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私たちは尊重すべき他者の声に耳を塞ぎながら生きていないでしょうか。ひずみが表れている現場をたどりました。

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私人逮捕なぜ称賛?真山仁さん 背景に「何言ってもダメな社会」

小説家の真山仁さん=東京都文京区で2023年12月26日、内藤絵美撮影
小説家の真山仁さん=東京都文京区で2023年12月26日、内藤絵美撮影

 犯罪と決めつけて他人を拘束する。こうした動画を投稿していた「私人逮捕系」と呼ばれるユーチューバーたちは、一部で「正義の味方」のように受け止められていた。何が彼らを突き動かしたのか。経済小説「ハゲタカ」などの著作で知られる小説家の真山仁さん(61)は社会に広がる閉塞(へいそく)感との関連を指摘する。

 ――社会の閉塞感を実感する場面はありますか。

 ◆象徴的なのは政治です。自民党が安倍派(清和政策研究会)などのパーティー券問題で揺れていますが、テレビのニュース番組で街の人の意見を取り上げているのを見ると、誰も怒っていないのが印象的です。ロッキード事件のときのような怒りが国民から出てこない。あきらめてしまっているのです。

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