北朝鮮が韓国との軍事境界線付近から韓国側に向けて、不気味な騒音を大音量で流し続ける「騒音攻撃」を繰り広げている。就寝時間中も神経に障る金属音や獣の鳴き声のような音が鳴り響き、韓国では不眠症に悩む住民も出始めている。
「キー、キキー」「グオーン、グオーン」。韓国北西部・坡州(パジュ)。北朝鮮との軍事境界線から約1キロの場所に着くと、川を挟んだ北朝鮮側から奇妙な騒音が鳴り響いていた。屋外で聞き続けていると気分が悪くなり、近くにあるカフェに逃げ込んだ。
女性店主によると、今夏から夜間に騒音が鳴り響くようになり、最近は昼夜を問わないという。店主は「幽霊のような声、何を言っているか分からない言葉、獣の鳴き声のような音。一晩中続き、ちゃんと眠れない」と吐露した。
望遠レンズで北朝鮮側をのぞくと、住宅の近くに高さ4~5メートルほどの深緑色の構造物が見えた。拡声機とみられ、ここから騒音を出している模様だ。
北朝鮮は今年5月以降、風船にごみなどをくくりつけた「ごみ風船」を韓国に向けて断続的に飛ばしている。これに対抗して韓国軍は6月、北朝鮮に向けてK―POPなどを流す宣伝放送を開始。すると北朝鮮から「騒音攻撃」が始まった。
韓国メディアによると、韓国側で測定した騒音はパチンコ店内の騒がしさと同レベルの80デシベルに達したという。不眠症になって健康状態が悪化したと訴える市民が相次いでいる。【坡州で福岡静哉】
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