週刊新潮「長嶋一茂」訴訟勝利の理由
週刊新潮が長嶋一茂さん相手のプライバシー侵害訴訟に勝ちました。昨年8月27日秋初月増大号に組織犯罪処罰法違反（証人等買収）罪犯と一緒に写った写真を掲載。東京地裁の判決によれば、「長嶋さんは元役員と親しい事実を公表されることで一定の不利益を被る」としながら、記事の公共性を認め、長嶋さんが求めた３３０万円の賠償請求を退けました。
この裁判のポイントは、テレビ出演するコメンテーターやそのコメントに公共性があるかどうか。社会的な影響力があるのは明らかですが、過去は芸能タレントや元プロスポーツ選手にはそれがないので、当人が嫌がることを書けばプライバシー侵害にあたるという判決が目立ちました。それ自体、どうかしている。
しかし、今回は長嶋さんのコメンについて、視聴者が適切に評価する材料を提供する公益目的があると認め、問題の写真について「開示する必要性がある」と判断しています。とかく世にコメンテーターの言葉を信じる人が多いけれど、その人の人格は問わなかったという妙な法判断が気になっていました。今回はこれまでと異なり、ある意味画期的な判決だと思います。
この裁判のポイントは、テレビ出演するコメンテーターやそのコメントに公共性があるかどうか。社会的な影響力があるのは明らかですが、過去は芸能タレントや元プロスポーツ選手にはそれがないので、当人が嫌がることを書けばプライバシー侵害にあたるという判決が目立ちました。それ自体、どうかしている。
しかし、今回は長嶋さんのコメンについて、視聴者が適切に評価する材料を提供する公益目的があると認め、問題の写真について「開示する必要性がある」と判断しています。とかく世にコメンテーターの言葉を信じる人が多いけれど、その人の人格は問わなかったという妙な法判断が気になっていました。今回はこれまでと異なり、ある意味画期的な判決だと思います。
