バス業者「限界」 揺らぐJR廃線の前提 北海道の交通に手詰まり感
毎日新聞
2024/10/20 07:45(最終更新 10/20 07:45)
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北海道新幹線の札幌延伸に伴い、廃線が決まった並行在来線のJR函館線小樽―長万部間(140・2キロ)。道や沿線自治体などは代替案としてバス輸送への転換を検討しているが、運転手不足が深刻な課題の今、そのハードルは一層高まっている。市民の「足」の確保に、手詰まり感すら漂う。
揺らぐ“鉄道→バス”の前提
「廃線か。道民の移動はますます不便になる」。10月中旬の余市駅で、札幌市厚別区の斎藤勝彦さん(68)はつぶやいた。函館線沿線の倶知安町出身で学生時代は小樽市に列車で出かけただけに実感がこもる。余市町の男性(80)は「私は、じきに運転しなくなる。バス転換が難しい中、町外にどうやって行けばいいのか」と嘆いた。
並行在来線の沿線9市町と道は2022年3月、全区間廃止とバス転換の方針で合意した。小樽への通勤通学者が多いため、余市町は鉄道の存続を最後まで主張したが、重い財政負担もあって断念した。
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