N響とドラクエも…接近する名門オケとゲーム・映画音楽
毎日新聞
2024/6/18 07:00(最終更新 6/18 07:00)
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人気ゲーム「ドラゴンクエスト」のコンサートをNHK交響楽団(N響)が5月に開くなど、長い伝統と豊かな音楽性を誇る国内外の名門オーケストラが近年、ゲームや映画の音楽を積極的に取り上げている。クラシック音楽ファンの高齢化が進む中、新たなファン層の獲得を図る狙いがあるだけでなく、芸術的な視点で作品を再評価する動きが進んでいる。これまで縁遠いと思われがちだったクラシック音楽界と、ゲーム・映画音楽が接近している背景を探った。【須藤唯哉】
チケット、1週間で完売
日本を代表するオーケストラのN響と、伝説的なロールプレーイングゲーム(RPG)のドラクエの組み合わせは大きな注目を集め、チケットは発売から約1週間で完売。反響は収まらず、当日会場に入れない人々の要望に応え、オンラインでの配信も実施した。
5月6日、東京・池袋の東京芸術劇場で開かれた「ドラゴンクエスト・コンサート」は、従来の演奏会とはひと味違った熱気に包まれた。N響正指揮者の下野竜也さん(54)がタクトを振ったプログラムは、前半に交響組曲「ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち」や「Ⅴ 天空の花嫁」から抜粋した曲に加え、ゲームで大事な役割を果たす「魔法」を題材にしたエルガーやストラビンスキーの作品を交えた。後半では、シリーズの中でも根強い人気を誇る交響組曲「ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…」を全曲演奏した。
N響、ドラクエ音楽を最初に録音
コンサートを企画したN響演奏制作部の石井康さん(51)は、少年時代にドラクエに夢中になった世代。「下野さんも楽員も『最前列のお客さんが1曲目からみんな号泣していた』と…
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