「日本人全体がバカ」と書いた対談本
東洋経済新報社から出版された「そして、メディアは日本を戦争に導いた」という半藤一利さんと保阪正康さんの対談本に「日本人全体がバカだった」と話している部分があります。全体としては、戦時中から現在にいたる新聞や雑誌ジャーナリズムの問題点や昨今の体たらくを嘆いている本ですが、信濃毎日新聞の桐生悠々さんのような立派な記者がいた反面、なかでもおもしろかったのが、戦時中の文学者たちが戦争を礼賛していたというくだり。
斎藤茂吉、武者小路実篤、高村光太郎、本多顕彰……と当時の大家の実名を挙げてこきおろしています。開戦時、雑誌「文藝」に「これこそ最初にして最大の苛烈極まる返答」（亀井勝一郎）や「私は凡ての国民と同じように涙を禁ずることが出来なかった」（清水幾太郎）などと寄稿したことを紹介しています。今の状況と似ているといえば、大げさですかね。
斎藤茂吉、武者小路実篤、高村光太郎、本多顕彰……と当時の大家の実名を挙げてこきおろしています。開戦時、雑誌「文藝」に「これこそ最初にして最大の苛烈極まる返答」（亀井勝一郎）や「私は凡ての国民と同じように涙を禁ずることが出来なかった」（清水幾太郎）などと寄稿したことを紹介しています。今の状況と似ているといえば、大げさですかね。
