元寇750年シンポ 漫画家たかぎ七彦さん 当時戦争も「一種の異文化交流」 福岡市西区で /福岡

シンポジウムで、合戦の描写などを語る漫画家のたかぎ七彦さん(左)
シンポジウムで、合戦の描写などを語る漫画家のたかぎ七彦さん(左)

専門家の講演などに500人

 モンゴル帝国(元)が九州北部に襲来した元寇の「文永の役」(1274年)から、今年で750年になることを記念したシンポジウムが福岡市西区で開かれた。約500人が専門家らの話に耳を傾けた。【田崎春菜】

 元寇は福岡市の防塁など多くの戦跡が残る。長崎県松浦市の鷹島沖の海底遺跡では今年、3隻目の元寇船が確認されるなど現在も調査が続けられている。シンポジウムは元寇の歴史的背景から現代への影響などをテーマに開かれた。

 前半は服部英雄・九州大名誉教授が、元が攻めてきた理由や日本の戦法などを講演。よく知られる、「敵を前にして長く名乗るのは江戸時代の講談師が作ったもの。実際は敵を倒した時に名乗る」と一部は作られた合戦像であることを紹介した。

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