう」
NVIDIAのJen-Hsun Huang氏は語る。


IntelはすぐにJen-Hsun Huang氏の忠告を突っぱねた。Intel自身がスマートフォンを初めとするMobile市場に進出しようとしている大事な時期に、競合メーカーに協力するわけにはいかないとはねのけたのである。

「我々(Intel)は小規模だがファウンドリ事業を行っている。しかし、我々の目指すSoCはあくまでもIntelアーキテクチャベースのプラットフォームだ。我々のプロセス技術は2012~2013年において大きなアドバンテージとなるであろう。そして当然このアドバンテージはIntel製品のためのものであり、競合他社の製品のためのものではない」

Intelは過去にもARM processor製造に関して似たような声明を出したことがある。
Intelはまもなく22nmプロセスで製造される最初の製品―“IvyBridge”を登場させ、来年には“Medfield”の後継製品を22nmプロセスで投入する予定である。


Intelの最先端Fabを使いたいと考えるファブレスチップメーカーは多いでしょうが、Intelとすればこれから“Medfield”なり後継の“Skymont”でMobile市場に切り込みにかかるというのに、ARM processorの製造などやってられるはずもなく、当然のごとく突っぱねています。同じNVIDIA製品を製造するのであればまだGeForceの方が可能性があるのではないでしょうか(・・・もっともこれも“Knight Corner”とカチ合うので今回のように協力しろといわれても首を縦に振ることはなさそう)。

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